河本 理絵 × マスコマユ「そちらの空も青いですか」

開催概要

会期
2025年02月01日 〜 2025年02月09日
会場
KATSUYA SUSUKI GALLERY (東京都目黒区柿の木坂1-32-17)
参加クリエイター
河本理絵 / マスコマユ
ジャンル
アート

開催内容

この度KATSUYA SUSUKI GALLERYでは2025年2月1日(土)より、河本理絵とマスコマユによる二人展「そちらの空も青いですか」を開催いたします。

見えない物や知らない事など、不確かなことにイメージを膨らませながら、少しの不安を宿しつつ作品へと昇華させる河本理絵.
そして植物や人体などの目に見える対象物の、それを構成するミクロの世界まで観察し、その先にある光や揺らぎによって生じる曖昧な現象を表現するマスコマユ。

それぞれが作品に独特な透明感を宿しながらも、制作へのアプローチ方法が対極にある二人の邂逅。

この機会にどうぞご高覧ください。

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空を見上げる。
それは青く見える。
どこかで見たことがあるような青である。

私たちは自分の目でものを見る。
ただ目に映る。ぼんやり眺める。じっくり観る。

私たちは普通では見えないものも道具を使い、研究する。望遠鏡で月の凹凸も、顕微鏡で植物の細胞壁も知っている。赤外線を感知する生き物がいることも、皮膚に包まれた体内の構造も知っている。

宇宙は果てしなく広く、足元に咲く草花の種子は小さい。蝶の羽は光るように美しく、体内には血液が流れている。そして私たちは創造する。

人よりも大きく広い世界と
人の生きる世界と
人よりも小さく細やかな世界と
人が創造した世界。
それぞれの世界の形や構造は全く異なるのか。
どこかで見たことがあるという感じはなんだろうか。
世界は周り、過去の記憶の蓄積と今存在する自分自身の感覚は変わり続ける。

私たちは形の記録を残す。

その形は今ここに在り、
そしてここに在ったものとなる。

あなたは今どこにいますか。
そこには何が在り、何を見ていますか。
そちらの空も青いですか。
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【ステートメント】

なぜここにいるのか。本当にここにいるのか。

意識は想像の中に入ることができる。その中は知識や経験、時間の蓄積によって広がっている。逃げ場であり、帰る場所のようでもある。

顔を上げたら窓の外に鳥が二羽いる。鳩と雀と私でちょうど二等辺三角形になっている。手を挙げて合図を送っても反応はない。生身の人間ということを思い出す。肉体は重く、常にここにあり、生きている限り分離せず、ここに帰ってくる。

ふと何かに気づく瞬間がある。

ここにあるべき形、あるはずの形。そしてそれらがぴったりはまる場所を探し出す。そこは美しいようで少しだけ気持ち悪いような、体内で鳥が飛んでいるような感じである。

河本理絵
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「生物の形」は、研究が進み、細胞の形や働きなど我々の肉眼で見えない部分まで構造がわかっているものも多い。ヒトという動物は、自分たちが本来知覚できる範疇を超えたところまで”知って”いる。
一方ヒトの体で生きている限り、そのサイズや性能を超えた感覚は本当の意味では理解できない。持っている感覚器とその情報を処理する脳がそれぞれ違う以上、鳥が見ている形と魚が見ている形がまったく違うように。

我々が他の生物や自然界を見る・知るとき、どこを「発見」し、何に感動するのか?芸術作品は、ある意味そういった「ヒトならではの視線」の記録だとも言える。そして同じヒト同士であっても、生物や自然物の形に対する認識や生き物への視線は、各々の持つ経験や知識によって変わってくるし、また時代によって変化していくだろう。
私は、ヒトとして生まれ、この現代を生きていることを頭の片隅に置きながら、作品制作を行っている。

マスコマユ

河本 理絵 × マスコマユ「そちらの空も青いですか」