「爆心地から、世田谷-78年目の夏。被爆者たちとの10年」
開催概要
- 会期
- 2023年07月03日 〜 2023年07月09日
- 会場
- 佐世保市博物館島瀬美術センター (長崎県佐世保市島瀬町6番22号)
- 参加クリエイター
- tanama
- ジャンル
- 写真
開催内容
戦後78年を迎える今夏、長崎県佐世保市出身で東京で会社員の傍ら撮影活動を続ける写真活動家tanamaは、写真展「爆心地から、世田谷-78年目の夏。被爆者たちとの10年」を2023年7月3日(月)~7月9日(日)の日程で、佐世保市博物館島瀬美術センター(佐世保市島瀬町6−22)にて開催いたします。
本展は長崎県佐世保市出身の写真活動家tanamaが、在京被爆者による団体「世田谷同友会」(休会)の会員たちを10年に渡り取材し、撮りためたポートレートを展示する写真展です。
広島・長崎の惨劇の記憶を胸に固く刻み、東京で強く生き抜いてきた世田谷区在住の被爆者たちの肖像を未発表作品を含む約60点の写真にて紹介いたします。
本展は同テーマでは4回目にして、初となる故郷・長崎県佐世保市での凱旋展です。
会場は佐世保市博物館島瀬美術 センター 3階展示室です。
【開催に寄せて― 主催者(tanama)からのコメント】
「ぼくたちのことがどう見える?」
世田谷同友会の皆さんに初めてお会いした時に、被爆者のお一人にこのように尋ねられました。
どう見えるも何も、ふつうの人とおんなじじゃないか―。どう答えるのが正解なのか、
私の回答によって彼らをひどく傷つけてしまうのではないかとどぎまぎしながら「ふつうの人と同じに見えます」と答えました。
彼らは本当に、当たり前ではありますが、ふつうの人と変わらない見た目をしています。
だけど、8月6日、ないし9日のあの瞬間から、彼らの呼び名は変わってしまいました。78年前のことです。
生まれ育った長崎県には、自身が原爆の被害に遭った人、家族や親類が原爆の被害に遭った人、
また、自分自身が直接原爆にかかわりがないにしろ、何等かの強い思いを抱いて生きている人が多く暮らしています。
土地や人に残され、受け継がれた憤怒や悲しみは、生死の絶え間ない繰り返しの匂いと合わさり、複雑な歴史を刻んでいます。
物心ついたときから当たり前に平和教育を受け、その複雑な歴史の匂いを嗅ぎながら成長した私にとって、
上京した時に初めて感じた県外の人々の「原爆」に対する意識の違いには驚愕しました。
広島・長崎では毎年8月6日、9日の原爆投下時間には誰もがサイレンの低く重苦しい音を聞きながら黙祷を捧げます。
あの祈りの風景を東京では当たり前の光景として見ることができません。
被爆者の方々の高齢化が進む中、今年は78周年という節目の年を迎えます。5月には広島県でG7サミットが開催されます。
被爆者の「いま」の表情から、何かを感じ、想い、一人一人が平和の実現に意識を向けてくれることを願って東京で始めた活動の10年目の節目に、初めて故郷で写真展を開きます。
ご高覧いただけますと幸いです。