矢萩喜從郎 新しく世界に関与する方法
開催概要
- 会期
- 2021年11月27日 〜 2022年01月30日
- 会場
- 神奈川県立近代美術館 葉山 (神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1)
- ジャンル
- アート
- タグ
- 平面
開催内容
アート、建築、評論など、多面的な活動で知られる矢萩喜從郎(1952– )。1980年代より革新的なデザインの仕事で国際的に評価を確立し、眼振(眼球振盪[しんとう]:眼球が常に・微小に・無意識に動くこと)という現象から導かれた独自の造形概念で多様なジャンルの表現を展開してきました。本展では、400点を超える作品・資料によって、約35年にわたる矢萩の思索と活動の軌跡をたどります。
矢萩喜從郎(やはぎ・きじゅうろう)プロフィール
1952年山形県生まれ。グラフィックデザイン、コンセプチュアル・アート、写真、彫刻、建築、出版等を行う。著書に『平面 空間 身体』(2000)、『多中心の思考』(2001)、『空間 建築 身体』(2004)、『建築 触媒身体』(2006)、『視触 多中心・多視点の思考』(2014)ほか多数。ワルシャワ国際ポスタービエンナーレ特別賞および金賞、原弘賞、講談社出版文化賞ブックデザイン賞、勝見勝賞ほか受賞多数。慶應義塾大学(2003–2019)、早稲田大学(2015–2021)非常勤講師。
展覧会の見どころ
世界巡回展「HIDDEN JAPAN 自然に潜む日本」出品全点初公開
日本の風土と文化が底層で織りなされて生まれる、ざわめく現象、あるいは気配を、矢萩が独自の視点でモノクロームの世界に呼び込んだ写真集『HIDDEN JAPAN 自然に潜む日本』(1993)。国際交流基金の海外巡回展として1999年から2012年にかけて世界各地で展示されたのち、当館へ収蔵されました。世界巡回85点の全点展示は国内初となります。
コンセプチュアル・アートの仕事
矢萩の仕事で最大の特徴と言えるコンセプチュアル・アートへの挑戦。B1サイズ(728×1030mm)のポスターと同じ形式を取っていますが、この作品群はサイズが自在に拡大できることをも想定した仮の姿といえます。視覚世界への思索に満ちた仕事が本展会場を天井まで埋めつくし、圧巻の展示空間となっています。
世界初の試行、その軌跡
ポスターとは、1枚の紙でなければいけないのか? その問いに、矢萩は誰も試したことのないデザインワークで応えてきました。薦(こも:酒樽などに巻く筵[むしろ])、異種・別寸の紙を縫合した紙面、焼鏝(やきごて)やバーナーで焦がした紙などを支持体とする斬新なポスター類のほか、展示内容のエッセンスを独自にグラフィック化した図録の仕事も紹介します。