川合玉堂展 - 描かれた日本の原風景 -

開催概要

会期
2011年10月22日 〜 2011年11月23日
会場
神奈川県立近代美術館 葉山 (神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1)
参加クリエイター
川合玉堂
ジャンル
アート
タグ
日本画、近代アート

開催内容

このたび神奈川県立近代美術館 葉山では「川合玉堂展 - 描かれた日本の原風景 -」を開催いたします。
明治 6 年に愛知県に生まれ、岐阜で育った川合玉堂(1873-1957)は、円山四条派と狩野派を融合し、日本画壇において新たな境地を開拓しました。若い頃から線や墨の表現を重視し、四季の自然を描いた郷愁あふれる風景画で名を高め、その後も、自ら目に
する田園や山岳の風景に深い愛着を寄せ、詩情豊かな、われわれの誰もが思い描く、懐かしい風景を描き出していきました。
本展は、近代日本画の大家である玉堂の仕事を振り返り、この画家が今の時代に残した風景像を探訪する大規模な回顧展となります。玉堂の生涯を《山水画の時代》《風景画の時代》《情景画の時代》の三期に分け、代表的な作品によって紹介します。



第一章 「山水画」の時代(~明治 30 年代)

まだ絵画の世界に風景という言葉がなかった時代、伝統的な画題や技法の枠を守りつつも、新時代にふさわしい自然の表わし方を求めて工夫を重ねていた玉堂の、中国絵画や従来の日本絵画の受容と
その咀嚼を紹介します。玉堂のこの期の作品には、多くの形式化された枠組みの中で制作される「山水画」から、近代の「風景画」へと脱皮しようと格闘している跡が見られます。

第二章 「風景画」の時代(明治 40 年代~昭和前期)

明治後期、それまでの固定化された名所や、パターン化された風景ではなく、身近な名もない風景の中にも美を見出す、自然への視覚や意識の変化が文学作品をはじめとする各ジャンルで明らかになってきます。
絵画の分野において、それは「山水画」から「風景画」への転換の時期でした。こうした中で玉堂も近代的「風景画」の確立を目指していました。それが結実したのが 1907(明治 40)年の《二日月》です。ここで
は、現実的な光・空間・色彩などの表現を獲得し、日本の風景画に新しい局面を切り開いた時期を辿ります。

第三章 「情景画」の時代(昭和後期)

大戦後の俳諧味を増してゆく風景表現の時代です。玉堂は幼少の頃から詩的な資質を持ってはいましたが、年齢とともによりその傾向を強めて、自らが暮らす奥多摩の四季の移り変わりを鋭敏な感受性を持って受け止め、自然とともにある生活を豊かな彩りを交えて描き出していきました。

川合玉堂展 - 描かれた日本の原風景 -