辻邦生(TSUJI Kunio)

自己紹介

(1925–1999)
1925年、東京生まれ。
旧制松本高等学校在学中、19歳で初めての小説「遠い園生」を書き、小説家を志す。
しかし、二次世界大戦の敗戦後、焦土と化した祖国を前に「文学に何ができるのか」という無力感に直面し、創作への思いが激しく揺れ動く。
東京大学でフランス文学を学び、1957年より妻・佐保子とともにパリ留学。三年半にわたってパリ国立図書館での読書に没頭し、西欧各地への旅を重ね、文学の可能性を模索し続ける。ギリシア訪問がきっかけとなり、文学への無力感から再び立ち上がる。
帰国後、最初の長篇『廻廊にて』を発表。その後、40代・50代で『夏の砦』『安土往遠記』『天草の雅歌』『嵯峨野明月記』『背教者ユリアヌス』『春の戴冠』などを次々に発表し、旺盛な創作活動を展開した。1995年には、集大成ともいえる『西行花伝』で谷崎潤一郎賞を受賞。
一方で、東西文化への深い理解に基づいた評論やパリ滞在記、旅行記をはじめ、美術・音楽・映画・演劇についての文章も数多く残し、男女問わず若い読者を知的に刺激・啓蒙した。
また、学習院大学では約35年間にわたりフランス文学を教え、教育者としても多くの学生に影響を与えた。

作品ジャンル
その他
タグ
文学、フランス文学者、小説家

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