石内都展 「Frida is」

  • 印刷する
  • add calendar
会 期
20160628日 -  20160821
開催時間
11時00分 - 19時00分
日・祝 18時00分まで
休み
月(月曜が祝日に当たる7月18日も休館)
入場料
無料
作品の販売有無
展示のみ
この情報のお問合せ
資生堂ギャラリー
情報提供者/投稿者
開催場所
資生堂ギャラリー
住所
〒104-0061 東京都
中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階
最寄り駅
新橋
電話番号
03-3572-3901

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

資生堂ギャラリーでは、2016年6月28日(火)から8月21日(日)まで、日本を代表する写真家、石内都の個展「Frida is」を開催します。本展では『Frida by lshiuchi』、『Frida愛と痛み』シリーズより31点の作品が展示されます。

2012年、石内はメキシコシティにあるフリーダ・カーロ博物館からの依頼により、メキシコを代表する画家、フリーダ・カーロの遺品を3週間にわたり撮影しました。

フリーダの生家でもある≪青い家≫と呼ばれる博物館で、彼女の死後50年となる2004年に封印を解かれた遺品には、フリーダが身に着けていたコルセットや衣服、靴、指輪などの装飾品に加え、櫛や化粧品、薬品などが含まれていました。石内はこれらの持ち物を丹念に配置し、35ミリのフィルムカメラを手に、自然光の中で撮影しました。フリーダと対話をするように撮った写真は、波瀾に満ちた人生を送ったヒロインとしてのフリーダではなく、痛みと戦いながらも希望を失わずに生き抜いたひとりの女性の日常をとらえています。石内は「同じ女性として、表現者として、しっかり生きた一人の女性に出会ったということが一番大きかった」と言います。

フリーダのシリーズの作品は2013年11月に「PARIS PHOT0 2013」で初公開され、メキシコの出版社・RMより写真集が発売されました。2015年にはマイケル・ホッペン・ギャラリー(ロンドン)で初の大規模な展示が行われ、日本では石内のメキシコでの撮影過程に密着したドキュメンタリー映画『フリーダ・カーロの遺品 -石内都、織るように』(監督:小谷忠典)が話題を呼びました。

今回は満を持して日本での初の本格的な発表となります。石内の女性ならではの独自の視点で、フリーダの生きた証を現在によみがえらせた作品にぜひご期待ください。

■フリーダ・カーロについて
フリーダ・カーロ(1907年-1954年)は、20世紀前半というまだ女性アーティストが少ない時代に、自分自身のアイデンティティを模索しながらアーティストとしての地位を築いた人物です。華やかな刺繍やレースで飾られた民族衣装を身に着け、幼少期の病気や事故で体が不自由であったにもかかわらず、コルセットに装飾を施したり、民族衣装を自分の体に合わせてアレンジしたりと、苦しい状況の中でも常に美を意識していました。
また、トロッキーやイサム・ノグチとの恋愛、メキシコの国民的英雄だった画家ディエゴ・リベラとの2度の結婚など、作品と共にその情熱的な生涯は現代の女性たちに今なお刺激を与え、広<共感を集めています。

■石内都略歴
1947年群馬県桐生市生まれ。神奈川県横須賀市で育つ。多摩美術大学デザイン科織コース専攻中退。1979年、街の空気、気配、記憶をとらえた初期三部作のひとつ『APARTMENT』で第4回木村伊兵衛写真賞を受賞。同じ年生まれの女性の手と足をクローズアップした『1・9・4・7』以降、身体の傷跡を撮ったシリーズを展開。2005年、母の遺品を撮影した『Mother’s 2000-2005 未来の刻印』で第51回ヴェネチア・ビエンナーレの日本代表に選出されてから世界的に注目を集めるようになりました。 2007年より現在まで続く、原爆で亡くなった人々の遺品を撮影した『ひろしま』も国際的に評価され、近年は国内外の美術館やギャラリーで個展を多数開催。2012年には、大正・昭和に流行した着物・銘仙を撮った『絹の夢』を発表、2014年には子どもの着物を撮り下ろした『幼き衣へ』を発表するなど、布や記憶にまつわる作品に精力的に取り組んできました。
2014年には「写真界のノーベル賞」と言われるハッセルブラッド国際写真賞を受賞しています。2015年、J・ポール・ゲティ美術館(ロサンゼルス)の個展「Postwar Shadows」では『ひろしま』がアメリカの美術館で初公開され、大きな反響を呼びました。

[主な受賞歴]
1979年 第4回木村伊兵衛写真賞
1999年 第11回写真の会賞
2006年 日本写真協会賞作家賞
2009年 第50回毎日芸術賞
2013年 紫綬褒章
2014年 ハッセルブラッド国際写真賞

[主な個展]
2005年 「マザーズ2000-2005未来の刻印」第51回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館、ヴェネチア
2008年 「ひろしまStrings of Time」広島市現代美術館、広島
2008年 「石内都ひろしま/ヨコスカ」目黒区美術館、東京
2009年 「石内都lnfinity∞ 身体のゆくえ」群馬県立近代美術館、群馬
2012年 「絹の夢」丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、香川
2013年 「lshiuchi Miyako」Michael Hoppen Gallery、ロンドン
2014年 「Here and Now: Atomic Bomb Artifacts ひろしま/Hiroshima 1945/2007-」Andrew Roth Gallery、ニューヨーク
2014年 「幼き衣へ」LIXILギャラリー、東京
2015年 「Postwar Shadows」The J. Paul Getty Museum、ロサンゼルス

関連イベント

■対談:石内都x黒河内真衣子(mameデザイナー)
 日時:7月2日(土)14:00-16:00
 会場:花椿ホール(東京都中央区銀座7-5-5資生堂銀座ビル3階)
 定員200名 参加費無料(お申し込み多数の場合は抽選となります。)
 お申込みは5月下旬より資生堂ギャラリーウェブサイトhttp://www.shiseidogroup.jp/gallery/にてご案内予定です。
 お問い合わせ:資生堂ギャラリーtel.03-3572-3901 fax.03-3572-3951(11:00~18:00月曜休)

主催・協賛・後援

主催:株式会社 資生堂
後援:メキシコ大使館
協力:The Third Gallery Aya、有限会社フオトグラファーズ・ラボラトリー、株式会社カシマ、有限会社小林額縁製作所

平均:0.0 
レビューした人:0 人

近くの展覧会

人気の展覧会

<<        >>

クリップした展覧会はありません。