セザンヌ 近代絵画の父になるまで

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会 期
20150404日 -  20150927
開催時間
9時00分 - 17時00分
入館は16時30分まで
入場料
有料
大人1800円(1500円)、シニア割引(65歳以上)1600円(1500円)、大学・高校生1300円(1100円)、中学・小学生700円(500円)
※()内は15名以上の団体料金
※料金はいずれも消費税込み。
※中・小学生の入場については、土曜日は無料です。
※中・小学生が授業の一環として観覧する場合、中・小学生及び引率教員等の入場は無料です。
この情報のお問合せ
ポーラ美術館
情報提供者/投稿者
開催場所
ポーラ美術館
住所
〒250-0631 神奈川県
足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
最寄り駅
強羅
電話番号
0460-84-2111

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

国内最大のセザンヌ・コレクションを一挙公開!

ポール・セザンヌ(1839-1906)は、ブラックやマティスをはじめとする、20 世紀の芸術家に多大なる影響を与えた画家として知られています。「セザンヌはわれわれ皆の父親のような存在でした」という言葉を残したのはピカソですが、この時代に新しい表現を生み出した芸術家たちは、独創性の高い芸術を生み出したセザンヌを、文字通り「父」とみなしていました。しかしながら、そのような存在に至るまでのセザンヌ自身の道のりは、決して平坦なものではありませんでした。

故郷エクス=アン=プロヴァンス(以下、エクスと略記)で画家としての一歩を踏み出したセザンヌは、パリに上京すると、最新の芸術の動向に対峙します。セザンヌは、1870 年代には印象派の画家として活動しましたが、セザンヌの作品が公式に評価され始めたのは、驚くべきことにセザンヌが50 代を迎えた、1890 年代のことでした。当時、セザンヌは故郷である南仏に活動拠点を移していたため、評価の高まったパリの美術界では、伝説的な存在として語られるようになります。

「セザンヌ-近代絵画の父になるまで」展では、ポーラ美術館が収蔵するセザンヌ作品9 点を含む、およそ20点のセザンヌ作品に、印象派のモネやピサロからキュビスムのピカソまで、セザンヌにゆかりの深い画家たちの作品を加えたおよそ50 点の作品を通じて、「近代絵画の父」になるまでに、セザンヌがいかに歩みを進めたのかを検証します。

【第1 章】 画家への挑戦:前衛の先駆者たち

本章では、パリに上京し、画家としての第一歩を踏み出すべく模索を繰り返したセザンヌの姿をご紹介します。
1861年、セザンヌは画家を志してパリへ向かい、当時の新しい美術の動向を次々と吸収します。その際に大きな目標となったのは、クールベ、そしてマネの存在でした。クールベからは、パレット・ナイフを使用した厚塗りの技法を、マネからは、色彩を対比しながら平坦に絵画を描く方法を学びました。これらの表現は、無骨で荒々しい印象を与えるもので、初期のセザンヌ作品の特徴でもあります。

【第2章】 オワーズ川のほとりで:印象派の中のセザンヌ

印象派の画家たちと共に活動したセザンヌは、ピサロから印象派の革新的な技法を学びます。フランス北部のオワーズ川のほとりで、画架を並べて共同制作を繰り返した二人は影響を受け合いました。
本章では、ピサロを中心に、共同制作を行ったルノワールをはじめとする印象派の仲間たちの作品と、セザンヌの戸外制作による風景画や、生涯を通して取り組んだ水浴図をご紹介します。

【第3章】 印象派を超えて:独創性をめぐる冒険

セザンヌは次第に印象派から距離をとり、プロヴァンス地方へと活動の拠点を移します。
これは、印象派とは異なる、天性の構成感覚を生かした表現を追究するためでした。「構成感覚」とは、描くもののかたちや色彩、配置によって全体のバランスを図り、緊張やリズムをともなった感覚のことです。
本章では、風景画や静物画をご紹介しながら、独創性を大きく花開かせたセザンヌの歩みを辿るとともに、セザンヌの表現にいち早く関心を示したゴーガン、ファン・ゴッホといった同時代の芸術家たちの作品をご紹介します。

【第4章】 見出されたセザンヌ:南仏にやってきたパリ

「近代絵画の父」という今日におけるセザンヌの評価の原点が、1895 年に開催されたセザンヌの大きな初の個展です。第3 回印象派展以来、セザンヌの作品は公にはほとんど発表されておらず、この個展は長年のセザンヌの画業の全貌を初めて紹介する機会でした。この個展を目にしたピサロ、モネといった芸術家の仲間たち、そして画商や美術批評家は、驚嘆の声をあげます。
本章では、セザンヌの個展への出品作の一部をご紹介するとともに、この時期に急速に高まったセザンヌ芸術の評価を辿ります。

【第5章】セザンヌ・レジェンド:後世への遺産

本章では、セザンヌが、マティス、ブラック、ピカソなど20 世紀の画家たちに与えた影響をみていきます。セザンヌの影響があるとされる最も有名な美術運動が、ピカソやブラックによるキュビスムです。また自由な色彩の表現にたどり着いたマティスも、セザンヌの信奉者でした。
当館収蔵の《アルルカン》は、世界に4 点しかない「アルルカン」を描いた貴重な油彩画であると共に、後世への影響を見る上で重要な作品です。このアルルカンを中心に、マティス、ピカソ、ブラックらの作品をご紹介します。

出品作家 :
ポール・セザンヌ、ギュスターヴ・クールベ、エドゥアール・マネ、アドルフ・モンティセリ、カミーユ・ピサロ、クロード・モネ、
アルフレッド・シスレー、ピエール・オーギュスト・ルノワール、ポール・ゴーガン、フィンセント・ファン・ゴッホ、オーギュスト・ロダン、
アンリ・マティス、パブロ・ピカソ、ジョルジュ・ブラック等

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