八太栄里 個展「散歩の記録 / 邂逅」

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会 期
20230624日 -  20230714
開催時間
12時00分 - 19時00分
休み
日曜日,月曜日,祝日
クリエイター在廊
入場料
無料
展覧会の撮影
作品の販売有無
販売有
子連れ
この情報のお問合せ
info@masataka-contemporary.com
イベントURL
情報提供者/投稿者
開催場所
MASATAKA CONTEMPORARY
住所
〒103-0027 東京都
中央区日本橋3-2-9 三晶ビルB1F
最寄り駅
日本橋
電話番号
03-3275-1019

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

八太栄里 個展「散歩の記録 / 邂逅」

会期:2023/6/24(土) – 7/14(金)12:00-19:00  (日、月、祝– 休廊)
※初日の17時〜オープニング・レセプションを開催します。
※展覧会の作品リストをご希望の方は、info@masataka-contemporary.com までメールをお送りください。

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散歩という行為を意識しだしたのはコロナ禍がきっかけだと思う。私は途方に暮れるとあてもなく歩き回る癖があるようで、緊急事態宣言で外出を厳しく制限された2020年の春、言うに及ばず私は近所を歩き回っていた。地元でも、あまり行ったことのない方面を歩いてみる。前から気になっていたけど用が無いので行ったことのなかった道をあえて行ってみる。そこで出会う風景は、いつもの道から少し逸れただけなのにどこか知らない土地へやってきたかのような新鮮さがあり、突然与えられた空白の時間を満たすには十分すぎる娯楽だった。

もともと歩くのは好きで、歩く中で見つけた気になる風景や変なものの写真をときたまSNSにアップしていた。それを見ていた知り合いから地元で路上観察のワークショップの講師をしない?と誘われたのも、ちょうど緊急事態宣言の最中だった。緊急事態宣言が解除され、県を跨いだ移動や人と接することが解禁になったものの、まだまだ未知のウイルスへの警戒心は高く、どんな行動が正しくて間違っているか分からない中で、あたりの様子をうかがいながら6月の下旬にひっそりと第1回目の路上観察のワークショップを開催した。地元の駅から銭湯まで、私が毎日のように歩く道を地元の人から県外の人まで、集まってくれた10名ほどでそれぞれが気になったスポットの写真を撮りながら歩く。ただそれだけの内容なのだが、600mほどの道のりを歩くのに1時間半かかり、静かに白熱した会となった。散歩を誰かと共有するのは未知の楽しさがあることを知った。同じ道を歩いてもそこにいる人の数だけ視点があり、自分では見過ごしてしまう部分や誰かと共有することでうまれる想像の連鎖がある。何千回と歩いた道に、新しい発見があったことがうれしく、それだけで日常が豊かになった気がした。以降、地元を拠点にしたこの路上観察会は2年に渡って計8回開催した。この経験はそれまで無意識に行っていた散歩が自分の創作と結びつく重要な要素だと認識するきっかけになった。日々の中で歩くこと自体が目的に変わり、風景を見る視点について考えることで直接作品に影響したことも大いにあるだろう。

最近では、例えば展示の在廊で遠方に行くことがあれば必ず散歩する時間をとっている。余裕があれば散歩するための遠出もしたいところだ。散歩をすることで、風景との予期せぬ出会いを期待している。その風景がいずれ絵に描けたら良いが、描けなくても良い。いつもふと思い出すのはひとりであちこち歩きまわっているときに見た情景だ。記憶の風景を描くことは時間を切り取り、記録することであるが、風景を通して自分自身を描くことでもあるのだろう。個展はその都度、自分の現在地を示す場だと考えている。歩くことが創作に結び付く今、これまでの散歩の記録を示したい。

八太栄里

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八太栄里 / Eri Hatta

ありふれた景色を絵画として成立させることで日常に新たな視点と新たな思考の気づきを展開する美術家。
時の経過の中で取り残され、忘れ去られていくものが放つ存在感に注目し、その土地に眠る時間の層やそこにまつわる人の記憶や気配などを画面に現すことを目指す。
その土地の土を掘るように風景と向き合い、描いている。

Artist HP : http://ellie.egoism.jp/

1989年 京都府亀岡市生まれ。

<個展>
2023年
「散歩の記録 / 邂逅」/ MASATAKA CONTEMPORARY(東京)
「風吹く地」/ 芝田町画廊(大阪)

2022年
「八太栄里作品展」/ 京阪百貨店守口店美術画廊

2021年
「風景の採集」/ MASATAKA CONTEMPORARY(東京)

2020年
「在りし日の標」/ 芝田町画廊(大阪)

2019年
「経年のゴースト」/ GALLERY龍屋(愛知)
「浮かんでいる風景」/ MASATAKA CONTEMPORARY(東京)

2018年
「忘れようとしても思い出せない」/アトリエ「空白」(大阪)
「いたかもしれない」/GALLERY SPOON(大阪)

<企画展・アートフェア>
2022年
くどやま芸術祭in HANSHIN / 阪神百貨店梅田本店
神戸アートマルシェ2022 / 神戸メリケンパークオリエンタルホテル
かめおか霧の芸術祭 霧の芸術館2021 / 大本本部みろく会館春陽閣

2021年
かめおか霧の芸術祭「線を引き続けるためのプラクティス」/ 亀岡市文化資料館(京都)

2020年
「美の予感2020 -平面・特異点のカナリア-」/ 高島屋美術画廊
「ニュースターアートコレクション」/ 松坂屋名古屋店

2019年
ART in PARK HOTEL TOKYO 2019

2018年
ART OSAKA 2018
神戸アートマルシェ2018

主催・協賛・後援

MASATAKA CONTEMPORARY

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