ベルナール・ビュフェ美術館 開館50周年 こわくて、たのしい スイスの絵本展~クライドルフ、フィッシャー、ホフマンの世界~

ハンス・フィッシャー  絵本『ブレーメンのおんがくたい』より  小さな絵本美術館蔵  © ハンス・フィッシャー

ハンス・フィッシャー  絵本『ブレーメンのおんがくたい』より  小さな絵本美術館蔵  © ハンス・フィッシャー

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    会 期
    20230408日 -  20230702
    開催時間
    10時00分 - 17時00分
    入館は閉館の30分前まで
    休み
    水曜日,木曜日
    ただし2023年5月3・4・5日は開館します
    入場料
    有料
    大人:1200円(1100円)高・大学生:600円(500円)中学生以下:無料
    ※( )内は20名様以上の団体割引料金
    作品の販売有無
    展示のみ
    この情報のお問合せ
    ベルナール・ビュフェ美術館
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    ベルナール・ビュフェ美術館
    住所
    〒411-0931 静岡県
    長泉町東野クレマチスの丘515-57
    最寄り駅
    三島
    電話番号
    055-986-1300

    詳細

    展覧会内容

    ぞくぞく、わくわく、誰もが夢中になる、
    懐かしくて新しい絵本の世界へ!

    スイスは多くのすぐれた絵本画家を輩出した国で、その絵本は日本でも出版され、今もなお愛され続けています。本展では、スイスを代表する3 人の絵本画家、クライドルフ、フィッシャー、ホフマンの世界を紹介します。
    スイスという国の美しい風土と歴史、そして世界共通の、親が子どもを愛する気持ちから生まれた絵本の魅力、ぜひお楽しみください。

    印刷技術の革新とともに、たくさんの絵が入った子どもたちのための本が登場した19世紀。
    その後、スイスでは、たくさんの素晴らしい絵本が生み出されます。
     アルプスの植物や虫などの小さな生きものを見つめ、花々を装飾的に擬人化した『花のメルヘン』などで絵本画家の先駆けとなったエルンスト・クライドルフ(1863-1956)。『ブレーメンのおんがくたい』や『こねこのぴっち』など、軽やかで勢いのある線で動物たちを描いて人気を博したハンス・フィッシャー(1909-1958)。日本でも愛されるグリム童話『おおかみと七ひきのこやぎ』や『スイスの伝説』を、あたたかくユーモアあふれる絵で表現したフェリックス・ホフマン(1911-1975)。
    今や「クラッシック」ともいえる彼らの絵本は、見る人を惹きつけてやまない、ちょっとぞくぞくするこわさ、わくわくする楽しさ、うっとりする美しさにあふれています。本展では、長野県にある「小さな絵本美術館」の協力のもと、フィッシャーの原画やクライドルフの初版リトグラフ、ホフマンの手描き絵本など約130点で、スイスを代表する3 人の絵本の世界を紹介します。

    [みどころ]
    グリム童話
    19世紀にドイツのグリム兄弟が昔話を収集し編さんした『グリム童話集』は、スイスのドイツ語圏で育ったクライドルフ、フィッシャー、ホフマンにとって、親から子へ語り継がれる非常に身近なものでした。彼らはグリム童話に関する作品を多数制作しています。その中から、『ブレーメンのおんがくたい』『ねむりひめ』『おおかみと七ひきのこやぎ』など、今も読まれ続け、私たちにも馴染み深い作品を中心に紹介します。
     もともとのグリム童話は、現在ひろく知られている内容と異なる点もあります。一部の残酷な場面が、翻訳や映画化などによってやわらかい表現になったり、削除されたり、子どもが接しやすくなるように変化していきました。しかし、3人の絵本画家たちが手がけた絵本原画や挿絵をみていくと、私たちが親しんだグリム童話の魅力には、楽しさ、かわいらしさ、面白さだけでなく、昔からある物語が本来持っている、ぞっとするような怖さや厳しさがあるのだと気づかされます。

    スイスの世界
    3人の絵本画家を生み出した国、スイスに関連する作品を紹介します。

    クライドルフは、子どもの頃からスイスの大自然に魅了され、スケッチブックを抱えて森や野原を歩きまわり、草花や昆虫を採集して観察することに熱中しました。『花のメルヘン』などでは草花や昆虫を擬人化した作品を描いています。クライドルフにとって、アルプスの自然は、絵本をつくるきっかけであり、絵の題材であり、インスピレーションを与えてくれる存在だったのでしょう。

    ホフマンの描いた『スイスの伝説』のお話は、スイスの厳しい自然環境を示すように、ハッピーエンドで終わる話ばかりではなく、理不尽で恐ろしい話も多くあります。晩年のホフマンは、その複雑な内容を美しい色彩とユーモアに溢れる挿絵で表現しています。
     
    フィッシャーの『こねこのぴっち』に登場するりぜっとおばあさんの家は、スイスの山岳地帯でみられる三角屋根のシャレースタイルです。
    数多くの動物とともに暮らしているようすや、夜には狐やフクロウがやってくる自然の豊かさから、スイスの生活を想像することができます。

    関連イベント

    ギャラリートーク「スイスの自然に育まれた絵本たち」
    日時:2023年4月8日(土) 13:30-14:30
    講師:武井利喜氏(小さな絵本美術館 館長)
    予約不要   *最新情報は当館ウェブサイトをご覧ください。

    主催・協賛・後援

    主催:ベルナール・ビュフェ美術館
    協力:小さな絵本美術館、アサヒビール大山崎山荘美術館
    後援:静岡県教育委員会、長泉町教育委員会、清水町教育委員会、裾野市教育委員会、沼津市教育委員会、三島市・三島市教育委員会、静岡新聞社・静岡放送

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