開催時間 |
10時00分 - 20時00分
最終入場は閉場の30分前まで |
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休み |
4月10日(月)、 24日(月)、 5月8日(月)、 22日(月)
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クリエイター在廊 |
無
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入場料 |
有料 一般1,200(1,000)円、大学生・70歳以上1,000(800)円、高校生以下無料 ※( )内は前売りおよび15名以上の団体割引料金※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、障害福祉サービス受給者証、地域相談支援受給者証、特定疾患医療受給者証、特定医療費(指定難病)医療受給者証、先天性血液 凝固因子障害等医療受給者証、小児慢性特定疾病医療受給者証の提示者および介護者1名は5割減額 ※会期中、本展観覧券でコレクション展にも入場できます。 ※会期中、一部作品の展示替えがあります。 前期:4月8日(土)―5月7日(日) 後期:5月9日(火)―6月11日(日) |
展覧会の撮影 |
不可 |
作品の販売有無 |
展示のみ
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子連れ |
可 |
この情報のお問合せ |
長崎県美術館
長崎市出島町2-1 Tel: 095-833-2110 Fax: 095-833-2115 Web: www.nagasaki-museum.jp |
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒850-0862 長崎県
長崎市出島町2番1号 |
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最寄り駅 | 出島電停 |
電話番号 | 095-833-2110 |
「スペイン」という国についてみなさんはどのようなイメージを抱くでしょうか。異国情緒、豊饒な芸術文化、歴史的建造物の数々…。そのイメージはどのように形成されたのでしょうか。実は「版画」がそのために大きな役割を担っていたのです。
本展では、スペインに関わる版画制作の史的展開を17世紀初頭から20世紀後半までの長大な時間軸で概観します。写し伝えることのできる「版画」が、美術メディアとしてスペインに関するイメージの形成や流布にどのように貢献したか、200点を超える作品から探るこれまでにない企画です。ゴヤやフォルトゥーニ、ピカソ、ミロ、ダリら巨匠たちの仕事を含んだスペイン版画の系譜を辿ることに加え、それらの影響下に英仏で制作された作品も多数紹介します。
また、本展の出品作は、国立西洋美術館と長崎県美術館所蔵のスペイン美術コレクションを中心にすべて国内で所蔵されている作品であり、今日までの日本におけるスペイン美術の受容とそれに付随した豊かなコレクション形成の様相も浮き彫りになることでしょう。制作技術の発展に伴って表現の多様性と多義性を深め続けてきた版画芸術の精髄をご覧ください。
展示構成
1章 伝統への照射
18世紀以後、スペインにおいても自国の歴史や過去の再評価が始まり、文学においてはセルバンテスの『ドン・キホーテ』が、絵画においてはベラスケスの作品が、古典としての地位を確立します。これら黄金世紀の二つの金字塔に対し、後世各国の芸術家たちがどのように挑み、どのように表現していったのか。最初に『ドン・キホーテ』の挿絵の伝統について、次いでベラスケスに基づきゴヤとマネが制作した版画を紹介します。
2章 スペインの「発見」
ロマン主義の流行下、フランスやイギリスからスペインを訪れる旅行客が急増し、スペインの文化文物、風景が盛んに紹介され、エキゾチックな異国としてのイメージが定着していきました。ここでは、19世紀初めの挿絵入り旅行記に始まり、同世紀の外国人がスペインのどのような側面に惹かれ、造形化していったのかを、版画に加えポスターや写真、新聞挿絵など様々な資料を交えて紹介します。
3章 闘牛、生と死の祭典
スペインの闘牛は18世紀後半に近代的な形態や理論が確立され、生と死が隣り合わせにある緊張とドラマから、賛否両論を巻き起こしながらも長きにわたって大衆の耳目を集めてきました。ここではゴヤとピカソ、アントニオ・サウラによる闘牛主題の作例を中心に紹介します。
4章 19世紀カタルーニャにおける革新
カタルーニャ生まれのマリアーノ・フォルトゥーニは、19世紀半ばの欧米で絶大な人気を誇った画家で、スペイン版画史においてはゴヤの影響を脱し、フランスの動向に触れながら優れた作品を制作しました。ここではまず彼の版画の仕事に焦点を当てます。また、19世紀末になると、産業化の進んだバルセロナを中心とするカタルーニャでは、パリのアール・ヌーヴォーや世紀末美術を手本としながら、ブルジョワ層のための新たな芸術が勃興、芸術カフェ「四匹の猫」のような場所が登場しました。本章後半では、若きピカソを中心にバルセロナに集い、更なる活躍の場を求めパリに旅立った芸術家たちの作品を紹介します。
5章 ゴヤを超えて:スペイン20世紀美術の水脈を探る
20世紀のスペインはピカソ、ミロ、ダリ、タピエスなど美術史に輝く巨匠を幾人も輩出しました。本展では、こうした美術家たちがどのようにして自国の伝統と向き合い、それを自らの制作に取り込み超克していったのか、ゴヤを出発点とした2つの具体的な観点から検証します。第一は「エスパーニャ・ネグラ」と呼ばれるもので、20世紀初頭に盛んとなった国家的・民族的なアイデンティティを模索する思潮下、近代化に立ち遅れたスペインの姿が再度注目を浴びた過程を紹介します。ここではバローハやソラーナらの作品が、彼らにとって大きな着想源となったゴヤの版画などと共に並びます。次いで「叫びと抵抗:20世紀スペインにおける政治と美術」と題し、内戦(1936-39)とフランコ独裁(1936-75)という政治的困難の中、芸術家たちがどのように民衆に寄り添い、彼らを鼓舞し自由を求めていったのかを辿ります。
6章 日本とスペイン
展覧会の締めくくりには、戦後の日本人がどのようにして同時代のスペイン美術に親しんでいったのか、その受容過程を版画作品を通じて振り返ります。日本の芸術家との交流から生まれたものや、日本での展覧会などで紹介されたもの、国内で最初に収蔵された作品、また日本でその作家が知られる端緒を築いた作品などを中心に紹介します。
〇特別講演「スペインに行ってしまったら、これからどうやってスペインについて話しをするつもりなんだい:スペインのイメージの形成の歴史」 *当日受付
日時|4月8日(土)14:00-15:30(13:30開場)
講師|川瀬佑介(本展監修者、国立西洋美術館主任研究員)
会場|ホール
定員|先着100名
料金|無料(要本展観覧券)
〇担当学芸員によるギャラリートーク *当日受付
日時|4月23日(日)、5月28日(日)各日11:00-12:00
会場|企画展示室
対象中学生以上
定員|各回先着20名
料金|無料(要本展観覧券)
※各回開始10分前に企画展示室入口前へお越しください。
〇こども鑑賞会「『ドン・キホーテ』の世界に旅立とう」*事前申込制
本展には、スペインの物語『ドン・キホーテ』のいろいろな場面をあらわした作品がたくさん出品されます。お話をよく知らなくても大丈夫。当館エデュケーターと一緒に、作品から物語の世界を感じる旅に出ましょう。
日時|①4月22日(土)、②5月27日(土)各日13:30-14:30
会場|アトリエ、企画展示室
対象|小学生
定員|各回15名(抽選制)
料金|無料
申込締切|①4月9日(日)、②5月14日(日)
〇2日間連続ワークショップ「ウォーターレスリトグラフの作品づくり」*事前申込制
本展出品の版画作品に多く用いられている「平版技法」の一種、「ウォーターレスリトグラフ」による作品づくりを行います。技法の仕組みについてのレクチャーに始まり、描画・版づくり・刷りまで一連の工程を2日間かけてじっくり取り組みます。
日時|5月13日(土)・14日(日)各日10:30-13:00
講師|今泉奏(版画工房kawalabo!スタッフ)
会場|アトリエ
対象|中学生以上(両日とも参加できる方)
定員|15名(抽選制)
料金|1,000円(要本展観覧券)
申込締切|4月23日(日)
主催:長崎県、長崎県美術館、国立西洋美術館
後援:スペイン大使館、インスティトゥト・セルバンテス東京、在福岡スペイン国名誉領事館、長崎市、長崎県教育委員会、長崎市教育委員会、長崎新聞社、西日本新聞社、朝日新聞社、毎日新聞社、読売新聞西部本社、NHK長崎放送局、NBC長崎放送、KTNテレビ長崎、NCC長崎文化放送、NIB長崎国際テレビ、長崎ケーブルメディア、エフエム長崎
助成:スペイン・ヨーロッパ研究所(CEEH)、スペイン文化活動公社(AC/E)
協力:ヤマト運輸