子どものための建築と空間展

慶應義塾幼稚舎理科室内観	1937年	谷口吉郎	写真提供:慶應義塾福澤研究センター 撮影:渡辺義雄
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    会 期
    20190112日 -  20190324
    開催時間
    10時00分 - 18時00分
    ご入館は午後5時30分まで
    休み
    水曜日
    入場料
    有料
    一般:800円/65歳以上:700円/大学生:600円/中・高校生:400円/小学生以下無料
    ※20名以上の団体は100円割引き ※障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料でご入館いただけます。
    作品の販売有無
    展示のみ
    この情報のお問合せ
    03-5777-8600[NTTハローダイヤル]
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    パナソニック汐留美術館
    住所
    〒105-8301 東京都
    港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4F
    最寄り駅
    汐留
    電話番号
    050-5541-8600

    詳細

    展覧会内容

     私たちが子どものときに過ごした空間は、原風景として長く記憶に留まり、その後の私たちの生き方や考え方の形成に与える影響は少なくありません。本展は、子どもたちの生活の中心となる学びの場と遊びの場としてつくられた建築と空間のなかから、日本の近現代の建築・デザイン史において、ひときわ先駆的かつ独創的なものを紹介する展覧会です。
     日本の近代教育は明治時代に始動し、校舎の建設もそこから始まりました。民衆に愛された明治の擬洋風建築の校舎、大正自由教育の時代の造形豊かな小学校、戦後の復興の時代の鉄筋コンクリート造による標準設計校舎、1970年代の先駆的なオープンスクール、さらにコミュニティーに開かれた現代の学校など、時代の流れのなかでさまざまに変遷し、子どもたちの活動を受け止めてきました。それぞれの建築で、子ども達が親しみを持てるシンボリックな外観が考案され、心安らぐインテリアの充実が図られるなどの工夫も重ねられてきました。一方、幼稚園・保育園や、学校以外の遊び場や児童館、図書館といった子ども達の居場所にもユニークな取り組みがあります。限られた会場のなかで歴史的に重要な作品すべてを網羅することはできませんが、幼児教育および初等教育の場となる建築42作品、そして児童遊園、図書館などの児童施設26作品を中心にとりあげます。
     会場ではそれらを、作り手と使い手の両方に着目しながら選ばれた写真、図面、模型といった作品資料の展示を通してごらんいただきます。また、教育玩具や絵本の原画なども選りすぐっていくつかご紹介いたします。社会のあり方が大きく変化する現代、子どもたちを取り巻く環境にも新たな現象や課題が生まれています。本展がこれからの子どもたちが育つ環境づくりのインスピレーションとなれば幸いです。

    [展示構成]
    第1章 子どもの場の夜明け 明治時代
    1872年に発布された学制(日本初の体系的な教育法制)と、7年後の改正教育令によって、すべての子どもが小学校に通うことが定められました。ここでは文明開化を象徴する擬洋風建築の旧開智学校(1876年 立石清重)を紹介します。近代的な一斉授業で用いられた新しい教材・教具も展示します。小学校の開設は幼児教育が始まる契機ともなりました。博覧会には遊戯機械が新しい娯楽として登場しました。

    第2章 子どもの世界の発見 大正時代
    大正デモクラシーを背景に大衆が文化を牽引した時代、より自由で生き生きとした教育体験を目指して設立された「自由学園」(1921年 フランクロイド・ライト+遠藤新)などの大正自由教育運動の学校を紹介します。また耐震性と不燃化を追求した鉄筋コンクリート造の校舎もとりあげます。また、商業・消費が発達したことにより商品、住まいやライフスタイルに子ども用の生活デザインが広まりました。『赤い鳥』に代表される児童文学の原画も展示します。

    第3章 新しい時代の到来、子どもたちの夢の世界を築く 1950-1970
    戦後から復興、高度成長と劇的に変化していく時代、子どもたちをとりまく環境はどのように変わっていったのでしょうか。科学的な視点に基づく建築計画学の成果として実現された、「旧八雲区立八雲小学校分校(目黒区立官前小学校旧校舎)」(1955)他を紹介します。また1950年代後半からはレジャーが流行し、遊園地の整備も行われました。メタボリズムの建築家大谷幸夫と彫刻家のイサムノグチが「こどもの国」(1965)に実現した児童遊園も紹介します。

    第4章 おしゃべり、いたずら、探検 -多様化と個性化の時代 1971-1985
    子どもの個性を伸ばす教育を目指す「オープンスクール」の教育メソッドがアメリカから導入され、校舎にも学級や学年の枠をとりはらった自由な活動のためのオープンスペースをとり入れた新しい試みが注目されます。「加藤学園暁秀初等学校」(1972年、槇総合計画事務所)や「宮代町立笠原小学校」(1982年、象設計集団)他を紹介します。一方、幼児が本来持っている力に注目して、生活に基づいて幼稚園・保育園の空間を合理的につくっていった小川信子の活躍も紹介します。

    第5章 今、そしてこれからの子どもたちへ 1987-
    子どもが輝ける場所とはどんな場所なのでしょうか。建築家の参画が求められるケースが増え始め、新しい学習に対応した空間や、生活の場としての空間の豊かさをめざす学校が増え始めた1985年以降から現代(昭和60年代から平成)までをここでは紹介します。「サレジオ小学校」(1993年、藤木隆男建築研究所)ほかをとりあげます。
    「東松島市宮野森小学校」(2016年、盛総合設計+シーラカンスK&H)は学校を復興の地に開くことで、子どもたちと地域の希望の拠点となることを目ざしています。社会や都市のありかたが大きく変化する現状、子どもの遊び場と遊びの機会を取り戻そうとする試みも紹介します。

    関連イベント

    ※本展は青森県立美術館に巡回いたします。[2019年7月27日-9月8日]

    主催・協賛・後援

    主催:パナソニック 汐留ミュージアム、朝日新聞社
    特別協力:クラレファスニング株式会社
    後援:文部科学省、一般社団法人日本建築学会、公益社団法人日本建築家協会、一般社団法人文教施設協会、港区教育委員会

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