開催時間 |
10時00分 - 17時00分
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休み |
18日(火)・25日(火)
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この情報のお問合せ |
茨城県常陸太田市郷土資料館梅津会館
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒313-0055 茨城県
常陸太田市西二町2186 |
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最寄り駅 | 常陸太田 |
電話番号 | 0294-72-3201 |
本展は茨城県常陸太田市の郷土資料館である「梅津会館」で開催されます。昭和初期に建てられた洋風建築である「梅津会館」の収蔵品の数々や、茨城県の管理する過去の映像資料と現代アートやそれに隣接するジャンルの品々が一堂に会します。古代から現代までが奇妙に共存した空間が出現します。たとえば普段メディアアートとして発表されているものと江戸時代の住居を再現した模型が併置されたりします。地域アートの現場で広義の意味でのミュージアムの起原やキュレーションとはなにか?ということを考察する展覧会です。わたしたちそれぞれの立場からの健康状態を考える機会でもあります。展示中は様々なイベントが予定されています。
これまで、集団と個、美術教育、近現代史などを念頭に活動してきたパープルームがつくる2週間だけのミュージアムです。
『パープルーム大学附属ミュージアムのヘルスケア』について
郷土資料館に陳列されている品々は多岐に渡っている。よそ者の自分にとっても常陸太田市の歴史を追体験できてたいへん興味深い。しかし、よくよく考えてみると全国の市町村にある郷土資料館はその土地固有の歴史を伝えているだけではない事に気付かされる。郷土資料館という形式はミュージアムの原形と似ているのではないかという事である。美術館(アート・ミュージアム)は今でこそ博物館や科学館、図書館などとは区別されているが、16世紀以前はもっと区分が曖昧でその土地の有力者や学者が個人でありとあらゆるものをコレクションし飾りつけた部屋だったという。今回、わたしたちパープルームは現代美術だったり、それに隣接する領域に携わる人々の作品やその副産物を梅津会館に運び入れ収蔵物と融和的に接続したり異化を生じさせたりする。例えば2018年に制作されたにも関わらずはるか昔の時を内包するオブジェクトもあればその逆もあるだろう。
また展覧会をつくるということは「キュレーション」という要素を避けては通れない。今回は茨城県から公的な委託を受けて行う、いわば企画内で企画を行うという入れ子状の構造になる。キュレーションという言葉の語源はcurare(世話をする)であるが、今日キュレーターと言えばプレーヤーとして自らのプロジェクトを遂行する者という印象が強い。本展はそういった時流を前提にキュレーションの在り方をあらためて考える場でもある。
ところで地域アートという言葉が定着し、芸術祭が全国各地で開催されるようになって久しいが、その盛り上がりとは裏腹に全国の美術館や博物館の予算は減少傾向にありコレクションの追加はおろか作品の修繕もままならない館も多く存在する。本展『パープルーム大学附属ミュージアムのヘルスケア』は美術館に眠る作品たち、現代そして過去の作家たち、地域アートに関わる人々を概念の上で「ケア」することを志向する。と言っても何かが目に見えて解決することはないだろう。しかしある問題(病気)を治癒させたり、告発することだけが美術/アートの役割だとは思わない。本展では、地域住民や観光客に対して気の利いたうわべのサービスを提供するつもりはない。美術である必然性を人との交感や土地との関わりに代理させると、美術はより一層病んでいくのではないだろうか。本展は自己完結した作品であるが、ある一部の人にとっては人生を賭けた参加型アートと言えるだろう。
この期間限定のミュージアムは明治維新後の「近代の日本」と広義の意味での「展覧すること」を基礎として様々な水準の人工物や生活、教育を連帯あるいは破綻させる抽象度の高い空間になることが予想される。
梅津庸一(美術家・パープルーム主宰)
パープルームについて
パープルームとは神奈川県相模原市にあるパープルーム予備校を拠点にした美術の共同体である。全国各地から集まった6人が半共同生活を営みながら活動している。また多くの人々がそこに出入りし緩やかなコミュニティを形成している。
http://www.parplume.jp
出展
金中高貴
西島大介
藤伸行
リスカちゃん
qp
星川あさこ
宮下大輔
KOURYOU
小林椋
やとうはるか
大野陽生
ユアサエボシ
堀至以
たんぱく質
茨城県が管理する映像資料
郷土資料館の収蔵品
パープルーム予備校
梅津庸一
パープルーム予備校生
安藤裕美
アラン
吉田十七歳
シエニーチュアン
わきもとさき
主催:茨城県
企画:エヌ・アンド・エー(株) Meets KENPOKU 県北芸術村推進事業交流型アートプロジェクトVol.1