開催時間 |
12時00分 - 20時00分
最終日17:00まで |
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休み |
*水曜日休廊
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入場料 |
無料 |
この情報のお問合せ |
inquiry@altmedium.jp
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イベントURL | |
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒161-0033 東京都
新宿区下落合2-6-3 堀内会館102 |
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最寄り駅 | 高田馬場 |
電話番号 | 03-5996-8350 |
古野達也は「TIFF Open competition」(ポーランド)や「塩竈フォトフェスティバル2018 写真賞」にて特別賞を受賞するなど、近年活躍が著しい若手写真家です。
私たちは日常、事物をそれぞれ名付けられた(言葉によってフレーミングされた)ものとして、そして、
それらの集合を世界として扱っているのではないでしょうか。そうした中で古野の作品は、カメラのフレームを用いて、そのような認識を中断し、世界を「見慣れない」ものとして出現させる試みともいえるでしょう。
そのためそこに写される事物の姿は、簡単に名付けられることを拒むかのような、どこか不安な在り方をしています。しかし、そのイメージは同時に、「見慣れた」印象から解放された、静けさにも似た新鮮さを湛えています。
写真というメディウムへのしたたかな思考を持つ作家の試みを、この機会にぜひご覧ください。
−Alt_Medium
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『実 在』
見えているものと、感じるもの、二つによって生じた空隙が埋まらず、確かに見てはいるが、その実感を得られない時がある。
その状況に没頭していると、その空隙こそが、形のある生き生きとした存在のように感じられる。
見たものがそのものという事を超え、私を静かに揺さぶり続けるものを写真に捉えた。
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見ること、感じることの曖昧さへの関心が制作の動機となっています。
作品としてまとめてきた写真を見ていると、何かを発見した時のような喜びを感じます。
同時に、理解されることを拒むような有り様が、私を強く揺さぶります。
幸運にもそういった写真を得ることは、私が生活する世界を見つめ直す契機となります。
当たり前のように目にする物の中に、理解しがたい奥行きがある、そのコントラストによって、世界が新鮮なものとして目に映ります。
見えているものを当たり前とせず、ありふれた物こそ写真に捉えたいと考えています。
-古野達也