ギャラリー美の舎 企画協力 松永康 物語の終わりと始まり

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会 期
20180619日 -  20180701
開催時間
12時00分 - 18時30分
初日13:00より  最終日17:00まで
休み
休廊:6月25日(月)
クリエイター在廊
入場料
無料
作品の販売有無
販売有
この情報のお問合せ
03-5834-2048 ギャラリー美の舎 大石
info@binosha.jp
イベントURL
情報提供者/投稿者
開催場所
Gallery 美の舎
住所
〒110-0001 東京都
台東区谷中1-3-3
最寄り駅
根津
電話番号
03-5834-2048

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

企画展「物語の終わりと始まり」 古屋一弘×山本和香子 開催に寄せて

今回、企画展として、古屋一弘さんと山本和香子さんという世代・ジャンルの異なる二人の作家をご紹介いたします。見る人の心の奥から新たな物語が立ち上がって来るような展示になる事を願っています。
ギャラリー美の舎 大石康子

 物語の器-山本和香子さんの絵
作品の制作中、作者の中ではさまざまな物語が現れまた消えています。そしてそれらがひとつになったとき、作品は完成します。しかしいったん作品が公開されれば、作者のイメージした物語はもうそこにありません。そこにあるのは、作品を見ながら繰り広げられる観客ひとりひとりの物語です。
展示作家の山本さんはバルセロナの美術学校で学び、パリで美術家としての活動を開始しました。抽象的な表現の実験を行ううち、体の動きから現れてくる自在な筆跡に関心を持つようになります。やがてその画面には、意思を超えて展開する自然な色の流れのようなものが現れてきました。
しかしあるとき台湾の故宮博物館を訪れ、中国の工芸品の数々を目にします。そこには、自然を凌駕しようとする人間の強烈な意思がほとばしっていました。体だけを頼りにする自分の表現は、これらに比べたら何とスケールの小さなものだったか。このころから山本さんの作品には、磁器や玉璧といった造形物の形が現れるようになりました。
人は自然を自らの本質だと思い、数多くの美術作品を生み出してきました。身体から生まれる表現もそのひとつだったのでしょう。しかしそうした自然観自体が、実は歴史の中で作り上げられてきたものでした。人間の本質はむしろ人が自然から離れてきた過程、つまり歴史の積み重ねの中にあったのです。
山本さんは過去の造形物の色や形を引用し、そこから自らの物語を再生させようとしています。そしてそれを見る私たちもまた、その作品を手がかりに個々の物語を再生させてゆきます。すでに自然から遠く離れてしまった私たちには、物語を再生させる力によってしか他者と共存することができないのかもしれません。
(松永康)

物語の種―古屋一弘さんの彫刻
古屋一弘さんは1993年に東京芸術大学大学院研究科彫刻専攻修了後、個展・グループ展で作品の発表を続けています。 私が古屋さんの作品を初めて観た時、静観しているのが難しいような心の揺さぶりを覚えました。例えば、KINDERGARTENという熊の着ぐるみの作品は、亡くなった子供たちの世界を表しているという添え書きがあります。その時、私の中に見えて来た「物語」は次のようなものでした。

「こんなに可愛い着ぐるみを買ってもらった子供がどれほど家族に愛されていたか。その周りには、楽しそうな笑い声が絶えなかったに違いない。亡くなってしまったが故に、その愛らしい姿のままで家族の思い出に留まる子供。触り心地の良い布で縫われた着ぐるみは子供の温かい体を包んでいたはずですが、それと対極にある冷たく固い石という素材で作られた顔のない像。であるにも関わらず、その像はとてもとても可愛らしいのです。」

これは私の勝手な想像と感想に過ぎません。古屋さんは「クマの着ぐるみは、その子供の取り巻く社会の総体を象徴的に表しており、その意味でKINDERGARTENと言う題名を付けています。そうした世界の中で、ストーリーを手繰り寄せようとしても、現実には、既に失われてしまっているという、外れてしまった時間や喪失感を表現している作品です。」とおっしゃっています。
優れた作品に出合った時、その作品をスタート地点とし、時間や場所を自在に行き来し想像を巡らせる事はよくある事です。鑑賞者には作者の意図を汲み取る努力が求められるのは当然ですが、作品の力が各人の心に物語の種を蒔いて芽吹かせるのを止める事はできません。
(大石康子)

関連イベント

レセプションパーティー:6月23日(土)17:00より

主催・協賛・後援

企画協力:松永康

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