伊藤泰雅展 結晶する風景
会期: 2018-07-16 - 2018-07-21
参加クリエイター:
展覧会詳細
展覧会ジャンル:
アート
展覧会タグ:
デッサン
油彩
現代アート
開催内容
「自然と人(あるいは自分)」をテーマに絵画で表現。油彩、デッサン。
F130号3枚組とS50号の油彩画を軸に、小品(F0~F10)およそ15点とデッサン数点を展示。
作家のコメント
結晶する風景
自然に見えるように、自然に近づくように、そして「もう一つの自然」となるように
「結晶する風景」という概念は叩き筆による描法と深く関わっている
叩くことによる無意識の導入によって「描く」ことを拒み「描かれた」画面ではなく
「結晶した」画面ができる
「描く」ことを超えて自分の感性と画面を直接に結びつける行為が「叩く」こと
それによって現れてくるのは内面に宿る風景だ
自分の中にある自然の記憶を絵具という形で表出させ記録する
今回はそれに加え「身体的リズムを自然のリズムに同調させる」ことを意識した
組作品について
「画面の中を歩いてゆける絵」 、また 「拡がってゆける絵」 を求めて
きっかけとなったのは最初に横山大観の「生々流転」、次に菱田春草の「落葉」
特に「落葉」は未完成とされる作品により抽象的美しさを感じ惹きつけられた
それは枯山水などに見られる限られた空間に「小宇宙=無限」を表現しようとする
日本の文化の一つの特筆すべき美点に目を向けさせた
キャンバス、ギャラリーといった限られた空間を突き抜けて絵が拡がるイメージをもてるように
絵は1枚で完結せずに外へ外へと拡がっていくように