レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展

レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展
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    会 期
    20180406日 -  20180603
    開催時間
    9時30分 - 17時30分
    入場は17時00分まで
    休み
    月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は翌平日休館)
    入場料
    有料
    一般1,300円(1,100円)、高大生900円(700円)、小中生500円(300円)
    ※( )内は前売、20人以上の団体、満65歳以上(シルバー手帳等の年齢を証明できるものを提示)、外国の方(パスポート、在留カードなど国籍の証明できるものを提示)の割引料金。 ※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳(以上の手帳を提示した人の介護者1人を含む)、特定疾患医療受給者証、特定医療費(指定難病)受給者証、先天性血液凝固因子障害等医療受給者証、小児慢性特定疾病医療受給者証を提示の場合は無料。
    作品の販売有無
    展示のみ
    この情報のお問合せ
    福岡市博物館
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    福岡市博物館
    住所
    〒814-0001 福岡県
    福岡市早良区百道浜3丁目1-1
    最寄り駅
    西新
    電話番号
    092-845-5011

    詳細

    展覧会内容

     レオナルド・ダ・ヴィンチ《アンギアーリの戦い》、ミケランジェロ《カッシナの戦い》。
     イタリア、フィレンツェのシニョリーア宮殿(現ヴェッキオ宮殿)の大広間を飾るはずだった大作は今も大きな謎に包まれています。この謎を解く最大の手がかりが、日本初公開となる《タヴォラ・ドーリア(ドーリア家の板絵)》です。そこに描かれた戦闘のモチーフは、未完の壁画がどのような作品であったかを想像するためのヒントを私たちに与えてくれるのです。
     本展ではこの作品を中心に、壁画の模写や派生作品、またレオナルドの多岐にわたる活動を紹介し、失われた壁画の謎と魅力に迫ります。そして、ミケランジェロの原寸大下絵の模写《カッシナの戦い》も日本初公開。ルネサンスの二大巨匠、幻の競演を再現するイタリア美術史上初の展覧会です。

    【展示構成】
    第1章 歴史的背景 - アンギアーリの戦いとフィレンツェ共和国
    イタリア美術史上の一大エピソードの舞台となったソデリー二時代のシニョリーア宮殿(現パラッツォ・ヴェッキオ)。レオナルドとミケランジェロの競演は、未完に終わったにも関わらず、同時代の画家たちの模範となり戦闘図の表現に革命的な変化をもたらしました。そして現代にいたるまでその壁画探索の試みは美術史上の重要な課題ともなっています。かつてレオナルドが取り組んだ「アンギアーリの戦い」をテーマとした装飾計画について、当時の時代背景とともに、関連人物の肖像画やメダル、シニョリーア宮殿を描いた絵画作品などを通して紹介し、失われた壁画の壮大なスケールと重要性に思いを巡らします。

    幕間 優美なるレオナルド
    レオナルドは《アンギアーリの戦い》の制作にたずさわるかたわら、「優美」の探求に芸術的関心を示していました。戦闘画の凶暴さとは対極にある、レオナルドの優美な女性像の構想を紹介します。

    第2章 失われた傑作 - 二大巨匠の幻の競演
    〈セクション1:壁画《アンギアーリの戦い》〉
    現在遺されている《アンギアーリの戦い》の模写作品群と、日本初公開となる《タヴォラ・ドーリア》を比較して鑑賞し、レオナルドが描こうとした革新的な戦闘図にせまります。現存する模写作品に共通して描かれている、壁画の中心部分である「軍旗争奪」の場面は、かつてジョルジョ・ヴァザーリが「馬のもつれあい」と呼んだ、たいへん複雑な構想です。一連の模写の中でも最良の一点とされ、レオナルドが生きた時代にさかのぼる《タヴォラ・ドーリア》と、同じく同時代の模写であるパラッツォ・ヴェッキオ博物館の板絵の比較は見どころの一つとなっています。

    〈セクション2:ミケランジェロの《カッシナの戦い》〉
    シニョリーア宮殿を舞台としたレオナルドとミケランジェロの競演は、美術史上の重要なエピソードとして知られています。ここでは、同じく現存しないミケランジェロの《カッシナの戦い》の原寸大下絵に基づく、日本初公開の16世紀の模写(レスター伯爵コレクション)が《タヴォラ・ドーリア》と同じ空間に並び、幻の競演を再現します。また、ミケランジェロは彫刻家を自負し、裸体人物の肉体描写を得意としていました。戦闘画の構想において肉体描写を追求したミケランジェロの姿勢は、下絵に基づく後年の版画作品からもうかがい知ることができます。

    第3章 視覚革命 -《アンギアーリの戦い》によるバロック時代への遺産
    本章では、レオナルド以前の戦闘画について触れつつ、《アンギアーリの戦い》によって戦闘画において全く新しい視覚的効果を創出したレオナルドと、その影響を受けてレオナルド以降の画家が試みた戦闘画の変遷を比較し、レオナルドの独創性を探ります。とりわけ17世紀のバロック美術に与えた影響をルーベンスやル・ブランに関連した作品を中心に考察します。ここでは、同じく現存しないミケランジェロの《カッシナの戦い》の原寸大下絵に基づく、日本初公開の16世紀の模写(レスター伯爵コレクション)が《タヴォラ・ドーリア》と同じ空間に並び、幻の競演を再現します。また、ミケランジェロは彫刻家を自負し、裸体人物の肉体描写を得意としていました。戦闘画の構想において肉体描写を追求したミケランジェロの姿勢は、下絵に基づく後年の版画作品からもうかがい知ることができます。

    終章 レオナルドを求めて~ここからはじまる、失われた傑作探求の第一歩
    ここでは、これまでに検討・実施されてきた《アンギアーリの戦い》に関する調査研究の状況や、《タヴォラ・ドーリア》に関する保存修復措置や科学的調査の現状、研究者の声などを紹介します。また、「軍旗争奪」部分のその複雑な人馬の絡み合いについて、立体モデルを用いて直感的にわかりやすい展示を試みます。

    主催・協賛・後援

    主催:福岡市博物館、西日本新聞社、テレビ西日本
    特別協力:イタリア文化財・文化活動・観光省美術館総局、ウフィツィ美術館
    協力:NHKエデュケーショナル、アリタリアーイタリア航空、日本航空、アルテリア、ヤマトロジスティクス、イタリア会館・福岡
    後援:外務省、文化庁、イタリア文化財・文化活動・観光省、イタリア大使館、イタリア文化会館、フィレンツェ市、福岡県、福岡県教育委員会、福岡市教育委員会、(公財)福岡市文化芸術振興財団、福岡商工会議所、西日本リビング新聞社、LOVE FM、FM FUKUOKA、cross fm、九州旅客鉄道、西日本鉄道、(一社)日本自動車連盟福岡支部、(一社)日本旅行業協会、(一社)福岡市タクシー協会、福岡EU協会、福岡日伊協会、福岡日仏協会、西日本文化サークル連合、西日本新聞TNC文化サークル
    企画:東京富士美術館

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