開催時間 |
12時00分 - 20時00分
スタッフ在廊:12:00~17:00 |
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クリエイター在廊 |
有
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入場料 |
無料 |
作品の販売有無 |
販売有
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この情報のお問合せ |
gallery_iriya@kkh.biglobe.ne.jp 03-6802-8122
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イベントURL | |
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒110-0014 東京都
台東区北上野2-30-2 |
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最寄り駅 | 入谷 |
電話番号 | 03-6802-8122 |
木戸は平面から立体への転換をテーマにしていた初期の時代を経て、1980年代からは回転しながら垂直方向へ上昇する曲線、「螺旋」の形を探求し始めます。螺旋が形態の基本的で重要な要素であると考えたからです。そして回転と移動というこの二つの要素を組み合わせた三次元空間での螺旋の動きを捉えるには、緻密な数式による計算が必須でした。この難題を当初、木戸は方眼紙上に計算によって出した点をつないだSIN曲線を、手書きで作図することで螺旋をテーマにした作品の数々を生み出しました。現在は自身が数年をかけて完成させたコンピュータープログラムが重要な役割を果たしています。この緻密な数式の計算による作品の数々は、自身が「数字によるデッサン」と呼ぶ独特な方法で制作されています。
回転と移動の二つの要素を組み合わせた木戸の制作する「螺旋」の多くはステンレス素材で制作されています。この素材は強度の高さや腐食に強いという理由だけではなく、作りたい形を自由に作るのに適した素材であると語ります。木戸にとって作りたい形とは単に数学の計算による作品ということではなく、作品が置かれる空間と作品との関係性を意識することとその存在を空間の中で確認する作業も備えているように思えます。その為にはステンレスが一番適していたといえるでしょう。
今展覧会で展示している“SPIRAL.3-TUKI”や“SPIRAL KUU”等の作品名でも記されている「TUKI」や「KUU」は形と空間の関係性を表現しており、螺旋の方向や回転そして太さなどが違う作品の各々が、空間に存在する姿を想像されながら制作されています。そしてその関係性ゆえにステンレスが映し出す周りの風景や空間が、金属彫刻家木戸修の作品のスケールを一層大きなものにしています。
木戸修略歴
1976東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了。
1986東京藝術大学美術学部彫刻科専任講師となる。
1992文部省在外研究員としてイタリアに滞在。
1994東京藝術大学美術学部助教授となる。
2005東京藝術大学美術学部教授となる。(~2018年3月退任)
主な作品設置
王子製紙ホール、シーガイア国際会議場、広島クレド、稲城市体育館、大田区文化センター、
国分市役所、八王子HPビル、JR東日本本社ビル、桐生市文化会館、横浜国際水泳場、群馬県警
察、石川県立音楽堂、吉川市月の公園、ホテルメトロポリタン丸の内、広尾ガーデンフォレス
ト、ザ・レジデンス宇都宮、駁二藝術特区鉄鋼彫刻シンポジウム、丸の内ストリートギャラリ
ー、甲府法務総合庁舎、農林中金品川研修センター、アートビレッジ大崎、キャピタルゲート
プレイスザ・タワー他
株式会社 西武プロパティーズ
総合企画 いりや画廊