開催時間 |
10時00分 - 19時00分
入場は18時50分まで |
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入場料 |
無料 |
作品の販売有無 |
展示のみ
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この情報のお問合せ |
FUJIFILM SQUARE
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒107-0052 東京都
港区赤坂9丁目7番地3号 東京ミッドタウン・ウェスト1F |
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最寄り駅 | 六本木 |
電話番号 | 03-6271-3350 |
FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)写真歴史博物館では、2018年4月1日(日)から7月31日(火)まで、今年で生誕100年を迎える写真家・林忠彦の作品展を開催いたします。
作家・太宰治や坂口安吾の肖像写真で知られる写真家・林忠彦は、戦後間もない銀座から再出発し、カストリ※雑誌ブームの時流に乗って、一躍、人気写真家となりました。第二次世界大戦から高度経済成長へ、そしてバブル景気へと移り変わる激動の昭和時代、世相をとらえたスナップから文化人のポートレート、日本文化の真髄を追い求めた風景写真まで、林はありとあらゆるものをフィルムに写し込んでいきました。復興していく日本のエネルギーを原動力に、凄まじい勢いですべてを撮り尽くした林の仕事ぶりは、まさに「昭和が生んだ怪物」と呼ぶにふさわしいものです。
本展は、林忠彦の四男で写真家の林義勝氏監修のもと、林の約半世紀におよんだ活動の中から二つの時代に焦点を絞り、新たな視点でその足跡を振り返ります。第1部では林の初期の傑作〈カストリ時代〉に代表される戦後の東京と人々を記録したモノクロ作品を展示します。第2部では、国宝や重要文化財に指定されている全国各地の茶室を被写体に林の美意識と撮影技術の粋を極めた〈茶室〉と、人生最後のライフワークとして四男・義勝氏とともに完成させた〈東海道〉より厳選されたカラー作品を展示します。それぞれの作品は、林の活動初期と晩年の仕事を対比的に示すと同時に、「写真は記録だ」という林の一貫した信念を浮かび上がらせます。一葉一葉に凝縮された写真の力は、その時代や写真家の思いをよみがえらせ、私たちの心を強く揺さぶることでしょう。
昭和が生んだ偉大なる怪物写真家・林忠彦の世界をどうぞご堪能ください。
※ 「カストリ」とは戦後、物資の乏しい時代に密造された「カストリ焼酎」の名に由来する。この頃に次々と創刊された雑誌は「カストリ雑誌」と呼ばれ、3号で廃刊になるものが多く、「カストリ焼酎」も「カストリ雑誌」も3合(3号)で潰れるということに掛けられている。
第1部 2018年4月1日(日)~5月31日(木)
第2部 2018年6月1日(金)~7月31日(火)
林 忠彦 (はやし ただひこ) 1918-1990
1918年、山口県徳山市(現・周南市)にある写真館の長男として生まれる。1938年、オリエンタル写真学校を卒業。1942年、華北弘報写真協会を結成し、報道カメラマンとして北京へ渡る。1946年、北京から山口に引き揚げ後、上京。月20誌以上に作品を発表するようになる。1971年、『日本の作家』(主婦と生活社、1971年)で日本写真協会年度賞を受賞。『カストリ時代』(朝日ソノラマ、1980年)『日本の家元』(集英社、1983年)『茶室』(婦人画報社、1986年)『東海道』(集英社、1990年)など数多くの写真集を発表。1983年、紫綬褒章受章。1988年、勲四等旭日小綬章受章。1990年、肝臓がんのため逝去。享年72。1992年、周南市・周南市文化振興財団にて林忠彦賞が設立される。没後も写真展や写真集刊行が盛んに行われている。
■ギャラリートーク
第1部開催中の2018年4月21日(土)、5月12日(土)、および第2部開催中の6月23日(土)、7月14日(土)に、林忠彦の四男で写真家の林義勝氏(林忠彦作品研究室代表)によるギャラリートークを開催いたします。
第1部
2018年4月21日(土) ①14:00~ / ②16:00~
2018年5月12日(土) ①14:00~ / ②16:00~
各回ともに約30分の予定です。
第2部
2018年6月23日(土) ①14:00~ / ②16:00~
2018年7月14日(土) ①14:00~ / ②16:00~
各回ともに約30分の予定です。
会場 FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア) 写真歴史博物館
※ 座席はございませんので、予めご了承ください。
参加 無料
申し込み 不要
主催:富士フィルム株式会社監修 林 義勝 (林忠彦作品研究室代表)
協力 周南市美術博物館
後援 港区教育委員会
企画 フォトクラシック
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