牧野貴 Memento Stella

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会 期
20180120日 -  20180217
開催時間
11時00分 - 18時00分
金11時00分 ~ 20時00分
休み
日・月・祝
入場料
無料
作品の販売有無
販売有
この情報のお問合せ
URANO
情報提供者/投稿者
開催場所
URANO
住所
〒140-0002 東京都
品川区東品川1-33-10-3F
最寄り駅
天王洲アイル
電話番号
03-6433-2303

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

牧野貴 (1978年東京都生まれ、横浜在住) は、2001年に日本大学芸術学部映画学科撮影・録音コース卒業後に渡英、ブラザーズ・クエイのアトリエコニンクを訪問し、映像、照明、音楽に関しての示唆を受けました。その後、カラーリストとして、多くの劇映画やCF、ミュージックビデオ等の色彩を担当し、フィルム及びビデオに関する技術を高めながら、2004年より自身の作品上映を開始しました。自然現象や人間、街など既成のオブジェクトを、フィルムやビデオなど様々なフォーマットで撮影、編集段階において重層化して構築し、その無限に広がり続けるような極めて有機的で想像的な牧野の映像作品は、国際的に高く評価されてきました。現在は日本を拠点に、映画、音楽、インスタレーション、オーディオビジュアルパフォーマンスなど世界各地で発表しており、ジム・オルーク、大友良英、坂本龍一、マシネファブリーク、サイモン・フィッシャー・ターナーなど著名な音楽家とのコラボレーションも活発に行っています。

2011年にはロッテルダム国際映画祭短編部門でグランプリにあたるタイガーアワードを受賞した他、ハンブルグ国際短編映画祭、モスクワ国際実験映画祭、25FPS クロアチア国際実験映画祭でもグランプリを獲得 (全て日本人初) するなど、国際映画祭での受賞歴は幾多にも及びます。また、これまで、映画作品は世界100都市以上で上映されており、近年では、ドクメンタ14 (アテネ)、サンフランシスコ MOMA、MOMAPS1、ニューミュージアム、ニューヨーク映画祭 (アメリカ)、ホワイトチャペルギャラリー (イギリス)、韓国映像資料院 (韓国)、オーストリア映画博物館 (ウィーン)、BFI IMAX シアター (イギリス) などで上映が行われました。

「Memento Stella」について

“Memento Stella” は「星を想え」「ここが星であることを忘れてはならない」といった意味の造語であり、2017年8月より開始されたプロジェクトの名称です。近年、自作の映画上映をしながら世界中を旅し、多く起こる戦争やテロ、異常気象による自然災害により多くの命が失われているこの暗く悲しい世界の中、死を想わない日などは一日たりとも有りませんでした。しかし世界に存在する人間や生物に共通することは、全員がやがて此の世を去るという事だけでは無く、この小さな星で生まれ、今なお生きているという事です。一日のうち、ほんの一瞬でもその事に対し自覚的になる事が出来れば、宗教や政治や国境や言語や個人的な欲望を超越した領域で、心の奥深くで繋がり、芸術表現を共有出来るのではないかと考え制作を続けています。これまで同タイトルにより4K サイレント映画、360度映像インスタレーション、銅版画、音楽など様々なフォーマットで制作を続けてきましたが、本展覧会では今回の展示の為に制作された「Memento Stella Sea」の上映の他、「Memento Stella Ⅱ」(制作協力: Empty Gallery)、銅版画、そして近年の代表作であり、Memento Stella プロジェクトへ至る為の重要作である「On Generation and Corruption」(2017)、「Spase Noise 3D」(2016) を展示致します。

牧野貴

牧野は、身の周りの対象物を撮影したフィルムを HD デジタル化し、色調補正後に、何層ものオーバーラップを施し編集し、ノイズ/エロクトロニクス・ミュージックを重ねることで、強烈な体験としての映画を作り続けています。そこでは、フィルムやデジタルといった枠組みは取り払われ、対象像は粒子にまで解体され、イメージ以前の状態へと異化され、個々の観客の意識内部において映画が生成されます。

具体的な像を情報や対象と意図的に結び付けず、観客の想像力を最大限に引き出すことで、画面を埋め尽くす微細な光の運動が複数のレイヤーの中で立ち上がり、海面の光の反射が映されたと思えば星空の瞬きのようになり、新星誕生の瞬間や宇宙のビッグバン、胎内の超音波写真といった、生命の始まりを思い起こさせるような景色が絶え間なく表れては消えていきます。

観る者によってイメージが変形し、再構成される牧野の映像作品は、観客一人一人に「見る」ことの本質的な意味を問いかけているようでもあります。世界が混迷を極める現在において、映画という、身体と脳を貫通する光の散乱を通じてこそ、私たちの知覚は再び開かれ、普段私たちが認識し得ない事象が明らかとなり、世界を回復する可能性をも秘めているのかもしれません。

世界が、もはや信じるにたりない一つの悪しき映画になってしまったとすれば、真の映画は、消えた世界と身体を信じる理由をわれわれが取り戻すのに寄与することができるのではないか

―ジル・ドゥルーズ『シネマ 2*時間イメージ』

関連イベント

オープニングレセプション: 1月20日 (土) 18:00 - 20:00

<ライブパフォーマンス>
2018年2月3日 (土) 18:00開場 / 18:15開演
(※当日の展示は17:00までとなります。) 参加費: 無料 要予約

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