東西美人画の名作 《序の舞》への系譜

上村松園 《序の舞》重要文化財 昭和11年(1936) 231.3×140.4 東京藝術大学蔵
あと73日後に開催
    タグ
    • 印刷する
    会 期
    20180331日 -  20180506
    開催時間
    10時00分 - 17時00分
    入館は閉館の30分前まで
    休み
    月 ※ただし4月30日、5月1日は開館
    入場料
    有料
    一般1400円(1300円)、高校・大学生900円(800円)
    ※中学生以下無料 ※()内は前売、20名以上の団体料金 ※障がい者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料
    作品の販売有無
    展示のみ
    この情報のお問合せ
    03-5777-8600(ハローダイヤル)
    イベントURL
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    東京藝術大学大学美術館
    住所
    〒110-8714 東京都
    台東区上野公園12-8
    最寄り駅
    上野
    電話番号
    03-5777-8600(ハローダイヤル)

    詳細

    展覧会内容

    『この絵は、私の理想の女性の最高のものと言っていい』
                            上村松園

    このほど、近代美人画の最高傑作である上村松園作《序の舞》(重要文化財)の修理が完成し、本展にてはじめて一般に公開される運びとなりました。上村松園(1875-1949)は、京都に生まれ鈴木松年や竹内栖鳳らに学びながら、独自の美人画様式を確立。官展を中心に活躍し、昭和23年(1948)、女性としてはじめての文化勲章を受章しました。昭和11年(1936)作の《序の舞》は、松園のもっとも充実した時期に制作された代表作のひとつです。
    本展では、この機に、江戸時代の風俗画や浮世絵に近代美人画の源流を探りながら、《序の舞》に至る美人画の系譜をたどります。明治中期から昭和戦前期までの、東京と関西における美人画の展開を、松園をはじめ菱田春草、鏑木清方、菊池契月、北野恒富ら著名作家たちの名作を中心に俯瞰いたします。
    ※本展覧会の総出品件数は約60件です。(期間中一部展示替えあり)

    ■《序の舞》修理について
     《序の舞》は、昭和11年(1936)の文展招待展に出品され政府の買い上げとなり、当時の東京美術学校(現東京藝術大学)に収蔵されました。また、平成12年(2000)には国の重要文化財に指定されています。
     「序の舞」とは、能楽の中でも上品な気分を漂わす格の高い舞のひとつです。本作では振袖姿の娘が伸ばした右袖を返す型の舞姿を描いています。松園ははじめ若夫人の姿で描くつもりでしたが、袖の丈がつまっていてはこのポーズが決まらず、改めて袖の長い娘の姿に構想を変更したといいます。茜色の大振袖の裾模様には彩雲があしらわれ、本作を一層華やかなものとしています。文金高島田に結い上げた女性は、息子の松篁夫人たね子がモデルをつとめました。
    松園は「この絵は、私の理想の女性の最高のものと言っていい、自分でも気に入っている女性の姿であります」と語るほど、作者にとって渾身の作であり、今日では近代美人画の最高作品と評価されています。
     しかしながら本作は、制作から80年近くが経過し、全体的に本紙と絵具との接着力が低下し、絵具層の粉状化が進行するなど、作品の保存状態に問題が生じてきていました。そのため、近年は展示を控えざるを得ない状況が続いてきました。
     平成27年(2015)に、バンクオブアメリカ・メリルリンチ文化財保護プロジェクトのご協力を得て、これ以上の劣化を防ぐため、本格修理を行うこととなりました。修理にあたっては、現状の表装を解体し、絵具の剥落止めやクリーニングを行い、表と裏の両面から膠を塗布し絵具層の接着を行いました。修理後は、作品保存の見地からこれまでの掛け軸装から額装へと表装変更を行いました。
     装いも新たに、ますます美しくなった《序の舞》。是非ご堪能ください。

    ■本展の見どころ
    1)もっとも美しく、もっとも重要な美人画《序の舞》の魅力をたっぷりと
    本展は、上村松園作《序の舞》(昭和11年、重要文化財)の修理完成後、はじめての一般公開となります。京都に生まれた松園は、竹内栖鳳らに学びながら独自の美人画様式を確立。官展を中心に活躍し、女性としてはじめての文化勲章を受章しました。松園作品の中でも人気が高い《序の舞》は、同時に、近代美人画の最高傑作とも言うべき作品です。

    2)江戸時代から昭和前期まで、美人画の歴史をじっくりと
    本展は、《序の舞》にいたる美人画の源流を江戸時代初期の風俗画にまでさかのぼり、歴史的な流れをたどれるよう構成されています。第1章では松園も影響を受けた江戸時代の浮世絵、西川祐信、三畠上龍、喜多川歌麿などの作品を紹介。第2章、第3章では明治以降に確立していく近代美人画の展開を、《序の舞》が制作された昭和戦前期までたどります。

    3)東の清方、西の松園。東西美人画の名作が一堂に
    東西美人画の競「艶」です。東京画壇は鏑木清方や山川秀峰ら、関西画壇は上村松園をはじめ菊池契月、北野恒富ら著名作家たちの名品を集めています。松園とともに三園と称せられた島成園、池田蕉園の秀作や、知られざる東京美術学校卒業制作の異色作にもご注目ください。

    主催・協賛・後援

    主催:東京藝術大学、読売新聞社

    平均:0.0 
    レビューした人:0 人

    近くの展覧会

    人気の展覧会

    <<        >>

    クリップした展覧会はありません。