1964 証言―現代国際陶芸展の衝撃

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会 期
20171103日 -  20180128
開催時間
10時00分 - 18時00分
入館は17時30分まで
休み
月曜日(ただし1月8日は開館)、12月29日~2018年1月3日、1月9日
入場料
無料
一般 800円(700円)、大学生600円(500円)
※高校生以下無料、()内は20 名以上の団体料金 ※障がい者手帳をお持ちの方および付き添いの方1 名まで無料
作品の販売有無
展示のみ
この情報のお問合せ
岐阜県現代陶芸美術館
情報提供者/投稿者
開催場所
岐阜県現代陶芸美術館
住所
〒507-0801 岐阜県
多治見市東町4-2-5
最寄り駅
多治見
電話番号
0572-28-3100

詳細

展覧会内容

 1964年、東京オリンピック開催を機会に、国立近代美術館(東京)、石橋美術館(久留米)、国立近代美術館京都分館(京都)、愛知県文化会館美術館(名古屋)を巡回して開催された「現代国際陶芸展」では、日本で初めて世界各国の陶芸が一堂に集められ、展観されました。そしてそれは当時「日本陶芸の敗北」と評されるほどの衝撃を、日本の陶芸界に与えました。
 本展覧会では、海外陶芸との出会いによって大きな刺激をうけた日本陶芸の1960年代の動きに注目し、両者の出会いの場となった「現代国際陶芸展」が与えた影響を検証します。また展覧会準備のため、この年欧米各国を旅し、作品を集めた同展覧会開催のキーパーソン、小山冨士夫(陶磁器研究家・陶芸家1900-1975)の旅の記録もあわせて紹介します。小山によって選び集められた海外の作品群は、現代陶芸にむけられた小山の眼をしめしているといえるでしょう。当時の出品作品および同時代の作品を核に、「現代国際陶芸展」を記録とあわせて再現的に紹介しながら、この時代の日本内外の陶芸の姿をご覧いただきます。そして、同展覧会に出品した作家、展覧会をみて刺激をうけた作家たちによる、当時を振り返っての言葉を証言として、同展覧会が与えた影響を探りだしていきます。
 本当に日本陶芸は敗北だったのでしょうか。「現代国際陶芸展」の検証とともに、戦後の日本陶芸に拓かれた新たな世界をとらえていきたいと思います。

[みどころ]
☞舞台は東京オリンピックが開催された1964年。世界の陶芸作品が集まった陶芸のオリンピックがあった。日本で最初の国際陶芸展「現代国際陶芸展」が甦る。
「現代国際陶芸展」に出品された作品および同時代の作品、記録などによって、「現代国際陶芸展」を再現。海外の陶芸VS 日本の陶芸!イギリスからはルーシー・リーやハンス・コパー、アメリカからはピーター・ヴォーコスの作品も出品。開催当時、人々は何をみたのか。この機会に会場で確かめて。

☞1960年代の日本を含めた15か国の世界の陶芸作品が集結。海外作家の出品作品を集めた小山冨士夫氏の旅記録とともに世界をめぐる。
 オーストラリア、ベルギー、デンマーク、エジプト、フィンランド、フランス、イギリス、ギリシャ、イタリア、オランダ、南アフリカ共和国、スウェーデン、スイス、アメリカ、日本の1960 年代前半期を中心とした陶芸作品が約110点。海外の出品作品は、小山冨士夫氏が欧米をまわって集めた作品たち。その旅の記録も紹介します。それぞれの国のやきものを、旅するように楽しもう。

☞「日本陶芸の敗北」と評され、議論を呼んだ展覧会から約半世紀。展覧会の出品者、展覧会をみた陶芸家たちが感じたものは何だったのか。様々な記録と言葉を証言としてあつめて紹介します。
 「現代国際陶芸展」開催時、すでに陶芸王国として世界にも知られていた日本の陶芸。しかしこの展覧会をみて、当時、「日本陶芸の敗北」と評したのは彫刻家の柳原義達氏でした(『芸術新潮』1964 年10 月号、新潮社)。展覧会をみた作家たちからは「黒船襲来」-こんな刺激的な言葉も出てきます。「現代国際陶芸展」を、今、振り返ってこの展覧会がもたらしたものを探ります。

関連イベント

同時開催:お茶の時間 2017年11月11(土)~2018年3月25日(日)/ギャラリーⅡ

■講演会「わたしがみた60年代前半期の陶芸」
 2017年11月12日(日)14:00-15:00
 岐阜県現代陶芸美術館プロジェクトルーム
 講師:森野泰明氏(陶芸家・本展出品作家)
 定員:60名(先着順)
 *聴講無料・事前申込不要

■ギャラリートーク
 2017年11月26日、12月10日、12月24日、2018年1月21日
 いずれも日曜日14:00から(約30分)
 当館学芸員による展示解説*要観覧券

■対談「1960年代のアートシーン」
 2017年12月2日(土)14:00-15:30
 セラミックパークMINOイベントホール
 講師:建畠晢氏(美術評論家・埼玉県立近代美術館長)谷新氏(美術評論家)
 定員:100名(先着順)
 *聴講無料・要事前申込
 申込方法:電話またはメールにて受け付けます。詳細は当館ホームページにて確認ください。
 (受付開始:10月21日(土)より)

■スライドレクチャー
 2018年1月14日(日)14:00-15:00
 岐阜県現代陶芸美術館プロジェクトルーム
 当館学芸員が展示を詳しく解説します。
 *聴講無料・事前申込不要

主催・協賛・後援

主催:岐阜県現代陶芸美術館、朝日新聞社 
特別協力:京都国立近代美術館

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