アグロス・アートプロジェクト2017 明日の収穫 関連イベントを拓く

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会 期
20170916日 -  20170917
開催時間
10時00分 - 18時00分
入場料
無料
展覧会の撮影
不可
作品の販売有無
展示のみ
この情報のお問合せ
青森県立美術館
情報提供者/投稿者
開催場所
青森県立美術館
住所
〒038-0021 青森県
青森市安田字近野185
最寄り駅
青森
電話番号
017-783-3000

詳細

展覧会内容

美術館敷地内農園でのお米や雑穀の収穫と、アーティストと参加者の作品制作体験を通じて新たなアート体験を追求する

「アグロス・アートプロジェクト 明日の収穫」。

秋以降の作品制作に備え、農とアートの今までとこれからを皆で共有するための様々な企画関連イベントを、9月16日-17日の2日間にわたり開催します。

ギリシャ語で「耕地」「野原」の意である「アグロス」を冠する本企画の関連イベント群で実現されるべきこと、それは種々の言葉や実践を介して農とアートの臨界的表現、言い換えれば<「余地」の芸術〉を拓くことにあります。
インド舞踊団の公演や民俗画の公開制作、シンポジウム等で構成される本ィベントは、野焼きで畑を、水を引いて田を拓くようにして青森の土地から芸術のための「余地」を現す前ぶれとなるでしょう。
それは現実の土地に〈「余地」の芸術〉のための種子を投げかけ、その収穫の場たる「アグロス」の到来を告げる狼煙でもあります。

1.ワイェダ兄弟による「インド・ワルリ画」公開制作
インドから次世代のワルリ画の担い手であるワイェダ兄弟(アーティストユニット)がやってきます!
「ワルリ画」とは農耕をもとにした自然観に基づき、すりつぶした米と水を混ぜた白い絵の具で制作される、インド西部の民俗画の総称。今回お米を用いたアートの実際を体感すべく、兄弟のアーティストによる滞在制作の様子を紹介いたします。
会場:アグロス・アートプロジェクト農園前

ワイェダ兄弟 Tushar & Mayur Vayeda
1987年生まれのトゥシャールと1992年生まれのマユールによる兄弟アートユニット。イント・ガンシャッドのワルリ族出身。ワルリ由来のアニミズム的自然観と、米をすりつ
ぶして絵を描く伝統の絵画技法をべ一スに、様々な文化や神話、物語を描く。主な日本での活動に「ウォールアートフェスティバルin猪苗代~プロローク~」(2016)等。
http://www.vayeda.in/home.html

2.インド・ラダック舞踊団 青森公演
インドから「ラダック舞踊団」がやってきます!
「ラダック」はインド北部の山岳地帯であり、古くから農耕牧畜の盛んな地方。本公演により、ラダック地方の伝統や民間伝承を元にした舞踊を紹介することで、お米を用いたアートのルーツを知る機会とします。
会場:アグロス・アートプロジェクト農園前

本公演に出演するラダック舞踊団は、インド政府及びICCR(インド文化交流評議会)派遺による「2017年日印友好交流年」事業で来日、その過程で青森に立ち寄り公演
を行うもの。(協力:NPO法人日印交流を盛り上げる会)

3.ミティラー美術館長・長谷川時夫氏講演「インド民俗画の伝統と未来」
インドの民族芸術を普及するミティラー美術館(新潟)。その館長である長谷川時夫氏をお招きし、「インド民俗画の伝統と未来」をめぐる講演を行います。
会場:ワークショップB

4.シンポジウム 「<「余地の芸術>を拓く」
土地を耕し拓くことたる「農」と、アートが示す領域の現在を考え、未来につなげるためのシンポジウムを行います。
講師:石倉敏明(秋田公立美術大学准教授)、山内明美(大正大学准教授)、豊島重之(モレキュラーシアター主宰/ICANOFキュレーター)、楊木野衣(美術批評家)
会場:ワークショップA
 13:00-13:10 前説、講師紹介
 13:10-13:40 石倉敏明「食のコスモロジー」
 13:40-14:10 山内明美「コメに宿るもの」
 14:10-14:40 豊島重之「飛び地のヴィジョネール」
 14:40-15:00 椙木野衣「飢えと植え~楳図かずお『漂流教室』をめぐって」
 15:15-16:00 討論会「〈「余地」の芸術〉を拓く」

長谷川時夫 Tokio HASEGAWA
1948年東京都出身、ミティラー美術館長、音楽家,日印交流を盛り上ける会代表,高校時代に始めた前衛ジャズを経て1970年前衛音楽集団、タ一ジ・マハル旅行団を結成、1972年新潟に移住し、1982年廃校となった小学校を活用し、インドの民俗芸術を収集普及するミティラー美術館を設立。1988年、日印国家催事日本委員会事務局長補佐、1998年国際交流基金地域交流振興賞受賞。2007年全国規模で行われた計162の日印交流年事業への貢献によりインド政府から日印交流年賞受賞。

石倉敏明 Toshiaki ISHIKURA
1974年東京都出身。芸術人類学者。秋田公立美術大学准教授。1997年よりダージリン、シッキム、カトマンドゥ、日本の東北等各地で聖者(生き神)や山岳信仰、「山の神」神話調査を行う。近年では「食べること」を基点に、食環境と人類文化をつなげ、地域に根ざした研究・教育活動の実践を行う。主な共著・編著に09年『タイ・レイ・タイ・
リオ紬記』(Epiphany Works/高木正勝との共作)、12年『人と動物の人類学』(春風社)他。

山内明美 Akemi YAMAUCHI
宮城県生まれ。歴史社会学者、大正大学准教授。近代日本における東北地方の役割とポジションについて社会学、歴史学、民俗学双方の観点を取り入れ、朝鮮半島、台湾など旧植民地地域も対象地域に含めた"The Rice Nationalism(稲作ナショナリズム)"の研究に取り組む。近年宮城県南三陸町での生存基盤調査を開始、主な著作に11年『こども東北学』(イースト・プレス)、主な共著・編著に12年『「辺境」からはじまる一東京/東北論ー』(明石書店)他。

豊島重之 Shigeyuki TOSHIMA
1946年青森県出身。モレキュラーシアター演出家、ICANOFキュレータ一。主な演出作品に06年《Ohio / Catastrophe》(シアタ一ドラム)、07年《Decoy》(沖縄県立美術館)、15年《Svarbard Vault:Vehicle for Seeds》(青森県立美術館)他多数。主な共著・編著に10年『飢餓の木2010』(以文社)、13年『種差四十四連図』(ICANOF)他多数。01年より八戸市美術館にてICANOF企画展を、2011・12年を除いて毎年開催。

椹木野衣 Noi SAWARAGI
1962年埼玉県出身。美術批評家、多摩美術大学教授。95年阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件を契機に98年『日本・現代・美術』(新潮社)刊行。戦後日本の社会を取り巻く非歴史的な「悪い場所」観から発する美術の構造を指摘、大きな反響を呼ぶ。05年『戦争と万博』、15年『後美術論』(共に美術出版社)を刊行。他著書多数。00年「日本ゼロ年」(水戸芸術館)、16年「釜山ビエンナーレ2016」(釜山市美術館)等キュレーション展多数。

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