第36回土門拳賞受賞作品展　梁丞佑『新宿迷子』

第36回土門拳賞受賞作品展　梁丞佑『新宿迷子』
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    会 期
    2017年 09月 01日 -  2017年 12月 24日
    開催時間
    9時00分 - 17時00分
    入館は16時30分まで
    休み
    １２月４日、１１日、１８日
    入場料
    有料
    一般800円(650円)、高校・大学生400円(300円)、中学生以下無料
    ※（　）内は団体料金(20名以上)
    ＜開館記念ウイーク無料開放＞　10月1日(土)
    作品の販売有無
    展示のみ
    この情報のお問合せ
    土門拳記念館
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    土門拳記念館
    住所
    〒998-0055 山形県
    酒田市飯森山2-13
    最寄り駅
    酒田
    電話番号
    0234-31-0028

    詳細

    参加クリエイター

    展覧会内容

    1988年から2014年にかけて、新宿・歌舞伎町の路上で撮影された「新宿迷子」（禪フォトギャラリー）は、夜の新宿・歌舞伎町を居場所とする人びと、またそこで起こった諍いを捉えたスナップ・ショットの集大成。
    モノクロームで写し取られた人々からは裸のままの人間の姿が浮かび上がり、読者を街と人間のもつ強烈な「臭い」に引き込ませた。

    ＜ｂ＞土門拳賞受賞のことば
    好きで続けた20年

    何もわからず日本にきてから丸20年。初めてこの国で見た風景は、一見ソウルとあまり変わりない東京の”景色”だった。
    しかし、その町の中にはカルチャーショックがつまっていた。牛丼屋で黙々と一人でご飯をたべ「ごちそうさま」と言って帰っていく人々。肩をぶつけ合いながら、狭い飲み屋で楽しそうに飲み屋で楽しそうに過ごす人たち。規則正しく礼儀正しい。堅苦しいかと思いきや、自由。
    　誰に何を言われる事も無く、一人自由になにかをできるのではないか－。この国に住みたいと思った。
    　そして写真に出会った。映画でも良かったが、一人ではできないし、絵画の才能は皆無。妄想しながら、黙々とつくる写真は私にぴったりだった。学生の間は奨学金、賞金、バイト、学校に「住み着く」などで、学費や生活費を捻出できたが、その後は創造を超える貧乏生活が続いた。
    　自分がやっている事が果たして何の意味があるのか時々不安になった。表面的なインパクトのせいで、写真の内側をちゃんと見てくれないのではないか。この作風と外国人だということで、心の隅に「自分は無理だろう」という気持ちもあった。
    　賞を頂けたことで、そのもやもやが全て吹き飛んだ。学生の頃からあこがれていた賞だった。
    　きちんと評価してくれる国なんだとおもった。これを機に日本で写真をやっている外国人や、自分の作風に確信が持てないまま写真を続けている方々の勇気に少しでもつながれば。
    　好きという気持ちだけで続けてきた20年。自分の写真の向上にいっそう精進してまいります。

    梁丞佑（ヤン・スンウー）

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