特別展「大エルミタージュ美術館展 オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち」

ウィギリウス・エリクセン《戴冠式のローブを着たエカテリーナ2 世の肖像》 1760 年代 ©The State Hermitage Museum, St Petersburg, 2017-18
あと87日後に終了
    タグ
    • 印刷する
    会 期
    20171003日 -  20180114
    開催時間
    10時00分 - 18時00分
    金・土曜日は20時00分まで(ただし12月29日(金)、30日(土)は午後6時まで)
    入場は閉館の30分前まで
    休み
    月(ただし10月9日(月・祝)、1月8日(月・祝)は開館、10月10日(火)、1月9日(火)は休館)年末年始(12月31日(日)、1月1日(月・祝))
    入場料
    有料
    一般1,600 (1,400)円、大学生1,200 (1,000)円、70歳以上800(700)円、高校生以下無料
    ※( )内は前売料金(一般、大学生のみ)および20名以上の団体割引料金。 ※前売券は販売期間:8月3日(木)-10月2日(月)(会期中は販売しません) ※障がいのある方は各当日料金の半額(70歳以上を除く)。その介護の方1名は無料。 ※一般以外の当日券の購入および障がい者割引の適用には証明が必要です。割引を受けられる方は、会期中に美術館窓口で観覧券をお買い求めください。
    展覧会の撮影
    不可
    作品の販売有無
    展示のみ
    この情報のお問合せ
    兵庫県立美術館
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    兵庫県立美術館
    住所
    〒651-0073 兵庫県
    神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
    最寄り駅
    岩屋
    電話番号
    078-262-0901

    詳細

    展覧会内容

     ロシア帝政時代の首都、サンクトペテルブルクにあるエルミタージュ美術館は、絵画作品約1 万7 千点を含むコレクション310万点を誇る世界有数の美術館です。本展は、この膨大なコレクションの中でも特に充実している16 世紀ルネサンス、17・18世紀バロック、ロココの時代に活躍した、「オールドマスター」の絵画85 点をご紹介します。「昔日の巨匠」を意味する「オールドマスター」とは、西洋美術の歴史において揺るぎない評価を得た作家たちのことです。西洋美術史に燦然と輝く巨匠たちの優品を堪能できる、またとない機会となります。

    プロローグ
     18世紀後半にロシア帝国を統治した女帝として知られるエカテリーナ2世は、エルミタージュ美術館が世界有数の大美術館となる基礎を築いた人物でもあります。本展の冒頭を飾るのは、そのエカテリーナ2世の戴冠式の姿を描いた肖像画です。勤勉で教養豊かな女帝の、堂々たる姿が表されています。
     エルミタージュ美術館の多岐にわたるコレクションの中でも本展で主にご紹介するのは、ルネサンスからバロック、ロココにいたる16世紀から18世紀にかけての巨匠たち、いわゆるオールドマスターと称される西洋画家の作品です。この時代、西洋社会は宗教改革と対抗宗教改革、絶対王政と市民革命など、度重なる秩序の変転を経験しました。その進む方向も速度も国・地域によって異なり、絵画の主題や様式も各国・地域の社会的な事情を大いに反映したものとなります。本展は国・地域ごとの章構成とすることで、それぞれの国・地域の人々がこの時代、どのような絵画を愛したかが見て取れるようになっています。

    第1章 イタリア:ルネサンスからバロックへ
     西洋美術の歴史に燦然と輝くルネサンスの時代を現出させたイタリアは、教皇国家の首都ローマや海上商業帝国の覇者ヴェネツィアといった都市の繁栄と成熟を背景に、美術の一大中心地として君臨しました。
     本章の最初に登場するティツィアーノの清新な女性像は、優美さと生命力に満ちた官能性とが調和したもので、ルネサンスの時代の性格をよく伝えています。その後ローマ・カトリック教会の牙城としてのイタリアにおいては、劇的な効果を強調して身近な現実を自然主義で描く表現によって宗教画が一新され、バロック絵画の時代を迎えました。18世紀にはカナレットに代表される「都市景観図」の画家たちが活躍し、都市を正確な線遠近法で描いた風景画は、とりわけイタリア国外で人気を博しました。
     このようにしてイタリアはルネサンスやバロックの美術を主導してヨーロッパ各国の芸術家に強い影響を与えながら、西洋絵画の新たな出発点となっていったのです。

    第2章 フランドル:バロック的豊穣の時代
     フランドルの17世紀は、北方バロック最大の巨匠ルーベンスとその工房が圧倒的な影響力を発揮した時代です。ほぼ現在のベルギーに相当する当時のフランドルでは、都市アントウェルペンを中心にカトリックを復興すべく宗教建築が盛んになり、宗教画の需要が急速に増大していました。17世紀前半、そこに華々しく登場してきた画家こそがルーベンスでした。彼は華麗な色彩表現や、健康的な官能美に溢れる豊満な裸婦の造形による歴史画や神話画を描き、円熟したバロック様式を確立しました。
     17世紀前半のアントウェルペンで活躍したヴァン・ダイクやスネイデルスなどの重要な画家の大半は、ルーベンスの工房で修業をしたり、共同での制作をしたりしていました。とはいえ、彼らは単なる助手や弟子というわけではなく、静物や風景などを描く各分野の専門家として工房制作に参画して作品の質の向上に大いに貢献しました。こうしてルーベンスという巨大な存在を中心にして様々な才能が開花し、豊穣なバロック絵画が結実していったのです。

    第3章 オランダ:市民絵画の黄金時代
     17世紀のオランダでは、西洋美術の歴史全体においても他に類を見ないほどの驚くべき質と量の絵画が制作されました。世界最大の国際貿易港となったアムステルダムを中心に、新しい市民階級が台頭して絵画の需要が飛躍的に高まり、まさに絵画の「黄金時代」と呼ぶにふさわしい時代が成立したのです。
     富裕階級だけでなく一般のオランダ国民にも愛好されて17世紀オランダ絵画の中核となったのは、平易で親しみやすい風俗画、風景画、静物画など、世俗的な分野の絵画でした。肖像画の名手として活躍したフランス・ハルスをはじめ、多くの画家たちは自分の得意とするそれぞれの分野の専門家として制作していき、最も多面的で万能型であったレンブラントは例外的な存在でした。
     「現実の鏡」とも呼ばれるほどの迫真の描写力で日常的な事物をとらえたオランダ絵画は、広く市民に愛されて家庭の壁を飾るとともに、その市民生活全体の繁栄ぶりを伝える鏡ともなっていました。

    第4章 スペイン:神と聖人の世紀
     16世紀に「太陽の沈まぬ国」として隆盛を極めたスペインが、絵画において諸外国の影響から脱するのは17 世紀のことです。王国はこの頃には斜陽期にさしかかっていましたが、スルバラン、ムリーリョ、リベーラなどによるスペイン絵画の「黄金時代」は、この悲痛な時代に訪れました。
     対抗宗教改革を推進したフェリーぺ2 世の後を受けたこの時代のスペインでは、人々を禁欲的で敬虔なカトリック信仰に導く宗教美術が推進されました。スペインの宗教画の特徴は、聖書の伝説を身近な現実のエピソードとして理解する点にあります。まるで市井の少女であるかのように聖母を描いたスルバランの《聖母マリアの少女時代》、巷の孤児や庶民に多く取材したムリーリョなどは、その代表格といえるでしょう。これらは宗教画として人々に信仰の精神を伝えながら、政治・経済的には衰退の時を迎えていた同時代スペインの人々の暮らしを映しだしています。

    第5章 フランス:古典主義的バロックからロココへ
     17世紀フランスは絶対王政を確立し、ルイ14世親政期(1661-1715年)には、財務長官コルベールの重商主義によって他の西洋諸国を凌ぐ豊かで強力な国となりました。王立絵画彫刻アカデミーもコルベールによって再編され、美術において中央集権体制を支える柱となりました。その教義の多くは、厳格な秩序と安定した絵画世界を追求するプッサンの古典主義様式に由来します。
     続くルイ15世の治世(1715-1774年)は、ロココの時代とほぼ重なります。ヴァトーやブーシェ、フラゴナールに代表されるような、優雅で軽快、遊び心や郷愁を特徴とするロココ絵画はフランスで花開き、他のヨーロッパ諸国の絵画に対して圧倒的優位を誇りました。ロココ絵画は経済的繁栄を背景に成長しつつあった新興中産階級にも受け入れられ、芸術家のパトロンともなった彼らの好みを反映して、シャルダンのように市民の日常生活を描く画家も現れました。

    第6章 ドイツ・イギリス:美術大国の狭間で
     16世紀、宗教改革の中心地となったドイツ(当時の神聖ローマ帝国)では、旧教・新教の対立が国内の政治的分裂を強め、国力衰退の原因となりました。ドイツ絵画もそのような社会状況の影響を少なからず受けましたが、人文主義と宗教改革の影響を受けて活躍したクラーナハなど、北方ルネサンスの巨星を多く輩出しました。《林檎の木の下の聖母子》も、独特の官能性を湛えた人物像で名高いクラーナハの優品の一つです。
     16、17世紀のイギリスは、教会政策の動揺や清教徒革命、名誉革命などによる混乱で国内は不安定な状態が続き、その間絵画も他国の影響下にありました。政情が安定し、経済力もつき始めた18世紀以降、イギリス絵画の質は次第に向上します。この時期、フランドル出身のヴァン・ダイクなどの影響を消化して、冷静な優雅さを湛えた肖像画を描くゲインズバラのような優れた画家を出しました。

    関連情報

    ■池田理代子氏トークショー「女帝エカテリーナを語る」
     講師:池田理代子氏(漫画家・声楽家)
     11月4日(土) 午後2時より(約90分)
     ミュージアムホールにて 聴講無料
     (定員250名、要観覧券、当日午前10時からホワイエで整理券配布)
     「芸術の館友の会」会員優先座席あり

    ■西洋美術史特別講座
    ①イタリア・スペイン
     「信仰と美術-ルネサンスからバロックへ」
     講師:宮下規久朗氏(神戸大学大学院教授)
     10月7日(土)
    ②フランドル・オランダ
     「専門画家の登場と絵画の黄金時代―ネーデルラントのバ
     ロック美術」
     講師:平川佳世氏(京都大学大学院教授)
     11月25日(土)
    ③フランス
     「日常のデザイン化-18世紀ロココ絵画をめぐって」
     講師:島本浣氏(京都精華大学教授)
     12月10日(日)

     いずれもミュージアムホールにて 午後2時より(約90分)
     聴講無料(定員250名、要観覧券)
     「芸術の館友の会」会員優先座席あり

    ■KEN-Vi名画サロン特別上映「エルミタージュ幻想」(2002年/ロシア・ドイツ・日本/ 96分)
     アレクサンドル・ソクーロフ監督
     10月14日(土) ①午前10時30分~/②午後1時~/③午後3時~(入替制)
     ミュージアムホールにて(定員250名)
     料金:一般・シニア1,000円、「芸術の館友の会」会員500円
     主催:兵庫県立美術館アートフュージョン実行委員会、NPO神戸100
     年映画祭、兵庫県映画センター
     ※詳細は主催者(Tel.078-331-6100)までお問い合わせください

    ■おやこ解説会
     12月2日(土) 午後1時30分より(約30分)
     レクチャールームにて 聴講無料
     要事前申込(定員20組、先着順)こどものイベント係 
     Tel.078-262-0908(11月2日午前10時より受付開始)

    ■学芸員による解説会
     10月28日(土)、11月18日(土)、12月16日(土) 午後4時より(約45分)
     レクチャールームにて 聴講無料(定員100名)

    ■ミュージアム・ボランティアによる解説会
     会期中の毎週日曜日 午前11時より(約15分)
     レクチャールームにて 聴講無料(定員100名)

    主催・協賛・後援

    主催:兵庫県立美術館、エルミタージュ美術館、読売テレビ、読売新聞社
    後援:外務省、駐日ロシア連邦大使館、ロシア連邦交流庁(Rossotrudnichestvo)、公益財団法人 伊藤文化財団、兵庫県、兵庫県教育委員会、神戸市、神戸市教育委員会
    特別協賛:大和ハウス工業
    協賛:光村印刷、損保ジャパン日本興亜、岩谷産業、きんでん、タケモトピアノ、パナソニック、非破壊検査、一般財団法人 みなと銀行文化振興財団
    協力:フィンエアー、フィンエアーカーゴ、日本貨物航空、日本通運
    特別協力:公益財団法人 日本教育公務員弘済会 兵庫支部
    平成29年度 文化庁 文化芸術創造活用プラットフォーム形成事業

    平均:0.0 
    レビューした人:0 人

    近くの展覧会

    人気の展覧会

    <<        >>

    クリップした展覧会はありません。