藤森 詔子| Color Reflection

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会 期
20170826日 -  20170923
開催時間
11時00分 - 19時00分
休み
日・月・祝
入場料
無料
作品の販売有無
販売有
この情報のお問合せ
Gallery MoMo Ryogoku
情報提供者/投稿者
開催場所
GALLERY MoMo Ryogoku
住所
〒130-0014 東京都
墨田区亀沢1-7-15
最寄り駅
両国
電話番号
03-3621-6813

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

GALLERY MoMo Ryogoku では 8 月 26 日( 土) から 9 月 23 日( 土) まで藤森詔子による個展「Color Reflection」を開催致します。
 藤森詔子は 1986 年北海道生まれ、2013 年東京芸術大学修士課程を修了し、群馬青年ビエナー レ(2010 年) やFACE2014 損保ジャパン美術賞などに入選し、個展は2009 年以来5 回を重ね、当ギャラリーでは2015 年に続き2 回目の個展となります。
 藤森の初期作品は性別が判然としない、内臓や血管が見えてしまうかと思えるほどの、皮膚というより薄い皮膜で覆われた人物を描いていました。そうした肌で感じられる感覚にリアリティを持ち「シリアスだった」と藤森自身は語っています。
 前回の個展では、先端的でファッショナブルな衣装を身に付けた人物をマネキンのように描き、かつてのイメージを一新させました。そして「ファッションは“ 第二の肌” である」と語る通り、基本的な思考に変更はなく、直接的な皮膚感覚から、身に付けた衣服が他者とのコミュニケーションツールとなり、間接的な表現へと変化しました。
 今展では、反射色と言う意味の『Color Reflection』をタイトルにして、鏡に映ったようなイメージを描いています。しかし、描かれた鏡は割れ、風景は幾つにも乱反射し、見えづらくなってしまっています。情報量が増えるに従いコミュニケーションは煩雑さを増し、相互の関係を分かりにくいものとしている状況は確かにあり、 全ては受け手の側に委ねられることが増えています。 しかし、藤森はそうした状況を悲観的に見ている訳ではなく、その中から、自分のために何を選ぶかが大切であると前向きに捉えています。
 発信者と受信者のギャップこそが、新たなものを産み出す可能性を秘めていると受け止められ、作品を通して作者の発信するものを、受信者の立場で咀嚼し考えていただければ、今展での展示も意味あるものとなるでしょう。初秋の候皆様のご高覧をお待ちしています。

アーティストコメント
新宿の街のミラーガラスに姿が映り込む。映り込んだ像は場合によって屈折し、逆さまになり、反射して幾重にも虚像ができあがる。
SNS で海外の情報が簡単にキャッチできるようになった。
若者たちは言葉の壁をヒョイと乗り越えて、視覚的な情報のみを受け入れ繋がっている。
それが例え嘘でも彼らには関係はない。
もはや、真実であろうがなかろうが、そんな事はどうだってよい事なのだ。
本人が受け取った形こそが本人の真実で、全ての解釈は受信者に委ねられている。
更に言えば、互いに同じものであっても、状況・環境・時間帯・タイミングで引き合せ方は全く違う。
何か変わらないただ一つのものなど存在しないのである。しかし、これは失望ではない。
仏教に「真ん中の丁度いいところをいきましょう」という“ 中道(ちゅうどう)” という教えがある。
苦も楽も無いかもしれなけれど、真ん中の丁度よいところを、健やかな心で理性と誠意を持って歩いていけるかどうか、今の私達は試されているのかもしれない。

2017 年 藤森詔子

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