開催時間 |
10時00分 - 19時30分
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入場料 |
無料 |
作品の販売有無 |
販売有
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この情報のお問合せ |
Bunkamura Gallery
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒150-8510 東京都
渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ8 階 |
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最寄り駅 | 渋谷 |
電話番号 | 03-3477-9174 |
ボーダレスカルチャーのその先へ
19世紀中頃の万国博覧会をきっかけにフランスで巻き起こったジャポニズム。かたや、明治以降本格的な西洋美術が流れ込んできてからの、日本人のフランスへの憧れ。芸術を語る上で切っても切り離せない両国相互の憧憬は今現在の作家にも受け継がれています。今回、毎年ドュマゴパリ祭を開催するなどフランス文化を積極的に発信しているBunkamuraにて、次世代を担う日本とフランスのミクストカルチャー作品を制作する2人の若き創り手たちをご紹介致します。
シャルル・ムンカ(Charles Munka)、フランスの南東部リヨン生まれ。10代の頃に日本のアニメーションやアジア映画を観て育った彼は、画家であった叔父の影響もあり、長じてアーティストの道を選択。21歳で初来日し、ゲーム制作会社の仕事の傍ら自身の芸術スタイルを確立していきます。たどり着いた先は、ヨーロッパのアルテ・ポーヴェラと日本の具体、そして韓国の単色画などをミックスしたような洗練された作品たち。そこへ、バックグラウンドと現代のインターネット文化を織り交ぜ、シャルル独自の美学を追及しています。
ロマン・エルキレティアン(Romain Erkiletlian)はパリ生まれ。カラフルでエレガントな作品は、70~80年代のコミックや近代建築、モダンアーバニズムにインスピレーションを受けた、近未来的な超越空間を描き出しています。ニューヨークでも制作していたロマンのモチーフは大都市の風景。現在は拠点を日本に移し、フォトコラージュを加工した絵画やデッサン、立体作品やビデオ作品などでその活躍の場を広げています。
昨今、ルーヴル美術館での漫画部門設立や日本食文化のブームをきっかけに、ジャポニズムの再来が噂されているフランス。その風潮の中アーティストとなった2人の作家が実際に日本での日々の生活の中で感じ得た独自の表現は、母国の美的感覚と相まって、新たなボーダレスカルチャーの創造を具体化しています。まだ観たことのない、新たな表現のあり方を是非ご覧ください。
協力:アンスティチュ・フランセ東京
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