開催時間 |
11時00分 - 19時00分
土曜日18:00まで |
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休み |
日曜日・祝日
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入場料 |
無料 |
作品の販売有無 |
販売有
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この情報のお問合せ |
EMON PHOTO GALLERY
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒106-0047 東京都
港区南麻布5-11-12 togoBldg, togo Bldg. B1 |
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最寄り駅 | 広尾 |
電話番号 | 03-5793-5437 |
エモン・フォトギャラリーより、写真家・中藤毅彦展のご案内を致します。 中藤毅彦はエッジの利いた都市のストレートフォトで知られ、2013年東川賞特別作家賞、2015年林忠 彦賞を受賞し、2016年東京都写真美術館「日本の新進作家展」に選ばれるなど、いま注目を集めている 写真家です。本展は、この6年間で撮りためたパリの作品を選りすぐり、最新作を交えてお披露目します。 中藤は1970年東京生まれ。早稲田大学第一文学部を経て、東京ビジュアルアーツ写真学科を卒業。フ リーランスの活動と平行させる「都市」を撮ったプライベートワークは、ロシアやキューバなどの旧社会主 義国のドキュメンタリーに始まり、NYやパリの移民の集まる街に及んでいます。その視点は一貫してスナ ップとドキュメンタリーの狭間で追求され、光と影を巧みにとらえたモノクローム作品を次々と発表。日本 やパリでも複数回個展を開くなど、自らの作品をよりいっそう洗練させていきました。
「僕は写真家として激しく写欲をかき立てられる鉱脈に出会った。」と氏は語っています。これまで世界 を巡って来た中藤がこれほどに想いを寄せ、写す対象として選んだパリ。ここはかつて、アジェが静謐を写 した場所であり、ブレッソンの決定的瞬間を生んだ街であり、さらにはブラッサイやケルテスなど多くの写 真家がこの都市を舞台に名作を生み出したことでも知られています。「それでもなお撮り尽くせていない 魔力がこの街に在る」、と中藤は幾度もパリを訪れ、少しづつ清濁併せ呑むその懐の深さに引き込まれて いったのです。
歓楽街の怪しげなネオンの光、蒸せ返り漂う街の匂い、街路樹や寂びた街角にあふれる多様な人種。中 藤は自らその渦の中に身を溶かし、何気ない日常にある一瞬を射抜いた写真はまばゆいまでに鮮烈です。 スナップほど軽快でなく、ドキュメンタリーほど社会性を持たない独特の視点。レンズを通して光と影を自 在に取り込む中藤の眼は、永遠に時間を止めようと働く以外に作為はなく、体の深部の「無意識の領域」 に淀みなくコンタクトすることによって創出される写真なのかもしれません。
ライフワークとしてこの先も撮り続けていきたいというパリシリーズ。その通過点にある本展は、これまで の集大成として構成されるエキシビション。丁寧に焼かれたゼラチンシルバープリント作品を織り交ぜ展 覧致します。
オープニングレセプション 7月7日18:00~
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