開催時間 |
12時00分 - 19時00分
最終日16時00分まで |
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休み |
5月29日
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この情報のお問合せ |
Roonee 247 fine arts
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒103-0001 東京都
中央区日本橋小伝馬町17-9 さとうビルB館4F |
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最寄り駅 | 馬喰町 |
電話番号 | 03-6661-2276 |
マフラーと蛇腹カメラ
2014年夏真っ盛りの午後、ふと思い立ち収納棚の片付けを始めた。
家族写真のアルバムをしばらくぶりに引っぱり出した時に手が止まった。
アルバムは亡父母のポートレート・新婚旅行から始まっていた。
キャビネほどに引き伸ばされたもの、手札判やもっと小さなプリント。
ブローニー判で撮影されていた。
時とともに家族が増え、カラー写真が加わり、ライカ判が中心となっていく。
1990年夏、仮住いへの引越しの準備。
1930年代製の「イコンタシックス」は蛇腹に破れがあり、カビが生えていた。
なんの躊躇いもなくあっさりと廃棄した。
我が家に再び同じ型式のイコンタがやってきたのは1990年代の終わりだった。
私が写真に興味を持ち始め、中古カメラ屋巡りをしていた時に銀座で出会った。
家に持ち帰り父に見せた時、目が笑っていた。
風がチョッと寒く感じられるようになった初冬。
蛇腹カメラを携え、街に出た。首には父の形見のウールのマフラーを巻いて。
むき出しの写真機は冷たかったが、はしゃいでいるようでもあった。
父との思い出の場、あるいはゆかりの地へと足が向くことが多くなっていった。
まるで写真機が道案内をしてくれているように。
本展会期中に十七回忌の祥月命日を迎える亡き父へ、感謝と鎮魂の祈りを込めて
宮内雅之
約30点(モノクロ・ゼラチンシルバープリント)
[略歴]
1951年6月 東京都文京区生れ
1998年秋 独学で写真を始める。
2002年春 写真活動休止
2010年春 写真活動再開
モノクロ・ゼラチンシルバープリントを始める
[主な展示]
【個展】
2012年5月 宮内雅之写真展「みちのべ」 (ギャラリー2104)
2013年6月 宮内雅之写真展「“4.7m+”から観る都景2012」 (MUSEE F)
2014年10月 宮内雅之写真展「また、会えたね」 (ぎゃらりーKnulp)
2015年6月 宮内雅之写真展「東大キャンパス」 (MUSEE F)
2016年5月 宮内雅之写真展「町の『1』景」(ルーニィ247フォトグラフィー)