開催時間 |
10時00分 - 18時00分
特別展開催中の金・土曜日は20時00分まで 入場は閉館の30分前まで |
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休み |
月
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入場料 |
有料 一般 1500(1300)円、大学生1100(900) 円、70歳以上750(650円)、高校生以下無料 ※( )内は前売料金(一般・大学生のみ)および 20名以上の団体割引料金 ※前売券は 5月19日(金)まで販売※障がいのある方は各当日料金の半額(70 歳以上除く)、介護の方 1 名は無料。 ※各種割引の適用は、会期中、美術館窓口のみ。要証明。 ※県美プレミアム展の観覧は要別途観覧券。(本展とあわせて割引あり)。 |
展覧会の撮影 |
不可 |
作品の販売有無 |
展示のみ
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この情報のお問合せ |
兵庫県立美術館
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒651-0073 兵庫県
神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 [HAT神戸内] |
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最寄り駅 | 岩屋 |
電話番号 | 078-262-1011 |
現在のベルギー・フランドル地方とその周辺地域で中世末期から発達してきた幻想絵画のカテゴリー。ヒエロニムス・ボスが描く悪魔や怪物のような異形のものたちは写実的で、「本物」と感じさせる迫真性に満ちていました。こうした独特な表現の伝統は時代が進んでもカプリッチョ(奇想画)、象徴主義、シュルレアリスムの中にとどまり、今日のアーティストたちにも脈々と受け継がれています。 本展では、ベルギーに生まれた奇想の表現を、15、16世紀のフランドル絵画から現代のコンテンポラリー・アートまで国内外のコレクションによって紹介します。ヒエロニムス・ボスやブリューゲルに始まり、ジェームズ・アンソール、ルネ・マグリットらの時代を経て、そして現代のヤン・ファーブルや若手の作家に至る、およそ500年の「奇想」の系譜をたどります。
第一章 15ー17世紀のフランドル美術:ボスの世界/ブリューゲルの世界/ルーベンスの世界
奇才ヒエロニムス・ボスは人間の根源的な罪を見つめ、欲望にまみれた人々を待ち受ける「地獄」を鮮烈なイメージで描きました。死後を表す夢の世界として、あるいは聖人を攻撃する悪魔たちの世界として、類稀なる想像力が紡ぐ奇想のイメージは大変な人気を博します。その後に続くボス派の作家たちの中でも、とりわけ「第二のボス」としてその豊かな創意を讃えられたのはピーテル・ブリューゲル(父)です。ボス風の怪物や悪魔の世界は、ブリューゲルの鋭い観察眼によって親しみを増し、息子や一族に受け継がれていきました。また、バロック美術最大の巨匠ルーベンスはリアリティと深い感情表現を追求し、悪魔たちでさえ理想的な身体を持ち、恐れや怒りといった感情を激しく表出させる姿で描かれました。
第二章 19世紀末から20世紀初頭のベルギー象徴派・表現主義:ロップスの世界/ベルギー象徴派/アンソールの世界
1830年に国家として独立を果たしたベルギーは産業革命の波に乗り、イギリスの工業技術をいち早く取り入れて国力を充実させました。こうした社会的状況下、科学の世紀に背を向けて想像力と夢の世界に沈滞しようとする象徴主義の傾向が1880年代の後半に現れます。ボードレールに敬愛された画家フェリシアン・ロップスは、死神や魔性のものたちを蠱惑的に表現しました。彼は死を主題としつつも、魂の解放と上昇をも描こうとしたのです。一方で、フェルナン・クノップフやレオン・スピリアールトは、暗示的な風景や自画像を描き自身の深奥に沈み込んでいきました。またジェームズ・アンソールは、極めて個人的な世界を題材としながらも、骸骨や仮面といった伝統的な表象を用いて、鮮やかな色彩の中に自身が抱えていた孤独や怯えを噴出させました。
第三章 20世紀のシュルレアリスムから現代まで:デルヴォーとマグリット/ヤン・ファーブルと現代のベルギー美術
ボスから始まった芸術における奇想の表現は時代とともに形を変え、20世紀に入ると絵画や版画のみならず、彫刻、音、インスタレーションへとさまざまなジャンルに取り入れられました。両大戦間にヨーロッパを席巻したシュルレアリスム運動はベルギーでも活発な動きを見せました。ルネ・マグリットやポール・ヌジェ、ポール・デルヴォーは各々の表現を追求し、日常の風景に忍び込む奇想の世界を表しています。詩人から芸術家に転身したマルセル・ブロータールスは、言葉や芸術をとりまく社会的・経済的な事象に鋭く切り込み、後続の芸術家たちに多大な影響を与えました。国際的なレベルでの活動とベルギー人としてのアイデンティティの両立を目指す現代の芸術家たちの中には、ヤン・ファーブルのように過去の歴史を参照しながらまったく新たな表現を開拓する優れた芸術家たちがいます。
■記念講演会1「ブリューゲル絵画の秘密-その発想源をめぐって」
講師:森洋子氏(明治大学名誉教授)
6月4日(日) 午後2時~(約90分)
ミュージアムホールにて
聴講無料(定員先着250名・要観覧券)
■記念講演会2「奇想のイメージ-マグリットとシュルレアリスム」
講師:速水豊氏(三重県立美術館館長)
6月18日(日) 午後2時~(約90分)
ミュージアムホールにて
聴講無料(定員先着250名・要観覧券)
■学芸員による解説会
5月27日(土)「第1章15―17世紀のフランドル美術」
6月17日(土)「第2章19世紀末―20世紀のベルギー象徴派・表現主義」
7月1日(土)「第3章20世紀のシュルレアリスムから現代まで」
午後4時~(約45分)
レクチャールームにて
聴講無料(定員先着100名)
■おやこ解説会
6月3日(土) 午前11時~(約30分)
レクチャールームにて
聴講無料(定員先着20組)
■KEN-Vi名画サロン特別上映
「ブリューゲルの動く絵」(2011年/ポーランド・スウェーデン/96分)
レフ・マイェフスキ監督
6月10日(土)午前10時半~/午後1時~/午後3時~(入替制)
ミュージアムホールにて (定員先着250名)
料金:大人(一般・シニア)1,000円 芸術の館友の会会員500円
主催:兵庫県立美術館アートフュージョン実行委員会、兵庫県映画センター
※詳細は主催(tel.078-331-6100)までお問い合わせください。
■こどものイベント「わたしの幻想世界」
6月24日(土) 午前10時30分~/午後2時~(各回約2時間)
アトリエ2にて
料金:500円(各回定員30名)
要事前申込
※詳細は5月24日(水)よりこどものイベント係(tel.078-262-0908)までお問い合わせください。
■ミュージアム・ボランティアによる解説会
会期中毎週日曜日 午前11時~(約15分)
レクチャールームにて
聴講無料(定員先着100名)
主催:兵庫県立美術館、毎日新聞社、朝日放送、神戸新聞社
学術協力:ベルギー王立図書館
後援:ベルギー大使館、ベルギー・フランダース政府観光局、公益財団法人伊藤文化財団、兵庫県、兵庫県教育委員会、神戸市、神戸市教育委員会
協力:エールフランス航空/ KLMオランダ航空、日本貨物航空、株式会社フェリシモ
協賛:大日本印刷株式会社