開催時間 |
11時00分 - 17時00分
10月は16:00まで。最終受付時間は閉館一時間前。 |
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休み |
水曜日、木曜日
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クリエイター在廊 |
有
HPにて随時お知らせします。 |
入場料 |
有料 一般700円 未成年者無料 |
展覧会の撮影 |
可 |
作品の販売有無 |
展示のみ
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この情報のお問合せ |
0228-52-2811
info@kazenosawa.jp |
イベントURL | |
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒987-2302 宮城県
栗原市一迫片子沢外の沢11 |
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最寄り駅 | くりこま高原 |
電話番号 | 0228-52-2811 |
木村泰平は、1986年生まれのこれからが期待される若手の現代アーティストのひとりです。埼玉県に生まれ、東京藝術大学大学院美術研究科の先端芸術表現専攻を2012年に修了。その年に発表した自動車とドラム缶が衝突するパフォーマンスは、過激な映像として人々の目に焼き付きました。その後に続く住宅の床材を破壊的に壁に集約させるなどの作品も、暴力的な動きをしながらもその制作過程は、アーカスプロジェクト同様、綿密に計算された繊細なものです。
木村の活動は、解体される建築物や、爆発する瞬間を樹脂に閉じ込めたものなど、スケールは違えど強く視覚に訴えてくるものばかりです。しかし彼の制作を貫くテーマが刺激や暴力性かといえば、そうではありません。木村の作品には、ものごとの時間の経過が閉じ込められています。モーターによりテンションがいっぱいになるまで巻かれたチェーンが、その反動の力をもって衝突するまでの力。
まるで長い映像を一度に体験するような時間の圧縮です。そこには何か物語りが込められていそうですが、その意味ではなく、形態を洗練させていく手法を木村はとっています。彼は形で実直に力強く私たちに語りかけます。しかしその言葉は、意味の向こう側にあります。
木村は本展覧会のリサーチのために何度も栗原市を訪れています。作品を構想する上で、この地方の置かれている状況、環境を読み解こうとしています。それは作品に反映されるものではありません。なぜなら作品とは何かを説明するための装置ではないのです。人は、モノを見るときにそのモノの意味を読み解こうとしがちです。自分が理解できるモノに安心し、理解できないものには興味を失います。
現代美術が「自分には関係がない」「難解でわからない」と敬遠しがちな理由の一つはこの、「意味が、形から理解できない」ということも要因の一つかもしれません。しかし世界には、形や状況から容易に理解できることは、実は少ないのです。人は理解できるものばかりが目に入り、それが世界だと思ってしまいます。
木村泰平の作る作品を通して、「理解できない・見えない」世界を体験してみてください。自分の目や頭や身体を、今までとは違ったやり方で動かし、違った目で、違った頭でみてください。会期中は、ワークショップやレクチャーなどのイベントもあります。詳細は、ウェブサイトに随時掲載していきます。
4月23日 アーティストトーク 8月と10月にワークショップ開催予定
主催:風の沢ミュージアム
後援:栗原市、栗原市教育委員会、河北新報社