開催時間 |
12時00分 - 20時00分
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休み |
月曜~水曜休廊
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クリエイター在廊 |
有
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入場料 |
無料 |
作品の販売有無 |
販売有
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この情報のお問合せ |
Alt_Medium
〒161-0033 東京都新宿区下落合2-6-3-102 TEL:03-5996-8350 E-mail:inquiry@altmedium.jp 担当:白濱 |
イベントURL | |
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒161-0033 東京都
新宿区下落合2-6-3 堀内会館102 |
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最寄り駅 | 高田馬場 |
電話番号 | 03-5996-8350 |
100年後 、ここに写っている人たちはもういない 。もちろん、私もいない。
触知できない何かを感じられることが 、写真の、とくに人が写っている写真の力でもあると思っている。写っているはずのない、入り交じった思いや、そこにあったかもしれない物語(あるいはそんなものはない)、残したいというノスタルジックな願い。これら を探してしまうとき、私はなんとも言えない気持ちに襲われて、なにか霊的な力すら感じることがある。そういった、写真の映画的な部分が私は好きだけれど、本当はそうしたものは写っていないとも思っているし、ましてやそのことを証明したいとはこれ まであまり考えてこなかった。
蚤の市で目にするような100年前の誰かのポートレイト写真が魅力的であるいちばんの理由は(これまで重々語られている通り)被写体がすでにこの世にいないこ とだ。だとしたら、私が撮った写真も半ば自動的にその魅力を帯びていくのだろうか。そこに写っているものを超えて、ロラン・バルトの言葉を借りるならば「手に負えないもの」(ロラン・バルト『明るい部屋 写真についての覚書』花輪光訳, みすず書房)たちが熟していくこともあるだろうか。
つまりこれは、私やここに写っている人 たちがこの世からいなくなったとき、誰かに見つめられ、そのとき何を感じさせることが出来るのかを問う、わたしの密かな実験でもある。確かめる術こそないけれど。
– ステートメントより
喜多村みかは、スナップショットを中心に作品を制作・発表をしている写真家です。本展覧会は 、初の写真集『Einmal ist Keinmal(アインマル イスト カインマル)』(2013)の出版時以来、約3年ぶりとなる個展になります。 これまで喜多村は「写真に写るもの、写らないもの」に視点を置いて作品制作を続けて来ました。それは、"触知できない何か"と本人が言うように、これまで多くの写真家達が追い続けて来た大きなテーマのひとつでもあります。本展では喜多村にとって初めてのポートレイト作品となる、新作の「meta」シリーズを展示致します。
これまでと変わらずスナップショットという手法を貫きつつも、一定の距離感や構図、そしてやや統一された人物の表情など、作家の定めたルールに則って撮られた作品群は「ポートレイト」と呼ぶにはどこか居心地が悪く、そ の写真を見つめるとき、その視線が人物だけに留まることを拒 み 、内から外へと視点が誘われます。
撮影者や被写体の思いと、不変に存在する光の像の世界との両者の間を漂う時、今いちど写真を観る歓びに立ち返らせてくれるように思います。この機会に是非ご高覧ください 。
– Alt Medium
オープニングレセプション 2017年1月21日(土)17:00~20:00
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