猪熊弦一郎展 「私の履歴書」|後編 東京/ニューヨーク

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会 期
20161119日 -  20170212
開催時間
10時00分 - 18時00分
入館は17時30分まで
休み
年末休館:12月25(日)−31日(土) 展示替えによる臨時休館:11月7日(月)−18日(金)、2月13日(月)−24日(金)
入場料
有料
一般950 円(760 円)、大学生650 円(520 円)、高校生以下または18 歳未満・丸亀市在住の65 歳以上・各種障害者手帳をお持ちの方は無料
※同時開催常設展「猪熊弦一郎展 バランス」の観覧料を含む ※( )内は前売り及び20 名以上の団体料金 ※11月23日(水/祝)は開館記念日のため観覧無料
展覧会の撮影
作品の販売有無
展示のみ
この情報のお問合せ
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
情報提供者/投稿者
開催場所
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
住所
〒763-0022 香川県
丸亀市浜町80-1
最寄り駅
JR丸亀
電話番号
0877-24-7755

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

猪熊弦一郎(1902−93)は、1979 年1 月、日本経済新聞の人気コラム「私の履歴書」において、一ヶ月にわたり連載をおこないました。本展では、猪熊にとって唯一の自伝となったこのコラムの内容に沿って、その生涯と画業を紹介いたします。

後編となる今回は、パリ遊学から帰国した1940 年以降、猪熊の30 代後半から70 代前半までをたどります。コラムには、戦時中に従軍画家として派遣された戦地での出来事や、疎開先での画家仲間との交流、戦後50 歳を過ぎて渡米し、ニューヨークで抽象画家として新たなスタートを切った様子やその後の活動が、画家自身の言葉で綴られており、激動の時代にありながら、一つ一つ困難を乗り越え、前進を続けた実直な生き方が見てとれます。これらの言葉を案内役に、年代を追って作品を展示、当時の書籍や猪熊が撮影した写真など貴重な資料もあわせて展観します。

「私の履歴書」とは、日本経済新聞で60 年続く、人気コラムのタイトルです。猪熊弦一郎の「私の履歴書」は、今から37 年前、1979 年(昭和54)1 月1 日から31 日まで(1 月2 日は休刊)、30 日間連載されました。当時76 歳の猪熊がその半生を振り返ったもので、猪熊には他に自伝がなく、その画業を知る上で大変貴重な資料です。また、本コラムには、猪熊の画業にまつわる出来事に限らず、ユニークなエピソードも随所に交ぜられており、明るい語り口の、気軽に楽しめる読みものにもなっています。

*2016年4−6月に「前編 絵には勇気がいる」を開催、猪熊の幼少期から東京美術学校時代、パリ遊学期までを紹介しました。

本展では、コラムの後半部分にあたる、猪熊の30 代後半から70 代前半までを紹介します。1940 年、猪熊は戦火を逃れてパリ遊学から帰国しますが、間もなく日本も太平洋戦争に突入し、従軍画家としてフィリピンやビルマの戦地に派遣されます。戦後は東京においてモダニズム表現の第一人者として知られるとともに、美術で人々の暮らしを彩りたいと、百貨店の包装紙デザインや、駅やホテルの壁画制作にも力を注ぎました。華やかな活躍の一方で、今一度自分の画業を見つめ直したいと、1955 年、50 歳を過ぎて海外へと旅立ちます。アメリカ経由で再度パリへ向かう予定が、途中立ち寄ったニューヨークに惹かれ、その先の旅程をキャンセル、同地にアトリエを構えて、その後20 年間を過ごすことになります。新天地で猪熊の絵画表現は具象から抽象へと大きな変遷を遂げました。激動の時代を乗り越え円熟期を迎えたはずの画家が、そのキャリアを惜しげ無く捨て去り新しい世界に挑戦する様を追います。

展覧会では、それぞれの時代に描かれた作品を、エピソードとともに展示、あわせて関連する資料や写真も紹介します。画家の人柄や、その背景にある出来事と照らし合わせて作品を鑑賞することで、その絵に親しみを感じ、いつもとは違う見方でお楽しみいただくことが出来るでしょう。

関連イベント

■キュレーターズ・トーク
 本展担当キュレーター(古野華奈子)が展示室にて展覧会の見どころをお話します。
 日時:会期中の毎日曜日
 14:00−(他の関連プログラム開催時を除く)
 参加料:無料(ただし展覧会チケットが必要です)
 申込み:不要(1 階受付前にお集まりください)

[同時開催展]
◎常設展「猪熊弦一郎展 バランス」
2016 年11 月19 日(土)−2017 年2 月12 日(日)
休館:年末12 月25−31 日
展示室A,B

主催・協賛・後援

主催:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、公益財団法人ミモカ美術振興財団

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