開催時間 |
12時00分 - 19時00分
8/26・9/9(金)は21:00まで |
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休み |
月、火
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入場料 |
無料 |
展覧会の撮影 |
可 |
作品の販売有無 |
販売有
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この情報のお問合せ |
gfd@pf7.so-net.ne.jp
03-5809-8217 田原 誠 |
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒135-0021 東京都
江東区白河1-3-21 2F |
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最寄り駅 | 清澄白河 |
電話番号 | 03-5809-8217 |
どこにでも「ない」特別な場所。
都市の風景の中から、自らの感性にフィットする情景を選び抜き切り出すことで、ユニークな世界を構築している。
「Picto Graph」シリーズでは、都市のどこかにふと存在している、モノトーンとビビッドな色と真っ直ぐ伸びる直線(時に曲線)とが絶妙な対比を見せている空間をまずは見つけ出す。
そして、空の色彩感が一番少なくなる程良い曇天を待ち、大判のカメラでじっくりと撮影する。
仕上がった作品は猥雑とも言われる東京の風景とは思えない程シンプルなものであり、見えている色数もとても少ない。
一見簡素とも見えるものの中に豊富な情報量を盛り込むことで、絵画のマチエールのような繊細な表現を創り上げている。
そこでキーとなっている色は、自ら作り出したものではないのに、常に澄んでいて鮮やか。
ピュアな美しさに見惚れてしまう。
本来表示するべき広告を失った巨大看板。
それはかえってその存在感を増している。広告に限らず、表現が溢れる現代空間において、「何もない」ということはむしろ普通ではないことだからだ。
今から50年前に筒井康隆が「にぎやかな未来」で描き出していた世界そのままである。
「Quadra」シリーズでは、そうした街中に佇立する「虚ろな」看板をメインのモティーフに据えている。
制作のスタイルは「Picto Graph」と同様である。
いずれのシリーズにおいても、表現要素を出来るだけ絞り込むことによって抽象画のようなストイックでクールな画面を生み出し、寡黙でありながら観る者の想像力をかえって掻き立ててくれる。
それはそれまで「パープルレイン」時代の過剰な程の音の奔流から一転、これ以上音を減らしたら音楽として成立しなくなるのではないか、と思えるまでに音数や楽器を減らし研ぎ澄まされた音楽を生み出した、プリンスの「kiss」のように活き活きとしたリズムを感じさせてくれる。
バッハの無伴奏チェロ組曲や無伴奏ヴァイオリン作品が、極限まで引き算された音の世界が無限の響きと緊張感を現出させるように。
気鋭の写真家小沢朋範の、Gallery Forgotten Dreamsとして初の個展を開催する。
名だたる写真家の方々から薫陶を受け、それを糧に自らの制作をどんどんと進化させ深化させてきた。
その最新の境地を、存分に御覧いただける機会となれば、と願って止まない。
削ぎ落とすことで見えてくるシンプルな美の世界を、是非御堪能あれ。