トーマス・ルフ展

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会 期
20161210日 -  20170312
開催時間
10時00分 - 18時00分
毎週金曜日・土曜火は20時00分まで
※入館は閉館の30分前まで
休み
月(ただし1月2日は開館し,1月10日(火)は休館。12月29日–1月1日休館)
入場料
有料
一般1000円(800円)、大学生800円(600円)、小中高生400円(300円)
※カッコ内は前売り
作品の販売有無
展示のみ
この情報のお問合せ
金沢21世紀美術館
情報提供者/投稿者
開催場所
金沢21世紀美術館
住所
〒920-8509 石川県
金沢市広坂1丁目2番1号
最寄り駅
金沢
電話番号
076-220-2800

詳細

展覧会内容

トーマス・ルフ展とは
トーマス・ルフ(1958年ドイツ,ツェル・アム・ハルマースバッハ生まれ)は、アンドレアス・グルスキーやトーマス・シュトゥルートらとともにデュッセルドルフ芸術アカデミーでベルント&ヒラ・ベッヒャー夫妻に学んだ「ベッヒャー派」として、1990年代以降、現代の写真表現をリードしてきた存在です。
本展はその世界が注目する写真家の、初期から初公開の最新作までを紹介する展覧会です。ルフは初期に発表した高さ約2メートルにもなる巨大なポートレート作品で注目されました。それ以降、建築、都市風景、ヌード、天体などさまざまなテーマの作品を展開、それらを通じ、現代人をとりまく世界のあり方についてのユニークなヴィジョンを提示してきました。
私たちの視覚や認識に深く組みこまれた写真というメディアそれ自体も、ルフ作品の重要なテーマのひとつです。ルフは自ら撮影したイメージだけでなく、インターネット上を流通するデジタル画像からコレクションしている古写真まで、あらゆる写真イメージを素材に用い、新たな写真表現の可能性を探究しています。
作品選択や展示構成にルフ自身が参加するなど、作家の全面的な協力を得て実現する今回の展覧会では、未発表の新作を含む作品世界の全貌を紹介します。

■日本では初めての本格的回顧展
ルフ作品は1990年代から日本の美術館やギャラリーで紹介されてきましたが、美術館で開催される本格的な回顧展は今回が初となります。待望されていた日本国内での個展が、ついに実現します。

■初期から最新作まで,主要シリーズで作品世界を紹介
本展は初期作品である「Interieurs」や評価を高めた「Porträts」、少年時代からの宇宙への関心を背景とする「cassini」や「ma.r.s.」、インターネット時代の視覚・情報空間を問う「nudes」や「jpeg」など、全18シリーズ、東京会場約125点、金沢会場約160点の作品で構成されます。

■最新作「press++」シリーズでは,本展が世界初公開となる作品も
ある新聞社のプレス写真アーカイヴを入手したことから着想された「press++」。かつてのメディア空間で使用されていた紙焼写真とそれにともなう文字情報を素材に生まれた最新作です。本展では読売新聞社から提供されたプレス写真を素材とした世界初公開となる作品も発表されます。

トーマス・ルフ 略歴
1958年、ドイツ、ツェル・アム・ハルマースバッハ生まれ。
1977年から85年までデュッセルドルフ芸術アカデミーでベルント&ヒラ・ベッヒャー夫妻のもとで写真を学び、ドイツ人家庭の典型的な室内風景を撮り続けた「Interieurs(室内)」シリーズを皮切りに、友人たちの肖像を巨大なサイズに引き伸ばした「Porträts(ポートレート)」で大きな注目を集めました。以来、建築、都市風景、ヌード、天体などさまざまなテーマで作品を制作し、明確なコンセプトに基づいたシリーズとして展開しています。
1990年代以降は写真作品にデジタル処理を導入するとともに、インターネット上に氾濫する画像にマニピュレーションを加えた「nudes」「jpeg」といったシリーズ、あるいは探査機がとらえた火星などの天文写真に加工を施す「cassini」「ma.r.s.」など、他者が撮影した写真を素材としてイメージそのものの再構築を試みます。このようにルフは一貫して写真というメディアの特性である情報性と表現性への検証を通じて、私たちが抱いている写真に対する既成概念に揺さぶりをかけ続けてきました。また、教育者としても2000年にデュッセルドルフ芸術アカデミーの教授に就任し、2006年まで教鞭をとりました。
展覧会ではドクメンタ9(1992年)、ヴェネツィア・ビエンナーレ(1995年)など国際展への参加をはじめ、2001年から04年にかけてヨーロッパを巡回した回顧展や2012年のハウス・デア・クンスト(ミュンヘン)での大規模な個展を開催するなど、今日に至るまで世界各国での展覧会が開催され、現代ドイツを代表する写真家として活躍しています。

主催・協賛・後援

主催:金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]、読売新聞社

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