世界は同時に存在する vol.2

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会 期
20160717日 -  20160723
開催時間
12時00分 - 19時30分
最終日は16:00まで
クリエイター在廊
展覧会の撮影
作品の販売有無
販売有
この情報のお問合せ
kunifumi_hiro@yahoo.co.jp
イベントURL
情報提供者/投稿者
開催場所
GALLERY AMI-KANOKO
住所
〒542-0074 大阪府
大阪市中央区千日前1-2-6
最寄り駅
日本橋
電話番号
06-6214-2595

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

世界は同時に存在する vol.2

國吉文浩×川口洋子 二人展(1F)
國吉文厚 個展・インスタレーション(2F)
2016.7.17 sun - 7.23 sat
open 12:00 - 19:30(last day 16:00)
GALLERY Ami-Kanoko
*****
この度、「世界は同時に存在するvol.2」を企画することになりました。
本展は、2012年にイロリムラ(大阪)で開催されました《「國吉文浩 展」~世界は同時に存在する~》の第二弾となります。
今回は、同大学(京都嵯峨芸術大学)の短期大学部洋画コースを卒業した川口洋子氏と2人展を同時開催いたします。
1階を2人展、2階を個展という形で構成しております。1階は平面作品を中心に展示し、2階はインスタレーション(空間全体を作品化したもの)となります。

複数の存在・現象が互いに関係し合ってできているもの《=複合体》を私は世界だと認識しています。
たとえ、個としての存在であっても、世界には純粋な「個」というものは存在しないと思います。
人間が認識し得るもの全ては、必ず複数の要素で構成されて成り立っている、世界は、必ず二つ以上の何かと何かの相互作用《関係》によってできている、と私は考えます。
《関係》という存在は、それ自体は形を持たない曖昧で不確かなものです。しかし、その不確かな存在である《関係》は、世界を「世界」として確かな存在(形在るもの)にしています。
この世界を成り立たせる役割を担っているものが、相互作用《関係》であり、それは、世界の基盤となる重要なものなのではないでしょうか。
私は、世界の基盤である《関係》こそ最も重要なものだと捉え、近年、「世界」における《関係》を可視化する作品を展開しております。
複数の風景を1つの画面で構成して描くシリーズ「世界は同時に存在する」をメインテーマとして制作しています。
このシリーズは、自らが実際に足を運んで撮影した自然風景の写真をいくつか選び、それらを画面上で組み合わせて描きます。
そうすることで、世界の軸となる見えない存在《関係》を画面上に表出させようとするものであります。
1階では今回、その「世界は同時に存在する」シリーズから新作を1点と、「《世界》と《セカイ》」という新シリーズの作品を中心に展示いたします。
複数の風景で構成される「世界は同時に存在する」シリーズに対して、新たな試みである「《世界》と《セカイ》」は、一つの風景の中で異なる世界を描き分けています。
タイトルに「《世界》と《セカイ》」とあるように、二つの異なる世界を同居させた作品となっています。
漢字の《世界》は、人類が世界に対して「世界」と名付けた世界です。カタカナの《セカイ》は、人類が誕生する前のまだ「概念」というものが存在しなかった頃の世界を指します。
《セカイ》は本来呼称が無いため、在るようで無いようで・・・ “呼称の無いものとして”存在している、と言えます。
グレーゾーンという言葉があるように、それは曖昧で捉えづらいものです。そのようなことから、カタカナの《セカイ》の部分をグレースケールで表現しています。
今回、新シリーズの「《世界》と《セカイ》」では、旅先フィリピンの風景を題材に描いたものを展示します。
また、2階(個展)では岡山の風景を題材に、全長6メートル超えの和紙を用いて空間全体を作品として表現いたします。
この大作は、新シリーズの「《世界》と《セカイ》」のグレースケールの表現を取り入れた作品となります。

川口洋子氏は、2012年のOギャラリーeyes(大阪)が企画する展覧会「Tourbillon 10」で作品を展示して以降、2013年から3年続いてOギャラリーeyesで個展を開催しています。
彼女は、主にアクリル絵具を使用し、カンヴァスやパネルから観えてきた形だけが描き出される作品等を制作しています。
2014年の個展のステートメントでは、《「見る」という行為は、曖昧な知識や経験によって制限されていることに気がついた。》と述べており、川口氏が描く世界観は、「見る」という行為から一歩二歩進んで「観る」という段階に達していることが伺えます。
彼女は、先入観をできる限り取り払ってあらゆる事象を見つめようとしています。また、その訓練として作品を描いているようにも感じられます。
目の前に在るものを当たり前のように、これは「~である」と1つの事象として捉えるのではなく、川口氏が《観た》対象は、彼女というフィルターを通すことで分解され、複数のものへと変容しています。
彼女の作品を観ると、普段一個の対象として捉えているものが、複数の要素で構成されていることに気づかされます。
川口氏は、あらゆる事象のひとつひとつの存在に目を向けて制作を行っております。
彼女が観察することによって、現れたカタチは、そのひとつひとつが輝きを放っているようにも感じられます。
《観る》という行為は、目から情報を入れることだけではないように思います。視覚を遮断することで、他の感覚器官が研ぎ澄まされます。
川口氏は、目から情報を入れずに、聞こえた音を線や点などで形をおこして描く「音ドローイング」といった実験的なものにも挑戦しています。
また、昨年のOギャラリーeyesでの個展では、平面作品で行っているシゴトを「旗」を用いた作品へと展開し、旗の映像作品も合わせて展示しました。
今回の「世界は同時に存在するvol.2」でも、平面・旗・映像の作品を展示いたします。
本展をぜひ、ご高覧くださいますよう、何卒よろしくお願いいたします。

「世界は同時に存在するvol.2」企画 國吉文浩

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