笹岡啓子写真展 「SHORELINE」

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    会 期
    20160524日 -  20160619
    開催時間
    12時00分 - 20時00分
    休み
    会期中無休
    入場料
    無料
    この情報のお問合せ
    03-5368-2631(担当 角田)
    イベントURL
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    photographers’ gallery
    住所
    〒160-0022 東京都
    新宿区新宿2-16-11-401 サンフタミビル4F
    最寄り駅
    新宿三丁目
    電話番号
    03-5368-2631

    詳細

    参加クリエイター

    展覧会内容

     本展では、静岡県の山間部および沿岸部を撮影した新作が発表されます。静岡県中部の大井川を境界線とした浜名湖までの地域はかつて「遠江(とおとうみ)」と呼ばれ、その海域は現在でも「遠州灘」と呼ばれています。南アルプスの険しい山岳を蛇行する大井川の上流域・奥大井は、はるか昔、そこが海であったことを示すフォッサマグナの地層を抱え、未踏の地のような山深さを感じさせる一方で、その豊かな水源を利用して林立するダムや厳しい山あいをぬって精緻に引かれた大井川鉄道など、人の手による近代化の歩みも垣間見えます。また遠州灘の海岸線は、からっ風の吹く砂浜が続き、浜岡や中田島といった砂丘の独特な景観を有する一方で、その風力を利用した発電機のプロペラ群、あるいは沿岸に建つ浜岡原子力発電所など、震災を経た今日にあって、人間と自然の複雑な関係を視覚化した場所とも映るのではないでしょうか。ここはかつて、幾度かの大津波が寄せた地域でもあります。
     大きな災害から個々の復興へと向かう現在進行形の場所に、笹岡は撮ることで向き合ってきました。一方で、活動の最初期からのテーマである海岸線や火山など、地勢や地表が刻むその土地の過去や経過にも関心を寄せてきました。「SHORELINE」は、時制を超えた「地続きの海」を現在の地形から辿り、連ねていく試みでもあるのです。

    ◎新刊◎
    震災から5年目を迎えた2015年、笹岡は新たな小冊子シリーズ『SHORELINE』(KULA)の刊行をスタートさせました。2014年以降の三陸、福島の被災地域のほか、日本各地の海岸線や海の記憶をもつさまざまな地域を交え、現在まで20号が刊行されています。[既刊詳細は、 http://pg-web.net/product-tag/shoreline/ をご参照下さい。]

    笹岡啓子『SHORELINE』 B5判変型/8+1頁/カラー 発行:KULA 定価:300円(税込)
    【5月24日発売予定】 SHORELINE 21: 奥大井 22: 遠州灘 23: 陸前高田 24: 陸前高田 25: 飯舘村

    ▼笹岡啓子 SASAOKA Keiko 略歴
    1978 年、広島県生まれ。東京造形大学卒業。「SASAOKA Keiko 2001-2007 」(タマダプロジェクト・東 京 、2008 年)、「PARK CITY」(銀座ニコンサロン・東京、2008 年)、「CAPE」(photographers’ gallery・東京、2010年)、「Difference 3.11」(銀座ニコンサロン・東京、2012 年)、「日本の新進作家 vol. 11 この世界とわたしのどこか」(東京都写真美術館、2012年)、「種差 ―よみがえれ 浜の記憶」(青森県立美術館・青森)ほか個展・グループ展多数。2008 年、「VOCA 展2008」奨励
    賞受賞、2010年、日本写真協会新人賞、2012年、さがみはら写真新人奨励賞受賞、2014年、林忠彦賞受賞。写真集に『PARK CITY』(インスクリプト、2009年)、『EQUIVALENT』(RAT HOLE GALLERY、2010年)、『FISHING』(KULA、2012年)。写真冊子『Remembrance』1-41(KULA、2012〜2013年)。

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