大田黒 衣美 “channel”

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会 期
20160423日 -  20160605
開催時間
12時00分 - 19時00分
日 12:00-17:00
休み
月・火、祝祭日、5/6、7、8
入場料
無料
この情報のお問合せ
KAYOKOYUKI
情報提供者/投稿者
開催場所
KAYOKOYUKI
住所
〒170-0003 東京都
豊島区駒込 2-14-2
最寄り駅
駒込
電話番号
03-6873-6306

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

 石膏を水に溶いたものや、ボール紙、チューイングガムやウズラの卵の殻、ビニールシートやトタン板など、大田黒衣美はこれまで、様々な素材を絵画の道具として扱い、制作してきました。絵画を成立させるための「平面性」を保ったまま、物語に合わせて選択された描画材と支持体は、大田黒の絵画を解釈する上で重要な語り部の役割を果たしています。

 大田黒の代表作の一つである「チューイングガム」を使った作品は、板状のガムを幾枚か並べ形を作った後、レリーフさながらカッターで表面を彫刻し、制作されています。完成したばかりの作品からは微かにミントの香りが漂い、大量生産を感じさせるプレス機の跡が生々しく残っているものの、時間の経過とともに薄れ、エッジは丸みを帯びていきます。「食べ物として分類されていながら、飲み込まない」ガムは、災害時などで直接 体を救うものではありませんが、忙しない日常に「間(ま)」もたらす道具の一つとして存在し続けています。モチーフとなっているのは、公園などで人が日光浴をしている様子や、起きているとも寝ているとも言えない、リラックスして本能的な状態にある人々や動物達です。

 本展覧会では、前述したチューイングガムの作品群「sun bath」のシリーズを展開させた写真作品を発表します。彫刻を施したガムを、生きている猫の背中に置いて撮影したこの作品は、スタジオに気まぐれに訪れる野良猫の時間に合わせて即興的に作られました。猫の毛皮は、外気に触れて付着したホコリやゴミと、生き物の体内から表出する老廃物とが出会う、「channel(海峡)」の様な場所である、と大田黒は言います。刻々と姿を変える水面から、さらに奥に見える彼方の島々を眺めるように、制御不可能な時間と対峙し制作を続ける大田黒の最新作を、是非ともご高覧ください。

関連イベント

オープニング・レセプション:4月23日(土)18:00-20:00

5月13日(金)19:00 より、O JUN さん(画家)と能勢陽子さん(豊田市美術館学芸員)の両氏をお迎えし、トークショーを開催いたします。是非とも足をお運びください。

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