県美プレミアム

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会 期
20160319日 -  20160619
開催時間
10時00分 - 18時00分
特別展開催中の金・土曜日は夜間開館 (20時00分まで)
※入場は閉館の30分前まで
休み
月曜日(3月21日は開館)、3月22日(火)
入場料
有料
一般:510円(410円)大学生:410円(330円)、高校生:260円(210円)、中学生:無料
※( )内は20名以上の料金 ※セット料金(特別展とのセット割引料金) 一般:306円、大学生:246円、高校生:156円 ※65歳以上は一般料金の半額 ※障がいのある方とその介護の方1名は半額
展覧会の撮影
不可
作品の販売有無
展示のみ
この情報のお問合せ
兵庫県立美術館
情報提供者/投稿者
開催場所
兵庫県立美術館
住所
〒651-0073 兵庫県
神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 [HAT神戸内]
最寄り駅
岩屋
電話番号
078-262-0901

詳細

展覧会内容

 2016年度県美プレミアムⅠでは、小企画として「中西 勝 展 画業と生涯を偲んで-兵庫県所蔵作品を中心に-」を開催します。兵庫県立美術館が所蔵する代表作と、生前の作者から兵庫県と美術館にご寄贈いただいた作品を展示し、その芸術の本質を探ります。

 また特集「黒のひみつ 美術のなかの黒をめぐる」では、美術作品に使われる黒色に焦点をあてた展示を行います。ひとことで黒といっても、実はさまざまな表情をみせる奥深いこの色。絵画や彫刻、版画などそれぞれの作品の中で黒がどのような役割を果たしているのかを、4 つの章に分けてご紹介します。

[県美プレミアム]
兵庫県立美術館は、前身の近代美術館時代から数えて約45年にわたり収集活動を続けてきました。現在9,000点を超える作品を収蔵しており、それらはこれまでの収集方針を反映して、国内外の近代彫刻と版画、日本近代の名作、兵庫ゆかりの作品、関西の現代美術に大別されるとしても、内容は実に多岐にわたり、一瞥しただけではその総体をとらえきれません。そこで、当館では、1年を3期に区切り、個々に展示のテーマを設けることによって、横断的にコレクションを紹介し、変化ある常設展示室の演出を心がけています。

小企画展「中西 勝 展 画業と生涯を偲んで-兵庫県所蔵作品を中心に-」
 中西 勝( なかにし・まさる 1924-2015)は大阪市に生まれ、1949(昭和24)年に神戸市内の中学校の美術専任教諭となったことから神戸に移り住んで、2015(平成27)年5 月に没するまで神戸の地で制作を続けた洋画家です。この間、兵庫県内の実力作家として、県内の美術界をリードすると同時に、豪胆と繊細をあわせもつユニークな人柄によって、美術の分野にとどまらず、ひろく県内の芸術・文化の中心的存在であり続けました。
 神戸移住の同年、二紀展に出品し二紀大賞を受賞した《無題》(1949 年、兵庫県立美術館蔵)は、最初期の代表作で、終戦直後の神戸の闇市に取材したといわれる情景が哀感をもって描かれています。抒情的かつ詩的なこうした作者の側面は、空想の人物と星・月・華を鮮やかな色彩で描いた1980 年代以降の作品に引き継がれ、晩年の作品群の核となっています。
 一方、初期の代表作《日本アクロバット》(1956年、 兵庫県立美術館蔵)に見られる、社会とそこに生きる人々への鋭い眼差しも重要で、1965(昭和40)年から1970(昭和45)年にかけての世界旅行での見聞を描いた《大地の聖母子》(1971 年、第15 回安井賞受賞作、東京国立近代美術館蔵)や《棲まう(ソピロテ)》(1978 年)など、60 余年の画歴の頂点をなす作品の基盤となっています。

特集「黒のひみつ 美術のなかの黒をめぐる」

第1 章 黒が誘う世界観: 象徴的な色としての黒

 展示室2 からは、小企画「黒のひみつ 美術のなかの黒をめぐる」として、当館のコレクションのなかから黒色を使った表現が特徴的な作品を紹介します。
 第1 章は、黒がなんらかの象徴的な意味を担う作例をご紹介します。 鴨居玲が描いた、黒い背景に沈みこむような人物たち。それは、対比するように置かれた鮮やかな色によってさらに際立ちます。正木隆は、ありふれた風景を描きましたが、特定の部分を青白く残し、それ以外を暗く塗りこむ独特の方法をとりました。黒色を使うことによって生じる神秘的で厳かな雰囲気、あるいは恐さや、孤独感、艶やかさなど、そこには多様なメッセージを読み取ることができるでしょう。私たちを惹きつけてやまない黒の世界観にじっくり浸ってみてください。

第2 章 造形のなかの黒: 絵画や彫刻における黒の役割
 第2章では、絵画や彫刻に使われた黒が、作品の構成に重要な効果をもたらしている作例をご紹介します。
 横尾忠則は、風景画の空や海を黒く塗ることで、明るい色彩で描いた他の部分との対比を際立たせました。そこにあるはずのパーツがぽっかりと空くだけで、まったく別の世界に迷い込んだかのような不思議な雰囲気になります。斎藤義重による独楽のような立体作品は、形態から生じる軽やかさと黒がもたらす重量感を併せ持っています。他の色を引き立てたり、全体のバランスをまとめたり、または重さを感じさせたり。実はさまざまな役割を果たす黒について考えてみましょう。

第3 章 さまざまな黒: 素材や技法によって異なる表情
 第3章では、素材の違いによる黒の表現の豊かさをご紹介します。
 福岡道雄は、縦2.3m、横3.2m の強化プラスチックの表面に、「何もすることがない」という言葉をくりかえし刻みました。小さな文字が無数に広がる壁のような作品を前にすると、まるで、言葉の波に圧倒されるようです。また河口龍夫の《DARK BOX 2007》は、暗闇を閉じ込めた鉄の箱です。目には見えないけれど、鉄の板の向こうには確実にあるはずの闇の世界。私たちには、それが「ある」と想像することしかできません。これもまた黒の素材のひとつと言えるでしょう。技法や材質によって全く異なって現れる黒色の違いを楽しんでみてください。

第4 章 線の妙: 黒い線がいきる
 第4章では、黒い線に注目して、線そのものの良さが生きている作品をご紹介します。
 アルベルト・ジャコメッティによる一連のデッサンでは、彼が過ごしたパリの日常風景が素早く的確な線で写し取られており、当時の空気がよく伝わってきます。吉川霊華は、細く優美な線によって、人物の表情や衣装の襞を巧みに描きだしました。細かな線を追っていくと、それがいかに熟練した唯一の線だったかが分かります。太かったり細かったり、真っ直ぐだったりぐねぐねしていたりと、くるくると表情を変える黒い線。線そのものを辿り、また線それだけで紡ぎ出されるイメージの豊かさに触れてみましょう。

関連イベント

■こどものイベント
 日時:5月28日(土)午前10:30-午後3:30
 場所:アトリエ2 
 ※ 要事前申込・要参加費

■学芸員によるギャラリートーク
 日時:3月26日(土)…【黒のひみつ】
    4月23日(土)…【中西勝 展】
    6月4日(土)…【黒のひみつ】    
    いずれも午後4:00-午後4:40
 ※ 要観覧券・定員なし

■ミュージアム・ボランティアによるガイドツアー
 日時:会期中の金・土・日 午後1:00-午後1:45
 集合場所:1階エントランス
 ※ 要観覧券・定員なし

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