川上雅史 「静物」

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会 期
20160301日 -  20160402
開催時間
10時00分 - 18時00分
休み
日・月・祝
入場料
無料
作品の販売有無
販売有
この情報のお問合せ
taimatz
情報提供者/投稿者
開催場所
taïmatz
住所
〒101-0031 東京都
千代田区東神田1-2-11
最寄り駅
馬喰町
電話番号
03-5820-8088

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

川上雅史は 1984 年大阪府生まれ。2010 年、京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻修士課程を修了。2008 年「是が非の絵画」展(大和プレスビューイングルーム、広島)への出品をスタートに、2010 年「アートアワードトーキョー丸の内 2010」(行幸地下ギャラリー、東京)に参加、同展において名和晃平賞を受賞する等、その動向が注目されている若手ペインターである。

<悪夢を描くということ>

「人間が人間的でなくなることへの不安が、デフォルメされた人体を描くことへの興味につながっていった」と川上雅史は言う。「ピカソが生きていたら3D技術にどう反応するだろうかと妄想することもある」川上であるが、その様式的源流を近代美術の巨星に辿ることはあっても、彼を制作へと突き動かす要因はより現代的な、あるいはより未来をみすえた不安なのである。

大胆な明暗法によって劇的に描写されるモチーフは、人間の身体、しかも切断されたようにもみえるその一部である。悪夢を描いていると語る川上は、不安をおぞましくも美しいイメージに変換した。常に暗闇を背景として、画面中央に描かれるそれらの「切断された人体」は、意味や文脈あるいは感傷から文字通り「切り離されて」存在している。光と闇の強力な対比によって、観るものの眼前に突き出される肉体は、ポルノグラフィを含む様々な既存のイメージを想起させながら、同時に見慣れぬ世界の不思議な何かのようでもある。それは、ふと自分の指先を凝視して感じる戸惑い、見慣れたはずの自分の一部が、未知の奇妙な形に見える、そんな揺らぎの感覚と似ている。

川上は、現代社会のなかで、実体と実感を失い、現実と仮想空間を往還しながら浮遊する「肉体」を一貫して追求してきた。顔のないこれらの肉体を現代の肖像画の一種ととらえることも可能であろう。そこに描かかれているのは顔すなわちアイデンティティを失い、それでもなお行き先のない欲望に駆りたてられる現代人なのかもしれない。

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