リニューアルオープン展 第2弾 「茶の湯の美、煎茶の美」

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会 期
20160123日 -  20160321
開催時間
10時00分 - 16時30分
入館は16時00分まで
休み
入場料
有料
一般1,000円、大高生700円、中学生以下無料  ※団体割引は20名以上
作品の販売有無
展示のみ
この情報のお問合せ
03-5777-8600(ハローダイヤル) 英語版ハローダイヤル案内03-5405-8686
情報提供者/投稿者
開催場所
静嘉堂文庫美術館
住所
〒157-0076 東京都
世田谷区岡本2-23-1
最寄り駅
二子玉川
電話番号
03-5777-8600(ハローダイヤル)

詳細

展覧会内容

静嘉堂所蔵の茶道具(茶の湯の道具)と煎茶器コレクション、その双方から名品を精選し、一堂に公開する展覧会です。煎茶器の多数公開は15年ぶり(!) となります。

茶道具では、国宝・曜変天目(ようへんてんもく)、重文・油滴(ゆてき)天目に始まり、千利休所持で伊達家伝来の青磁鯱耳(しゃちみみ)花入や墨跡など、大名家伝来の名品を中心に、また天下人の手から手へと伝わった付藻茄子(つくもなす)、松本(紹鷗)茄子 等、大名物(おおめいぶつ)と称される茶入も出品となります。
国内有数とされる煎茶器コレクションからは、江戸~明治時代にかけて文人たちに愛玩された、中国宜興窯(ぎこうよう)製の茶銚(急須)の名品、染付の茗碗(煎茶碗)、錫製の茶心壺(茶葉の容器)などが、中国やインド舶来の華やかな織物や更紗(さらさ)の仕覆(名器の袋)、敷物とともに並びます。
中国から請来され、わが国に大きな影響を与えた二つの喫茶文化 ― “茶の湯”と“煎茶”‐その美の粋が展示室に集います。どうぞお楽しみ下さい。

国宝「曜変天目」、重文「油滴天目」は、リニューアルオープン展2~3弾を通じ、全期間中公開しています。
※ 会期中、作品の展示替をいたします。

本展では、わが国に大きな影響を与え、貴重な文物を齎し伝承させた喫茶文化につき、茶の湯(点てる茶の文化)-第1部、
煎茶(淹れる茶の文化)-第2部に大別した構成により、静嘉堂所蔵の茶道具を展示します。

第1部 茶の湯(点てる茶の文化)

中国・宋時代に隆盛をみた喫茶文化(点てる茶の文化)は、鎌倉時代、わが国へ禅宗文化とともにもたらされました。室町時代には、ことに将軍家で日明貿易によって舶載された道具“唐絵・唐物”に対し、強い関心があったことが『君台観左右帳記』などの文献にも読み取れます。その後、戦国大名たちの道具への執着や名物茶器の移動などはよく知られるところですが、桃山期にかけては、村田珠光-武野紹鴎-千利休へと茶人たちが草庵の茶、“侘び茶”を創出し、その美意識に新たな展開がなされました。ここより和様の茶、茶の湯が創始され、茶室が整えられるとともに、道具類は高麗物(朝鮮半島産)、和物(国焼の茶碗や水指・花人、竹花人や茶杓、手桶水指など)が茶席に多く登場するようになり、唐物でも侘びた作行きのものが尊重されました。

江戸時代に入ると、将軍家や大名家においては「御成の茶会」が頻繁に行われることによって、室町時代における道具評価もまた重んじられ、伝世の名器が多く用いられました。大名茶人が登場し、また三千家を中心とした茶匠による流派の茶が継承されました。その時代、小堀遠州、金森宗和といった茶人たちに見いだされた窯や陶工もあり、道具類にも、銘や付属品(次第)が付されて名物となったものも少なくありません。また17世紀半ば頃、明時代末期における中国からの輸入品の種類が増加し、そこには日本からの注文もあり、茶道具の様相はさらに多様なものとなりました。

本展の前半「茶の湯の美」のコーナーでは、唐物天目や墨跡の名品、武野紹鴎、千利休、古田織部にちなむ作品、また大名家や豪商に伝来した花人や水指の名品もとり上げ、茶の湯の世界の美しきもの、をお楽しみいただきます。

第2部 煎茶(淹れる茶の文化)

中国で煎茶のような喫茶法は、すでに唐時代に始まっていますが、その喫茶法が宋時代の抹茶法による喫茶を経て主流となったのは、明時代(1368-1644)の初めのことです。洪武帝が贅沢な手のかかる固形茶、「龍凰団茶」を作ることを禁じてから、いよいよ抹茶が廃れ、以降は煎茶が主流となりました。煎茶文化は、ことに明代後半、江南地域の士大夫(文人)層によってリードされています。用いられる道具類も変化をとげ、茶銚(急須)には、茶褐色-紫色等の土からなる宜興窯が、杯には小さな景徳鎮窯の白磁、染付(青花)碗が好まれ、炉や湯瓶、錫製の茶心壷など、様々、洗練されたものが製作されました。

日本における煎茶は、黄檗(おうばく)憎の売茶翁高遊外(ばいさおうこうゆうがい)によって京都を中心とした知識層に広められました。江戸時代後期には、書画や版本といった憧れの中国文化を摂取する文人趣味が高揚し、茗讌(めいえん)と呼ばれる美術鑑賞と語らいの場、そこに設置された煎茶を喫するサロン的な集いが、明治時代を通じて大流行しました。宜興窯の茶銚(急須)や染付の茗碗など様々な道具は、彼らを夢中にさせた新たな“唐物”でもありました。抹茶「茶の湯」の喫茶法に比して、煎茶は形式的に自由な気風があるところも、当時の中国文化愛好者たち、進取の気性に富む知識層のなかで広く受け入れられました。

茶の湯の道具に中国製の名物裂(めいぶつぎれ)の仕覆(しふく)が登場するのと同様、煎茶器にも舶来のインド更紗、高級な金更紗などがあり、茶道具とは異なる華やかさ、異国情緒にふれることが出来ます。

静嘉堂の煎茶コレクションは、おそらく明治30年代のころを中心に、岩崎彌之助が蒐集した作品が多いと見られています。国内有数のコレクションとされる静嘉堂の煎茶器(道具)も見逃せない逸品揃いです。どうぞご期待下さい。

関連情報

■講演会 「唐物天目についての新知見」 小林 仁 氏(大阪市立東洋陶磁美術館 主任学芸員)
 2月6日(土) 13:30~ 地階講堂にて 当日先着120名(開館時より整理券配布)

■講演会 「日本の煎茶文化について-静嘉堂所蔵の煎茶器にふれて」 守屋 雅史 氏(大阪市立美術館 学芸員)
 2月27日(土)13:30~ 地階講堂にて当日先着120名(開館時より整理券配布)

■担当学芸員による列品開設
 展示内容・作品いついて学芸員が開設します。(展示室または地階講堂にて)
 2月13日(土)、3月5日(土)11:00~ 
 2月4日(木)、3月10日(木)14:00~

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