宗達・光琳・抱一をめぐる美の世界 金銀の系譜

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会 期
20151031日 -  20151223
開催時間
10時00分 - 16時30分
入館は16時00分まで
休み
月 但し11月23日は開館、翌24日は閉館
入場料
有料
一般1000円、大高生700円、中学生以下無料
20名以上団体割引
作品の販売有無
展示のみ
この情報のお問合せ
静嘉堂文庫美術館
情報提供者/投稿者
開催場所
静嘉堂文庫美術館
住所
〒100-0005 東京都
千代田区丸の内 2-1-1 明治生命館 1 階
最寄り駅
東京
電話番号
050-5541-8600(ハローダイヤル)

詳細

展覧会内容

琳派とは、血縁・師弟関係により直接引き継がれた流派ではなく、時代を隔てて、作品そのものに感動した芸術家たちの私淑によって継承された流派です。俵屋宗達(生没年不明)、尾形光琳(1658-1716)、酒井抱一(1761-1828)といった、ほぼ100年おきに現れた魅力的な画家たちが、光琳の「琳」でもあり、また「美しい玉」という意味を持つ「琳」を関するにふさわしい、鮮やかな絵具と金銀を多用した豪華で優雅な作品を生み出していきました。
 本展では、時と場所を隔て受け継がれた装飾性溢れる雅な琳派の系譜をたどるとともに、同時代に彼らと共に活躍した人々の作品もあわせてご覧いただきます。宗達が活躍した桃山~江戸初期という変革期の京都に生まれた、当時一級の宮廷文化人や上層町衆たちの美意識を伝える作品、その美意識を継承し、元禄文化を象徴するような華やかでデザイン感覚に優れた光琳とその周辺の作品、さらに、江戸で光琳を顕彰しながら、江戸人らしい瀟洒な作品を制作した抱一と、彼を取り巻く江戸後期の文芸サロンの諸作品。
 それぞれの時代、その土地にこそ生まれえた作品を一堂にご覧いただくことにより、江戸時代の豊饒な美の世界をお楽しみいただきたいと思います。

国宝 俵屋宗達「源氏物語関屋・澪標図屏風」、重要文化財 尾形光琳「住之江蒔絵硯箱」が、このたび長い修理を終え静嘉堂に戻ってきました。今回、それぞれの代表作として名高いこの2点の新たな装いを修理後初披露するとともに、宗達・光琳・抱一にまつわる書画工芸の数々を一堂に展示いたします。
新しい展示空間で、静嘉堂でしか見ることのできない極上の美の世界を、この機会にぜひご堪能ください。

国宝 俵屋宗達「源氏物語関屋・澪標図屏風」修理後初披露!約10年ぶりの更改!
『源氏物語』第十四帖「澪標」と第十六帖「関屋」を題材とした本作は、宗達の作品の中、国宝に指定される3点のうちの1つとして著名です。絵具の剥落や画面の亀裂等の損傷が見られましたが、このたび無事に修理を終え、静嘉堂にて約10年ぶりの公開となります。モチーフを限定し直線と曲線を見事に使い分けた大胆な画面構成、金・緑・白を主調とした巧な色づかいなど、宗達画の魅力を存分に伝える傑作の新たな装いを、この機会にぜひお楽しみください。

重文 尾形光琳「住之江蒔絵硯箱」修理後初公開!(展示期間:11月25日~12月23日)
光琳自筆の箱書きから、光琳が私淑する本阿弥光悦作の硯箱を模して制作したものと知られます。光悦の特色をよく受け継ぎながらも独自の創意を加えた光琳蒔絵の頂点を示す名作です。制作から約300年を経て鉛板の劣化が進んだため、今回、表面部分の錆の除去と腐食防止を目的とした修理を行いました。

琳派の画家たちを取り巻く同時代の優品もご紹介!
松花堂昭乗「勅選集和歌屏風」や重文野々宮仁清「色絵吉野山図茶壺」、原羊遊斎「雪華蒔絵印籠」など、宗達・光琳・抱一と同時代の諸作品もあわせてお楽しみいただけます。

所蔵の琳派の名品一挙公開!
重美尾形光琳「鵜船図」、酒井抱一「波図屏風」をはじめとする静嘉堂所蔵の琳派の名品を一堂に展示いたします。また「波図屏風」付属書簡・自筆句稿「軽挙館句藻」など、門外不出の抱一自筆資料をはじめ、関連版本もあわせて公開します。

国宝「曜変天目(稲葉天目)」 重文「油滴天目」を全期間展示!
期間中、ラウンジにて国宝「曜変天目(稲葉天目)」 重文「油滴天目」を全期間展示いたします。
自然光によって様々な表情を魅せる曜変天目をお見逃しなく!

関連イベント

■講演会 「これであなたも琳派通!」
 日時:2015年11月21日(土) 13:30~地下講堂にて 先着120名様
 講師:河野元昭氏(京都美術工芸大学学長)

■学芸員による列品開設
 11月14日(土)、12月19日(土) 11:00~ 
 11月4日(木)、12月3日(木) 14:00~

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