愛すべき世界

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会 期
20151220日 -  20160327
開催時間
10時00分 - 18時00分
入館は17時30分まで
休み
年末 12月25日(金)~31日(木)
入場料
有料
一般950 円(760 円)、大学生650 円(520 円)、高校生以下または18 歳未満・丸亀市在住の65 歳以上・各種障害者手帳をお持ちの方は無料
※ 同時開催常設展「猪熊弦一郎展(仮称)」観覧料を含む ※ ( )内は前売り及び20 名以上の団体料金
前売券販売場所:
[丸亀]あーとらんどギャラリー(0877-24-0927)、オークラホテル丸亀(23-2222)、おみやげSHOP ミュー(22-2400)、きままや(22-9361)
作品の販売有無
展示のみ
この情報のお問合せ
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
情報提供者/投稿者
開催場所
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
住所
〒763-0022 香川県
丸亀市浜町80-1
最寄り駅
JR丸亀
電話番号
0877-24-7755

詳細

展覧会内容

私たちが日々を送るこの世界。ともすれば背を向けてしまいそうになる問題が山積するなかで、これからも長くこころよく生きていくためには、世界と真摯に向き合い、穏やかな変化の道筋を開こうとする姿勢が大切ではないでしょうか。本展では、4人の作家それぞれが自らの立つ場所を見つめ、そこにある課題を自分のものとして深く考えることから生み出した作品を紹介します。それらは物事に対する姿勢のあり方を提示し、さらに半歩先の社会を照らしてくれます。
かすかな希望の兆しを内包したこれらの作品は、一人ひとりが身の回りを取り巻く現状を認識し、わずかずつでも変化させていく契機となり、未来の柔軟な社会へとつなげてくれることでしょう。

出品作家:
 鷹野隆大/丹羽良徳/ミヤギフトシ/森村泰昌

【作家および出品作品紹介】

鷹野隆大(1963-)
2006 年に写真集『In My Room』(蒼穹舎)で第31 回木村伊兵衛写真賞を受賞。写真を通して、主観の範疇での認識を超えた現実と出会おうとし、セクシュアリティーに関心を寄せた男性や女性のヌード作品のほか、1998 年より毎日欠かさず撮り続け、撮影する行為を日常化した「毎日写真」シリーズなどがある。本展では2015 年1 月から比較的最近までの「毎日写真」のなかで都市風景を撮影したものを展示する。鷹野が日々目にしている、つまり写された風景は、まるで何事も起きていないかのように淡々とした連なりながら、その実、そこにはさまざまな出来事が包括されていること、そして日々逸らすことのないしぶとい視線は、社会の異変を察知する有効な手段であることを感じさせる。

丹羽良徳(1982-)
現代社会において深く考えることもなく罷り通っている物事について、自ら問いをたて行動することで歴史や社会に介入するパフォーマンスや映像作品を制作している。
本展では、共産主義と深い関わりのあるカール・マルクスの思想や運動が現代日本でどのように受容されているかを日本共産党員に尋ねる近作《日本共産党でカール・マルクスの誕生日会をする》(2013 年)のほか、今なお熱い支持を受ける大杉栄(1885-1923)を取り上げた新作映像作品を出品。過去に支持されたものが現在も消え去らずにどのように引き継がれ、受容されているのかを知ることで将来への道しるべとする。

ミヤギフトシ(1981-)
自身が沖縄出身であり、性的マイノリティであることを背景に、沖縄と、日本、アメリカの関係性やセクシュアリティーをテーマとした作品を制作している。「沖縄で沖縄人男性とアメリカ人男性が恋に落ちることは可能か。」という問いのもと、手紙、ブログ、映像作品など表現形式を限定せずに2012 年から取り組んでいるプロジェクト「American Boyfriend」より、本展では新作映像作品《花の名前(仮)》を発表。神話や音楽を題材に物語が進行するなかで、アメリカ、日本、日本における沖縄の相関関係を暗示し、個として男性同士の関係の結び方の有りようの可能性を探る。

森村泰昌(1951-)
絵画に描かれた人物や映画女優、歴史上の人物に扮したセルフポートレート作品を制作している。2011 年に第52 回毎日芸術賞および紫綬褒章を受賞。2014 年にはヨコハマトリエンナーレ2014 のアーティスティック・ディレクターを務めた。本展では新しい時代を迎えるために歴史上の人物に扮した20 世紀の事象を取り上げ、検証する作品シリーズから2007 年の《なにものかへのレクイエム(独裁者を笑え/スキゾフレニック)》を出品。独裁者は何をきっかけに、誰に対してどのような状況で登場し得るか、笑いを交えながら鋭く検証する。過去の歴史を題材にし、5 年以上以前に制作された作品でありながら、いつの時代においてもその時点での現在および未来に警鐘を鳴らす。現在もまた、本作品を再び見るべき時期にあるのではないか。

※画像の無断転載を禁じます

関連イベント

■作家によるギャラリー・トーク
 作家が自らの作品についてお話しします。
 日時:12 月20 日(日)14:00−
 講師:鷹野隆大、丹羽良徳、ミヤギフトシ(予定、いずれも本展出品作家)
 参加料:無料(ただし展覧会チケットが必要です)
 申込:不要(3 階展示室入口にお集りください)

■キュレターズ・トーク
 本展担当キュレーター(松村円)が展覧会をご案内します。
 日時:会期中の日曜日
 14:00−(12 月20 日は除きます)
 参加料:無料(ただし展覧会チケットが必要です)
 申込:不要(1 階受付前にお集りください)

※この他にも関連プログラムを予定しています。決まり次第、当館ウェブサイトにてお知らせします。
 http://mimoca.org.

主催・協賛・後援

主催:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、公益財団法人ミモカ美術振興財団
助成:一般財団法人 自治総合センター、芸術文化振興基金、公益財団法人 花王芸術・科学財団

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