吉田 晋之介| Days

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会 期
20151031日 -  20151128
開催時間
11時00分 - 18時00分
休み
日・月・祝
入場料
無料
作品の販売有無
販売有
この情報のお問合せ
Gallery MoMo Ryogoku
情報提供者/投稿者
開催場所
GALLERY MoMo Ryogoku
住所
〒130-0014 東京都
墨田区亀沢1-7-15
最寄り駅
両国
電話番号
03-3621-6813

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

 GALLERY MoMo Ryogoku では吉田晋之介の個展「Days」を10 月31 日( 土) から11 月28 日( 土) まで開催いたします。
 吉田晋之介は1983 年埼玉県生まれ、2012 年東京藝術大学大学院を修了し、2009 年のシェル美術賞展で準グランプリ、2012 年のアートアワードトーキョーでは長谷川祐子賞を受賞しました。2013 年にはVOCA展にて佳作賞を受賞、また神戸ビエンナーレ2013 や大阪、東京、金沢と巡回した グループ展「北加賀屋クロッシング2013 MOBILIS IN MOBILI- 交錯する現在-」にも参加し、高い評価を得ました。2014 年には、岡本太郎現代芸術賞に入選、同年にニューヨークで開催されたアートフェアVOLTA NY 2014 に出展し、活躍の場を広げています。先般開催された第一回アートオリンピアにも入賞しました。

 吉田作品に特徴的なのは具象的なイメージと抽象的なイメージが画面に交錯して展開していることです。しかも自らの視覚や体験から得られるアナログな世界と、テレビやパソコンを通じて得られるデジタルな画像が混在して、災害のイメージなど混沌とした世界観を呈しています。

 しかし吉田にとってそのどちらもリアルな世界であり、時間的な要素も汲みして意図的にカオティック(Chaotic)で、ネガティブな側面とポジティブな側面の撹乱を試み、技術面では筆順や絵の具の重なりにも撹乱させる要素を持ち込んで、見るものを迷路に引き込みます。

 吉田は「刻々と変わる有機的な現実に反応して、未来も予想せず、過去も顧みず、今に忠実でありたい」と語り、作品の様相もその時々に変化し、あえて期待を裏切り一層混迷へと誘われます。

 アメリカのミステリー作家ジェフリー・ディーヴァーは彼の小説の中で、「過去の出来事はすべて記憶」そして「未来は想像」、「現実と言い切れるのは、いまこの瞬間だけ」それとても「想像から記憶へ刻一刻変化し続」け「人生の大部分は幻想(イリュージョン)」(文芸春秋社刊、池田真紀子訳「魔術師」原題:THA VANISHED MAN)と語らせています。

 吉田の作品をイリュージョンと見ることにさほどの違和感を持たず、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が見た未来に裏切られつつ、今という吉田自身の現実を描き続けることでしょう。大作の油彩作品4 点を中心に展示を予定しています。秋の深まりと共にアートへの想いも深まる季節、視覚ばかりでなく脳内刺激も誘われる作品をご高覧ください。

[アーティストコメント]
2015 年には世界はどうなっていて、自分はそのとき何をしているか。これは僕が幼少の時から考えてきた、また楽しみにしてきたことである。
幼少期の僕の全てに影響を与え、今でも最も好きな映画である有名なハリウッド映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」(1989 年公開) の物語の中で、タイムマシンに乗って1985 年から2015 年に行く描写がある。2015 年10 月21 日水曜日16 時29 分、主人公たちはタイムマシンに乗って1985 年から来る。そこでの2015 年には、宙に浮く車やスケートボードがあったり、全自動のガソリンスタンドがあったり、一瞬で調理できる電子レンジがあったりする。1989 年当時の人たちが想像した架空の未来である。
その世界を幼少のとき観てから、全てが映画のとおりにはならないだろうということをわかっていつつも、実際に2015 年はどんな世界になっているのだろうと想像しつづけてきた。小学、中学、高校、大学…と成長しながら、生活のバックグラウンドでずっと想像しつづけてきた(それほどこの映画の影響が強かった)。

話は変わるが、最近僕は作品制作で心がけていることがある。自分が過去に発表した作品やテクストなどに捉われず拘らず、むしろ積極的に過去を裏切る姿勢(これがなかなかむずかしい)で、いま興味あることや身の回りで起きたことをモチーフにし、いま興味ある描き方で表現していこうとすることだ。
このような考えに至った理由がある。
同じものを別角度で見ることにより、そのものの本質(invariant)が鮮明に見えてくる、ということがある。例えば石膏デッサンにおいて、最初に決めた一点から動かずに見て描きはじめるより、まずは動いて様々な方向から見てみたほうがその石膏像の形を把握しやすく、より正確に描くことができる。また夫婦の生活は、ある一側面だけではなく色々な面が見えていくことにより、相手の解像感があがっていく。
それならば、別角度の視点によって描かれた絵たちが朧げな自分の輪郭を少しづつ見せてくれるのではないか、と考えた。同じ日が二度と来ないように、刻々と変わる今に忠実であれば、同じ絵は描けない。次の絵ではきっと違うことを考えたくなるはずだ。そうして今に忠実であることを意識しながら、その日の思いつき、行き当たりばったりの絵を何枚も描いていく。そうしてできたものたちを眺めたい。そうしたらそれをも否定したい。そしてまた全体を眺めたい。そこからまた、その時描きたい絵を描き始めたい。これがこれから死ぬまで、おそらく永い間制作を続けていくための、モチベーションなのではないか。

2015 年を想像しつづけ、期待してきたが、いざ2015 年になってみるとなんだかぜんぜん普通だった。バック・トゥ・ザ・フューチャーで描かれた未来のちょうど10 日後に個展を開かせてもらっているとは想像すらしていなかった。
僕がいまみてる世界、描きたい世界をご高覧いただけたらと思う。

2015 年 吉田 晋之介 

関連情報

オープニングレセプション: 2015 年10 月31 日(土) 18:00 〜20:00

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