doubles Vol1 『すくなくともいまは、目の前の街が利用するためにある』

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会 期
20150911日 -  20151019
開催時間
13時00分 - 19時00分
月曜17~23時
休み
火~木
入場料
無料
この情報のお問合せ
waitingroom
情報提供者/投稿者
開催場所
WAITINGROOM
住所
〒112-0005 東京都
文京区水道2-14-2 長島ビル 1F
最寄り駅
江戸川橋
電話番号
03-6304-1877

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

waitingroomでは、2015年9月11日(金)から10月19日(月)まで、若手キュレーターを紹介する新シリーズ「doubles(ダブル
ス)」の第1回目として、関西を拠点に活動する長谷川新と、東京とソウルを拠点に活動する趙純恵の、2人の共同キュレーション展
『すくなくともいまは、目の前の街が利用するためにある』を開催致します。本展は、2人展/グループ展という形式ではなく、長谷
川が選ぶ武田雄介と、趙が選ぶ川村麻純の、キュレーターとアーティストの4名が対話することによって、1つの展覧会を完成させる
試みです。同シリーズ「doubles(ダブルス)」は、今後の活躍が期待される若手キュレーター2名が共同でキュレーションを行い、
コマーシャルギャラリーであるwaitingroomという場所でしか出来ない展覧会を発表するという企画です。
展覧会タイトル『すくなくともいまは、目の前の街が利用するためにある』は、安岡章太郎の小説『秘密』の中から取られた一文です。
各文節ごとに複数の解釈が可能であるという点と、「利用する」という言葉の暴力性をキュレーションでどう引き受けるかという点
が、今回の企画を表現するキーワードとなっています。

もしかすると私の疑問には意味があるのかもしれない。          - エリザベス・ムーン『くらやみの速さはどれくらい』

「ここ」は経験の出発点ではなく、視線触発その他の作動の結果生まれる産物なのである。    - 村上靖彦『自閉症の現象学』

武田雄介の作品で、以前からずっと気になっているものがある。彼は厚手のコートを着込み、共同アトリエでたばこをくゆらし、缶
コーヒーを飲んでいる。彼はそれを映像で記録し続けている。時間が流れ、たばこが灰になり、コーヒーを飲み干すと、彼はおもむろに寒空のもとへとくりだす。そこからの映像はただひたすら彼が缶コーヒーを蹴飛ばしながら夜道を歩き続けるものだ。冷え切った金沢の夜の道を、彼は缶コーヒーを蹴り続けて歩く(電灯はほとんどなく、人通りもない倉庫群)。それは多分、彼の願望の投影になってしまっているのだ。
(長谷川新)

人々の証言を書き記している歴史書を手に取る。
そこには体験にもとづいた言葉が散りばめられ、過去の出来事を事実として補完する。
人が発する証言とは、時として当時の記憶や心情に左右され揺れ動く不確かなもの。
その不確かさは確かなものとして伝えられるべきなのか、もしくはそうでなくてよいのか。
そのどちらも選択しない空間に、彼女は自ら位置している。
川村麻純は東京と台北で出会った女性たちに、当時抱いていた淡い恋心や経験に耳を傾け、女性たちの歴史を語り直すことで思いを馳せる。
そして植民地支配と被植民地の時間が流れるその場所で、歴史の証言ではない、ごく私的な女性たちの物語に寄り添い、その言葉たちを抱き込むように受け止める。
登録された歴史に対してこぼれ落ちてしまった物語を、自らが位置する場所で。
ばらばらな粒となった女性たちの生きた物語を運ぶ鳥となりながら。
(趙純恵)

本展において、武田雄介は新作の映像・写真・ペインティングをインスタレーション形式で、川村麻純は「PARASOPHIA特別連帯
プログラム」として京都芸術センターで今春開催された『鳥の歌』から派生させた新作として、資料・写真・メモやテキストなどを
展示いたします。また、キュレーターの長谷川新と趙純恵が、共同で執筆するテキストもあわせて会場に展示します。今回のdoubles
(ダブルス)Vol.1でしか見ることのできない4人の組み合わせの展示を、この機会に是非ご高覧下さい。

関連情報

オープニングレセプション:9月11日(金)18:00~21:00

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