開催時間 |
10時00分 - 18時00分
金・土曜日は夜間開館(20時00分まで) ※入場は閉館の30分前まで |
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休み |
月曜日、9月24日(木)、10月13日(火)
※ただし9月21日、10月12日、11月23日は開館 |
入場料 |
有料 一般1,400(1,200)円、大学生1,000(800)円、高校生・65歳以上700(600)円、中学生以下無料 ※( )内は、前売および20名以上の団体割引料金(高校生・65歳以上は前売なし) ※障がいのある方とその介護の方1名は各当日料金の半額(65歳以上を除く) ※割引を受けられる方は、証明できるものを持参のうえ、会期中に美術館窓口で入場券をお買い求めください。 ※県美プレミアム展の観覧には別途観覧料金が必要です。(本展とあわせて観覧される場合は割引あり) ※前売券の販売は7月19日(日)から9月18日(金)まで。 会期中は販売しません。 ※主なチケット販売場所:ローソン(Lコード:57824)、チケットぴあ(Pコード:766-967)、セブンチケット、イープラス、CNプレイガイド ほか。 |
作品の販売有無 |
展示のみ
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この情報のお問合せ |
兵庫県立美術館
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒651-0073 兵庫県
神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 [HAT神戸内] |
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最寄り駅 | 岩屋 |
電話番号 | 078-262-0901 |
どこまでも謎めいていること―。スイス出身のパウル・クレー(1879-1940)ほど、「秘密」を愛した近現代の画家はいないといっても過言ではないでしょう。パズルのピースを思わせる断片的な作品の姿は、それらがつながったときに現れるであろう全体や、どこかたわいない遊びを感じさせます。
近年の研究により、例えば作品の下塗りの層や裏側に、もうひとつ別のイメージを意図的に“埋蔵” するなど、この画家が仕掛けた密やかな暗号の全貌が、明らかになりつつあります。
クレーは日本でも高い人気があり、これまでも充実した個展が開催されてきました。それらの成果を踏まえ、本展ではクレーが何を描き、どうスタイルを展開させ、どのような手順で作品を作ったかという紹介をするとともに、クレーの謎を正面から考えます。キーワードは「秘密」。謎解きだけではなく、常にミステリアスな気配をまとうクレーの思考と感性に分け入ることも目指します。そのため本展では、時系列ではなく、6 つのテーマで構成します。
質・量ともに、クレー作品の重要なコレクションを擁するベルンのパウル・クレー・センターおよび遺族コレクションの全面的な協力を得て、日本初公開31 点、国内のコレクションを含む110 点あまりを展示。親しげで深いクレーの世界を通じ、見る人それぞれが心に秘めた原景を呼びさまされる、得がたい機会となることでしょう。
第1 章 何のたとえ? Klee, allegorisch
「矢印」や「フェルマータ」など、クレーは記号的なモチーフを絵の中に繰り返し描きました。それは、クレーの作品世界を特徴づける重要な鍵となっています。記号の向きが変われば意味も変わり、用いられる場面によって異なった働きをするなど、「クレー・コード」と呼びうる、記号と比喩の世界を読み解きます。
第2 章 多声楽(ポリフォニー) ―複数であること Klee, polyphon
複数のモチーフが絡み合いながら、一体化したり、枝分かれしたり、形状が揺れ動きながら変化していくさまは、クレーの絵画によく見られる特徴です。それにより、クレーはひとつの存在に重なる複数の要素の可能性を示唆しています。
第3 章 デモーニッシュな童話劇 Klee, dämonisch
自分は「死者とまだ生まれざる者たち」のもとに住むというクレー。彼の作品は、時として、魔的でどこか童話風な世界に、私たちを引き込みます。この章では、そういった作品を紹介すると同時に、クレーにとってモダンな抽象表現だった「グリッド(格子)」の誕生にも、こうしたデモーニッシュな作品が深く関わっていることを紹介します。
第4 章 透明な迷路、解かれる格子 Klee, kristallen
基本単位の繰り返しによって画面を明晰に秩序づけながら、そこに解体や揺らぎの要素を忍び込ませることは、クレーに一貫して認められる制作の姿勢です。また、単位を繰り返しながら、そこに変則性をもたせることで、だまし絵のような迷宮的空間を生み出すことも、クレーは得意としていました。知的な作業の果てにほどけていく世界、迷宮化する空間に、クレーの「秘密」のありかを探ります。
第5 章 中間世界の子どもたち Klee, wieder-kindlich
「来ることができ、来たいと思っているが、しかし来る必要のない者の国」―――。
クレーのいう「中間の世界」に住みつく者の代表格が、子どもたちです。あるときは世捨て人として、あるときは屈託のない使者として登場するクレーの子どもたちが集います。
第6 章 愚か者の助力 Klee, selbstironisch und freundlich
人に似た、しかし、おそらく人ではない戯画的な存在や、ときに種を特定しがたい奇妙な動物。そして、不完全な天使たち。それらは私たちに何を伝えようとしているのでしょう? クレー作品の「可笑しみ」を象徴するこうした存在を、風刺を画業の出発点としたクレーが、その鋭さをいかに純化していったかという観点から見つめます。
■記念講演会 「転義する個人言語 -パウル・クレーの詩学」
9月20日(日) 午後2時~(約90 分)
講師:石川潤氏(宇都宮美術館学芸員/本展企画者)
ミュージアムホールにて 聴講無料(定員先着230名・要観覧券)
■記念講演会 「自然に<触れる>絵画 -パウル・クレーのイメージ・コード」
10月18日(日) 午後2 時~(約90 分)
講師:前田富士男氏(中部大学客員教授)
ミュージアムホールにて 聴講無料(定員先着230名・要観覧券)
■学芸員による解説会
9月26日(土)、10月10日(土)、11月7日(土)、11月21日(土)
午後4 時~(約45 分)
レクチャールームにて 聴講無料(定員100名)
■ミュージアム・ボランティアによる解説会
会期中の毎週日曜日 午前11 時~(約15 分)
レクチャールームにて 聴講無料(定員100 名)
■こどものイベント 「こども鑑賞ツアー」
10月 24日(土) 午後1時30 分~午後3時
企画展示室及びアトリエ2にて
参加費:100 円(定員20 名)
対象:小・中学生とその保護者(*高校生以上は別途観覧料が必要)
要事前申込:こどものイベント係 TEL078-262-0908
■ワークショップ 「パウル・クレーに挑戦!~脳がめざめるアート体験~」
10月11日(日)、11月1日(日)
各日 午前10時~、午後1時~、午後4時~(各回約60分)
企画展示室及びアトリエ2にて
参加費:500円(定員各回50名、応募者多数の場合は抽選)
対象:幼稚園~大人
(*小学2年生以下は保護者の同伴をお願いします)
(*高校生以上は別途観覧料が必要)
要事前申込:往復葉書にて(詳細はHPをご覧ください)
申込締切:9月29日(10月11日開催分)
10月20日(11月1日開催分)(必着)
お問合せ:教育支援・事業グループ TEL078-262-0908
協力:株式会社フェリシモ
主催:兵庫県立美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
後援:スイス大使館、公益財団法人伊藤文化財団、兵庫県、兵庫県教育委員会、神戸市、神戸市教育委員会
特別協賛:大日本印刷
協賛:ライオン、清水建設、損保ジャパン日本興亜、きんでん、非破壊検査、一般財団法人みなと銀行文化振興財団
協力:パウル・クレー・センター(ベルン)、パウル・クレーズ・エステート(ベルン)、スイス インターナショナル エアラインズ
ホテルオークラ 神戸、株式会社フェリシモ
企画協力:DNPアートコミュニケーションズ
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