開催時間 |
12時00分 - 19時00分
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休み |
月曜、火曜
8月10日-8月18日(夏季休業) |
入場料 |
無料 |
この情報のお問合せ |
Fukagawa Bansho Gallery
tel 03-6666-9862 |
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒135-0006 東京都
江東区常盤1-1-1 |
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最寄り駅 | 清澄白河 |
電話番号 | 03-6666-9862 |
深川番所では2015年7月31日より、3(three) の個展を開催いたします。
当ギャラリーでは昨年秋のグループ展に引き続き2回目の作品紹介、初の個展となります。
3 (three)は、1986年、福島県生まれの川崎弘紀と佐々木周平、小出喜太郎により2009年に結成されました。現在は福島を拠点に制作を行い、海外での作品展示をメインに活動を行っています。
今回は" Tokyo Buried "と題した大掛かりなインスタレーションを行います。
" Tokyo Buried "
" Tokyo Buried " はその題名が示すように「埋める/埋められる」を主題としています。
魚の形をしたポリエチレン製の醤油差しはthreeが結成当初から作品に使い続けてきた素材です。
醤油差しひとつひとつを現代に生きる人々になぞらえて用い、それらを大量に集合させることで都市的な問題を内包する立体を制作してきました。
2011年の「五感でアートPart2」展(長野県信濃美術館)では、醤油の代わりにカラフルな色水を入れた無数の醤油差しを入口に用意しました。
訪れた鑑賞者にそれらを手に取ってもらい、展示室に用意した壁面の好きな場所に好きな数だけ取り付けてもらう試みを行いました。
鑑賞者の参加により色水の入った醤油差しで一面カラフルに覆われた壁は、鑑賞者の豊かな個性や内面を反映するのと同時にその多様性が集団や群衆のなかで埋もれていく様も表しています。
それは群衆と個に対する我々の関心を視覚化したひとつの解答でもありました。
一方、翌2012年に資生堂ギャラリー(東京)で開催した個展では、空っぽの醤油差しで覆われた三次元に波うつ壁面を制作しました。
ここでは半透明の醤油差しで覆われた壁面に、カラフルな色水ではなく、都市で行き交う人の波の映像を投射することで色をつけています。
このプロジェクトの延長であった2013年のA4ギャラリー(東京)での福島の原発問題をテーマとした個展においては、空っぽの醤油差しで裏表を覆った平らなスクリーンを制作し、
それぞれに東京と福島の同日同時刻の情景を写した映像を投射しました。
また同展では、醤油差しを用いて、震災直後に爆発した福島の原子炉建屋を縮小して表した立体作品も展示しました。
この作品では鮮やかな色水に加えて、これまで用いたことのなかった汚い色水も使用し、作品の随所に取り付けました。
大量の醤油差しによるこのようなインスタレーションを続けていく中でその形状は次第に変化していきました。
カラフルな色水で満たされた色彩豊かな醤油差しは、中身のない空っぽの醤油差しに変わり、
三次曲面であった壁面は、凪のような平らなものへと形を変えました。
今回のインスタレーションではさらにその形が変わり、人に見立てた醤油差しの、個性を表わしていた色水の入る部分をギャラリーの壁面に埋没させました。
豊かな個性を持ち合わせている都市生活者が、その内面を抑制・制御され、凡庸な都市の構成要素として扱われる現代社会と重なり、
おびただしい数の生活者が住みながらもどこか蕭然とした都市の姿も表現しています。
展示作品名 : Tokyo Buried
reception party : 7月31日(金)17:00 - 20:00
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