開催時間 |
12時00分 - 19時00分
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休み |
月火水
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入場料 |
無料 |
作品の販売有無 |
販売有
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この情報のお問合せ |
Gallery Out of Place 奈良
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒630-8243 奈良県
奈良市今辻子町32-2 |
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最寄り駅 | 奈良 |
電話番号 | 0742-26-1001 |
ここ数年作家が描き続けているシリーズ Real/Red という「赤い絵」は、作家の冷静な観察眼と絵画に向けられた熱い情熱が表現されたものだ。長い海外生活の後 2008年以降、日本画や南画といった自身のルーツに題材を追究し始めた関だが、OHPによる投影画描の方法論に加え、最近はキュービズムや南画の要素を大胆に画面に組み込むという新しい手法を提示してきている。
初期キュビスムと日本南画にあこがれて どのように対象物を眺めたら、このような絵が描けるのか。初期キュビスムの作品に触れた時、そう感じたものでした。茶色と灰色を基調としたそのかたちは、幾何学形であらわされ、なんとも異様に感じました。 同じころに知った日本南画も不可思議で、木々の葉むらはドット(記号)に置き換えられ、自分の認識する自然からほど遠い表現に感じられました。 しかしこれらの作品を再考したい気持ちが高まっています。例えばそれは、南画の葉むらの色面に見られる「反転する明暗」であり、キュビスムの色面における「前後関係の反転」であり、そして南画の「起筆・送筆のリズム」等です。両者に共通する「触覚的な筆跡」も気になります。 初期キュビスムと日本南画をはじめて知った時の衝撃は、これらの形式だからこそ表現できる世界があるのだと知らされたことでしょう。そのあこがれは、今も自分の中で共鳴し続けています。
text by 関 智生
レセプション・パーティー
2015年7月11日(土)18:00 - 19:30 入場無料
*作家が在廊いたします。皆様のご来場をお待ちしております。