開催時間 |
9時00分 - 17時00分
入館は16時30分まで |
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入場料 |
有料 一般430円(370円)、高校・大学生210円(160円)、中学生以下無料 ※( )内は団体料金(20名以上) |
作品の販売有無 |
展示のみ
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この情報のお問合せ |
土門拳記念館
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒998-0055 山形県
酒田市飯森山2-13 |
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最寄り駅 | 酒田 |
電話番号 | 0234-31-0028 |
自然の息吹と変転、生と死の輪廻の一瞬
写真集『結界』(平凡社)は、山口県萩市で写真館を営む下瀬信雄氏が城下町・萩周辺の自然を大判フィルムで撮り続けたモノクローム作品集。
大型カメラを担いで野山に分け入り、そこにある手つかずの自然の息吹と変転、生と死の輪廻の一瞬を刻み込んだ。迫りくる野火の炎、生い茂るさまざまな草花、流れる水、雨、蛾、蛇、鳥の群れ、そして雪景。
自然を前にして人が畏れを抱き、祈りを感じる「空間」を撮りためてきた。
『結界』に細密に表現された自然の形姿(なりかたち)は見るものを驚かせる。
そして人間営みとは、現代文明とは何かを問いかける。
土門拳賞受賞のことば
神宿る自然との関わり
「結界」は仏教用語で、聖域を定めて結ぶ協会のことで、私が自然に対する時のキーワードにした言葉です。
古来我々日本人は多くの自然に神が宿っていると考えてきました。実際に撮影していてもむやみに自然に介入することはためらわれますし、なによりその気持ちがどこから来るのか、我々と自然はどう関わっていけばよいのかを思索し続けたのががこのシリーズです。
私が写すものはごく身の回りのありふれた自然です。同じように詩人が歌うのは身近なものです。でもその呟きは人の心に伝わります。私が見つめた小さな自然の息吹も、人々の胸に届くようにと願っています。
自然から生まれた我々は又そこから学ぶしかないのでしょう。
未曽有の震災、世界の戦乱と続き、多くの写真家が現場に身を置く中で、地方から一歩も出ることのない地味な写真家にこのような評価をいただきましたことは望外の喜びです。受賞は励ましと思い、さらなる思索を続け作品を作っていこうと思います。
[同時開催] 戦後70年特別企画 土門拳が視た昭和
激動の昭和を生き抜いた写真家・土門拳。カメラと出会い報道写真家を志した土門は「絶対非演出の絶対スナップ」を掲げ、その時代に生きる街や人々の表情を切り取り、記録し続けました。戦後70年の今年、「伊豆」「赤十字看護婦」など日本工房時代の代表作から、戦争前夜、戦後の日本社会と人々の生活、ドキュメントの傑作「ヒロシマ」、そして戦後その変わらぬ姿に感動したという室生寺まで、土門が生きている昭和の記録をご覧ください。
[土門拳賞とは]
リアリズム写真を確立した巨匠・土門拳の業績をたたえ、1981年(昭和56年)に毎日新聞社により設立された、日本でも有数の権威ある写真賞です。
毎年1月から12月までの間に作品(写真集、展覧会など)を発表し、優れた成果をあげた写真家が受賞の対象となり、その受賞作品は土門拳記念館にパーマネントコレクションされます。
■下瀬信雄氏ギャラリートーク
2015年7月18日(土)14:00~
※参加無料(要入館料)
■バックヤードツアー
8月、9月の毎週土曜日、午後2時~
土門拳オリジナルグッズをプレゼント
※参加無料(要入館料)、要事前予約
※参加申し込み:電話・FAX・メールで受付
■ミュージアムコンサート
フィンランドの弦楽器 カンテレの夕べ
出演:Makiko
7月25日(土)午後7時~
要入館料
※当日は午後8時まで開館延長