開催時間 |
11時00分 - 19時00分
最終日17:00まで |
---|---|
休み |
休廊 6月30日(火) 7月7日(火)
|
クリエイター在廊 |
有
6/26 13:00まで 7/1夕方から 7/2〜7/4 7/6夕方まで 7/11〜7/13 |
入場料 |
無料 |
作品の販売有無 |
販売有 5,400円 ~ 86,400円(税別)
|
この情報のお問合せ |
Azabujūban Gallery 03-5411-3900 スタッフ小林
|
イベントURL | |
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒106-0045 東京都
港区麻布十番1-7-2 エスポワール麻布102 |
---|---|
最寄り駅 | 麻布十番 |
電話番号 | 03-5411-3900 |
ーごあいさつー
その柳は、直径30㎝、高さ10m、推定樹齢25年ほどの木でした。
昨年末、次の展覧会は夏なので柳がいいと思い、知人にふと、
柳一本、根元から欲しいなとつぶやいたところ、年が明けてすぐ、
見つかったとの連絡を受けました。早速、車で駆けつけましたが、車中だんだん怖じ気づいてきました。立ち木の枝を切ることさえ私には覚悟が必要なのに、根元から切ることなどできるだろうか、再生不可能にすることなど許されることだろうか。
到着すると、その柳は既に横たわっていました。畑が日陰になるのでいずれ切るつもりだったとの主の言葉に、
少し気持ちが軽くなりましたが、私のために命を捧げてくれたザ•ヤナギです。
その一本の柳を前に、いただいた命の全てを使い切る決心をしました。
それから半年間、柳と私との玉響の時間が続きました。生木を削ったり割ったりするうちに、白い幹の中に薄茶色の染みや虫喰いのあとがあるなど、外からではわからない発見の連続です。人間も同じかもしれません。この柳も必死に生きていたのだと感じ入りました。
いけばなには季節感が大切です。緑茂り風そよぐ、緑と白にこだわった作品群です。
柳と私との時間を、どうぞご高覧下さい。 松田隆作