開催時間 |
11時00分 - 19時00分
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休み |
7月13日(月)
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入場料 |
無料 |
この情報のお問合せ |
ギャラリーマルヒ
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情報提供者/投稿者 |
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住所 |
〒113-0011 東京都
文京区根津2-33-1 |
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最寄り駅 | 根津 |
電話番号 | 03-5832-9911 |
「カラッポにみたされる」 高嶋英男
陶器で人の形を制作し、表面に絵付けをして焼成、その後一部に箔を施し制作した作品は、人と陶器の複合体であり、妖怪とも付かない謎めいた存在です。花瓶の口は花や水がはいる場所として本来それ自体を注目する存在ではありません。そんな花瓶の口が人の顔に置き換わることで地と図が反転し普段注目しない穴が主役になります。「彫刻」のベースにある中身から作り上げていくマッスを中心とした造形感覚というよりやきもののもつ魅力的な「カラッポ」さや、中をつくらず表面性のみでその形を維持しているということをそのまま見せる作品です。
日本では「美術」という概念は明治以前は存在していませんでした。そのため日本という視点から美術を俯瞰することは「日常の生活の中にほどこされてきた美」について考えることでもあると思います。陶器の花瓶自体が絵を身にまといそこに座るということは、私にとっては日常の美に奇想が織り交ぜられた感覚とも言えるかもしれません。
「絵を拾い集める・身にまとうということ」
作品の中には表面の柄の一部に日常の中で出会った人の創作した絵や図なども意匠の一つと捉えて変換し絵付けしました。日々の中で出会った気になる「絵」もまた、意匠となりその表面の中に日常(世界)をつくりだします。それは陶器の人間の
存在感を外側(表面)からささやかに促します。
カラッポであることは「なにものにも満ち足りる可能性」を持っているし、外側を形作る表面もまた意味を持っています。そ
のようなさまざまなイメージの可能性を内包しながら彼ら(彼女ら)はそこに存在しています。
オープニングレセプション 7月11(土)17:30-19:30
主催:ギャラリーマルヒ
企画協力:VOLCANOISE